このレースに臨む前に、約1週間のトレーニング合宿をして熱さ対策やスタミナ強化などを行ってからサーキットに入りました。このコースは、エスケープゾーンもコース幅もとても狭いサーキットなので、いかにスムーズにGT300クラスのクルマをパスし、ラップタイムを安定させることができるかが勝負のポイントとなりました。
7/25 予選:天候=晴れ コース=ドライ
GTマシンで走る初めてのSUGOは
上位陣に一歩及びませんでした。
フリー走行では、ロイック(デュバル)選手が、タイヤの選択やマシンのバランスの確認をしました。その後、自分がドライブしてユーズドタイヤでロングランテストを行いました。ここでは、決勝レースを想定してGT300クラスのかわし方をシミュレーションしたり、GTマシンでの走行も初めてだったので、いろいろな走り方を試したりしました。
チームが自分のために多く時間をつくってくれたので、しっかりと走り込むことができました。
フリー走行のデータをもとにセッティングを変更して予選に臨みました。
まず自分がドライブして基準タイムをクリアしてピットに戻り、すぐにロイック選手に交代して一度アタックをしてクルマのバランスをチェックしたのち、少し待ってから最後のアタックに入りました。ロイック選手もベストタイムを記録しましたが、上位陣には届かずに12位となりました。
7/26 決勝:天候=晴れ〜雨 コース=ドライ〜ウエット〜ハーフウエット
難しい路面状況でベストを
尽くしましたが、最後は順位を
下げてしまいました。
レースのスタート直前に、分厚い雲がサーキットの上空に近づいてきました。いつ降り出すかが読めない状態でレースがスタートしました。スタートはロイック選手がドライブをして、後半スティントを自分が担当することになりました。しばらくドライコンディションでレースが行われました。
予想よりも気温が下がったことから路面温度も下がり、タイヤが温まるのに思った以上に時間がかかってしまい、14位までポジションを落としてしまいました。
その後20周を過ぎたあたりで雨が降り出してきました。チームはさらに雨がひどくなると予想してロイック選手をピットに呼び、ドライバーの規定周回をクリアしていなかったため、給油とレインタイヤへの交換だけを行って、すばやいピットワークでコースに戻しました。思ったよりも雨が強くならなかったため、しばらくドライに近いコンディションで走行することになりタイヤを傷めてしまいましたが、その後雨が強くなってからはいいペースで追い上げていきました。
そして、41周目に再びピットに入りドライバーの交代と浅溝のレインタイヤへの交換を行ってコースに戻りました。
チームのすばらしいピットワークで素早くピットアウトすることができました。コースに復帰してからは、コンディションを確認しながらもすぐにいいペースをつかむことができ、この時間帯での全体のベストタイムを記録しながら8位までポジションを上げました。
レース後半、雨が弱まり路面が乾きだしてドライタイヤを履くマシンも増える中、そのままゴールまで走り続ける作戦となりましたが、レコードラインがかなり乾きだしてしまい思うようにペースを上げることができず、3台に抜かれて最終的に11位でチェッカーとなりました。
第5戦のよかった点、反省すべき点
○ 路面が刻々と変化する難しいコンディションでしたが、ウエットの中で速さを見せることができました。
× 予選のスピードがまだ足りていないのが、今後の課題です。
今回のレースは、レース中にドライからウエットそしてハーフウエットと変化していく難しいコンディションでしたが、その中でウエットでは速さを見せることができてよかったと思います。
毎周変化していく路面状況の中で走り方をコンディションにあわせて、タイムを上げていくことができました。これも、チームの配慮でフリー走行に十分な時間をつくってもらったからです。
予選、決勝と、特に予選でのスピードがまだ足りていないことが今後の課題です。しかしレース後にタイヤテストもありますし、自分のドライビングのどこがロイック選手に対して劣っているのかも分かったので、しっかり反省をして次の鈴鹿のレースをがんばりたいと思います。次の鈴鹿はレース距離も長くなるので、しっかりとトレーニングをしてレースに臨みたいと思います。