「SUPER FORMULA(全日本スーパーフォーミュラ選手権)には、Honda・TOYOTAの2つの自動車メーカーがエンジンを供給。F1のような1人乗りシートを備え、タイヤがむき出しになった専用車でサーキットを走り、タイムを競うフォーミュラカーレースです。
2017年シーズンは、11チーム19台が参戦。国内のサーキットを転戦し、全7戦で開催されます。2017年4月の開幕戦と10月の最終戦は、Hondaのホームサーキットである「鈴鹿サーキット(三重県)」で行われます。
SUPER FORMULAに出走する車両は、レースに特化した競技専用車両。シャシーは全車両が共通のものを使う規定があり、イタリアのダラーラ社製「SF14」。エンジンは2リッター直4の直噴ターボエンジン。11チーム19台のうち、5チーム8台がHonda製「HR-417E」を使用します。軽快かつ俊敏な走りを備えたマシンは、参戦ドライバーから「コーナリングスピードはF1に匹敵する」と評されます。
SUPER FORMULAは、合計7戦のレース結果から、ポイントシステムによりドライバー部門、チーム部門それぞれの年間チャンピオンを決定します。
特徴的なルールとしては、決勝レースにのみ使用できる「オーバーテイクシステム」。ドライバーがオーバーテイクボタンを押すと、20秒だけ燃料流量が増加し、エンジンパワーがアップ。このシステムは、1レース中に5回まで使用できます。
タイヤウォーマーについて
タイヤウォーマーなど、タイヤへの意図的な加熱は禁止。タイヤウォーマーは、レース前にタイヤを適正温度(80〜100℃)にしておくことで、スタート直後からグリップ性能を確保するためのもの。
オーバーテイクシステム
について
レース中、5回(各20秒間)を上限に燃料流量を増加させるオーバーテイクシステムを使用可能。作動開始から5秒後にドライバーの頭部後方のロールフープのランプが点滅し、周囲に使用状況を知らせる。
エンジンとシャシー、タイヤ
について
エンジンはHondaを含む2社が提供したものを使用。シャシーはダラーラ社製「SF14」、タイヤは横浜ゴムの「ADVAN A005」とウェット用の「ADVAN A006」を使用することが定められている。
予選レースの方式について
予選は参加車両を減らしながら3回のレースを行うノックアウト方式。Q1は全車、Q2は14台、Q3は8台と参加車両が絞り込まれる。予選結果に沿って、決勝レースのスターティンググリッド(スタート位置)を決定する。
2017年のSUPER FORMULAは、合計7戦を日本各地のサーキットで行います。開幕戦と最終戦が開催される三重県の「鈴鹿サーキット」、静岡県の「富士スピードウェイ(第3戦)」栃木県の「ツインリンクもてぎ(第4戦)」といった世界に名立たる有名サーキットのほかにも、岡山県の「岡山国際サーキット(第2戦)」や大分県の「オートポリス(第5戦)」、宮城県の「スポーツランドSUGO(第6戦)」といった歴史ある地方コースもレースの舞台となります。
鈴鹿サーキット(三重)
岡山国際サーキット(岡山)
富士スピードウェイ(静岡)
ツインリンクもてぎ(栃木)
オートポリス(大分)
SUGOインターナショナルレーシングコース(宮城)
日程 | ラウンド | コース |
---|---|---|
2017年04月22〜23日 | Round1 | 鈴鹿サーキット |
2017年05月27〜28日 | Round2 | 岡山国際サーキット |
2017年07月08〜09日 | Round3 | 富士スピードウェイ |
2017年08月19〜20日 | Round4 | ツインリンクもてぎ |
2017年09月09〜10日 | Round5 | オートポリス |
2017年09月23〜24日 | Round6 | スポーツランドSUGO |
2017年10月21〜22日 | Round7 | 鈴鹿サーキット |