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塚越広大のSUPER GT報告書

2009年SUPER GTの最終戦となる第9戦が栃木県のツインリンクもてぎで行われました。今回のレースではウェイトハンデがなく全車イコールコンディションでのレースでした。土曜日の練習走行では、(金石)年弘さんとマシンセッティングを進め、同時にタイヤの評価もしながら周回を重ねていきました。幸い、セッティングは2人が望んでいる方向に進んでいきました。走行終了後にミーティングを行い、予選セッティングを決めました。この結果、ノックダウンの予選で最初にアタックすることが決まりました。

11/7 予選:天候=晴れ コース=ドライ

好調ながら、Q3進出ならず。

ノックダウン予選の前に、基準タイムをクリアするための予選が行われました。ここでは練習で使ったタイヤでマシンのセットを確認しつつ、2人で基準タイムをクリアしていきました。そして、僕は予選シミュレーションのために予選用のタイヤでアタックに行きました。このアタックで5番手タイムを出すことに成功しました。最後に年弘さんに交代し、マシンセットの確認をして1回目の予選を終えました。
続いて、ノックダウン予選が始まりました。チームと話し、他のNSX-GT勢に続けるようにタイミングをみてコースインしました。8号車の後ろで走ることができ、タイヤを温めながら間隔を調整し、3周目からアタックに入っていきました。マシンのバランス、グリップ感ともに想像以上に良くなっていたものの、ブレーキングで攻めきることができませんでしたが、2周目のアタックでその分攻めて走り、4番手のタイムを出すことができました。続くQ2では年弘さんがアタックに行きました。フロントタイヤがユーズドだったため、懸命に走るも8番手と100分の2秒差の9番手タイムをなりQ3に進むことができませんでした。

11/8 決勝:天候=晴れ コース=ドライ

作戦成功!
オーバーテイクも決まりました。

日曜日朝のフリー走行で、決勝に向けてセッティングを進めていきました。今回も硬めのタイヤを決勝用に選びました。マシンセットと周回数を重ねタイヤ磨耗のチェックを行いました。
14時にレースがスタート。序盤はタイヤの温まりが悪く、コントロールが難しい中、年弘さんがポジションを上げながら走行していきました。そして、規定周回数を過ぎた21周目にピットイン。今回奇襲作戦ともいえるタイヤ無交換作戦を採りましたが、その際にうまくスタートできずタイムロスしてしまいましたが、これにより5番手までポジションを上げることができました。その後4番手の24号車がピットアウトしてきました。相手のタイヤが温まっていないうちに抜こうと、その周の90度コーナーでインに入ったのですが、止まりきることができず、逆にポジションを1つ下げてしまいました。しかし、マシンの調子もよく、前を行く38号車が24号車を抜きに行った隙を狙い自分も24号車をパスすることに成功しました。その後38号車を追いかけ走行していた35周目にGT300クラスのマシントラブルにより5コーナー付近のコース上にオイルが撒かれたので、セーフティカーが入りました。これにより前車との差がなくなりました。タイヤを冷やさないよう左右にマシンを振りながら再スタートを待ちました。そして、39周を終えてレースが再開され、38号車の背後についたまま1コーナーに入っていきました。セーフティカー中にタイヤが冷えないようにしていましたが、十分には温まっておらず、3コーナーのブレーキングで4輪ともロックしてしまいました。そのためフロントタイヤにフラットスポットを作ってしまいましたが、マシンの戦闘力が衰えることなく、むしろガソリンが軽くなるほど前を行くマシンとの差を詰めることができました。そして、50周目の3コーナーでは、38号車のブレーキングが手前だったためそのインに飛び込みオーバーテイク。イン側のラインをキープしたままコーナーを曲がっている途中で38号車と軽く接触がありましたが、4番手に浮上することができました。終盤になってもブレーキング性能が良く、周回を重ねるごと前を行く6号車との差を詰めていきました。そして、51周目の1コーナーと2コーナーの間で6号車のインが開いた瞬間横に並び3番手に浮上しました。続く36号車に最終ラップに追いつきなんとしても抜こうとしたのですが、周回が足りず3番手で最終戦を終えました。
この結果により、今シーズンのドライバーズポイントは5位という結果になりました。

第9戦のよかった点、反省すべき点

 作戦も走りもうまく決まり、ライバルを次々にオーバーテイクできました。
× ピットアウト時にミスしてしまったり、タイヤにダメージを与えてしまったりと、失敗も多くしてしまいました。

今回、レースではタイヤ交換をしない作戦を選択して大きくポジションを上げ、最後まで追い上げることができました。年弘さん、チームに本当に感謝しています。今年勉強したことを発揮することができました。しかし、ミスも何度もあり、それは反省すべき点となりました。これを見直し、今後の走りに生かしたいと思います。サポートしてくださった皆様、今年一年このようなチャンスを与えてくださったチームスポンサーのケーヒン様、リアル様、そして年弘さん、チームスタッフの皆さん、本当にありがとうございました。今年の経験を元に来年度チャンスを頂いたときに、今年よりも結果を残せるようにがんばります。

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第7戦 9/12〜13 富士スピードウェイ 予選9位・決勝4位