2020年シーズン中間レビュー
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当初2020年度の全日本スーパーフォーミュラ選手権シリーズは4月第1週に鈴鹿サーキットで開幕予定でしたが、新型コロナウイルス感染拡大にともない年間スケジュールが見直され、4カ月半遅れの8月30日(日)、ツインリンクもてぎ(栃木県)でようやくシーズンが開幕しました。

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当初予定されていたHonda勢のエントリーは、#5 山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、#6 福住仁嶺(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、#12 タチアナ・カルデロン(ThreeBond Drago Corse)、#15 ユーリ・ビップス(TEAM MUGEN)、#16 野尻智紀(TEAM MUGEN)、#50 セルジオ・セッテカマラ(Buzz Racing Team with B-Max)、#51 シャルル・ミレッシ(Buzz Racing Team with B-Max)、#64 牧野任祐(TCS NAKAJIMA RACING)、#65 大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)となっていましたが、新型コロナウイルス感染に伴う入出国制限を受けて入国できない外国人選手には適宜代役ドライバーが起用されてレースが開催されました。

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開幕戦でHonda勢最上位グリッドからレースに臨んだのは#65 大湯でした。決勝レースは、距離を35周(168.035km)に短縮したうえでレース中の給油を禁止し、タイヤ交換義務が設けられなかったので、スタートからフィニッシュまで一気に駆け抜ける本来のスプリントレースでしたが、#65 大湯がスタート直後の混乱に巻き込まれて後退すると、一方9番手スタートの#6 福住がポジションを上げ、最終的にHonda勢最上位の5位でフィニッシュしました。

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第2戦は9月27日(日)に岡山国際サーキット(岡山県)で開催されました。予選では#64 牧野がHonda勢最上位のスターティンググリッド4番手につけ、5番手に#65 大湯、7番手に#5 山本が続きました。

決勝レースではスタートの混乱をくぐり抜けた#5 山本が5番手に進出、4番手進出を狙いますが届かず、最終的には50周を走りきって6位でチェッカーフラッグを受けました。

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第3戦は10月18日(日)にスポーツランドSUGO(宮城県)で開催されました。#50 セッテカマラは今シーズン初めてレースに出走し、公式予選でデビュー戦ながらポールポジションを獲得する快挙を達成しました。

しかし決勝レースではスタートに出遅れたうえタイヤ交換後、冷えたタイヤでコースアウトしリタイアとなりました。一方、10番手スタートだった#5 山本は好スタートを切り3位、#16 野尻は4位でレースを終えました。

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第4戦は11月15日(日)にオートポリス(大分県)で開催されました。公式予選では#16 野尻がベストタイムを記録してポールポジションを獲得、#6 福住、#5 山本が続いて、Honda勢がスターティンググリッドで1-2-3に並びました。

決勝レースでは、途中セーフティカーが2回にわたって入り、セオリーどおりピットインを行なってトップを守った#16 野尻と、ピットイン義務をぎりぎりまで遅らせる「ステイアウト戦略」をとった#5 山本の大激戦となり、0.663秒差で#16 野尻が逃げきり優勝を果たしました。2位に#5 山本、3位に#64 牧野が続き、Honda勢が表彰台を独占することになりました。

こうして第4戦を終えた段階のシリーズポイントランキングでは、#16 野尻がトップから15点差の3番手、#5 山本が4番手、#64 牧野が9番手につけて、シリーズ後半戦を迎えることとなりました。後半戦の皮切りは、Honda勢が得意とする鈴鹿サーキットで、1大会2レース制のJAF鈴鹿グランプリ(第5戦および第6戦)です。シリーズチャンピオン争いにおいて、ここで一気に巻き返すことが期待されます。

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