SF14はフォーミュラカーと呼ばれる1人乗りのレース専用車。スリムに見えるが、幅は軽自動車のS660より大きい1910mm。全長も5268mmとS660より2m近く長い。一方で全高は980mmとスーパーカブよりも低い。広い幅で高いコーナリングスピードを、低い車高と長い全長で超高速を実現している。
軽自動車規格のスポーツカーであるS660は830kgとクルマとしては軽いが、SF14の最低重量はドライバー込みでも660kgとさらに軽量。レース専用マシンのSF14は、速く走ることとドライバーのに関わる安全以外のムダを極力削ぎ落としている。車体を構成するモノコックやカウル、ウイングはカーボン複合材を使用し、サスペンションなど金属パーツも軽量合金を使うなどして、コンセプトの“クイック&ライト”を実現している。
フォーミュラカーSF14の速さは?2016年第1戦鈴鹿で優勝した山本尚貴選手の記録では、平均時速202.49km。0-100m加速は4.65秒という計算。
「人類最速の男」の100m競争の世界記録は9.58秒。飛行機代表として「最新型ジェット旅客機」では最高時速954km、離陸時の0-100m加速は8.29秒と、地上では意外に時間を要する。では、この3者が東京〜大阪間(約550km)を移動したら、どんなタイムになるのか?「人類最速の男」が世界記録時の平均速度、時速37.6kmで走っても14時間38分かかる。「最新型ジェット旅客機」なら計算上は35分。実際には1時間10分ほどかかる。SF14なら2時間42分で走り切れることになる。
【0-100mの所要時間】
【東京〜大阪間(約550km)の移動時間】