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2013年11月24日(日)・決勝 会場:富士スピードウェイ(4.563km) 天候:晴れ 気温:13℃(12:20時点)
路面温度:18℃(12:20時点) コースコンディション:ドライ 決勝レース:22周 観客:3万9000人(主催者発表)
11月24日(日)、静岡県駿東郡小山町の富士スピードウェイにおいて、JAFグランプリ富士スプリントカップの決勝レースが行われました。
国内最高峰の四輪レースであるSUPER GTと、スーパーフォーミュラが同日開催される富士スプリントカップは、23日(土)にスーパーフォーミュラの公式予選が実施され、Honda勢では、1分23秒035を記録した#32 小暮卓史選手(NAKAJIMA RACING)の予選7番手が最上位。以下、#31 中嶋大祐選手(NAKAJIMA RACING)が8番手、2013年チャンピオンの#16 山本尚貴選手(TEAM 無限)が9番手、#40 伊沢拓也選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が10番手、#41 武藤英紀選手(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が12番手、#10 塚越広大選手(HP REAL RACING)が13番手、#11 中山友貴選手(HP REAL RACING)が16番手、電気系のトラブルで思うようにアタックできなかった#15 佐藤琢磨選手(TEAM 無限)が19番手となり、決勝に挑みました。
富士スプリントカップは、その名の通り、レース距離がシリーズ戦のおよそ半分にあたる100kmと短く、スタートしたあとは、ピットストップせずにフィニッシュまで一気に走りきる、スピーディーな戦いが繰り広げられます。また、各カテゴリーのウイナーには、名誉ある「JAFグランプリ」のタイトルが贈られます。
土曜日の予選に引き続き、快晴のもとで行われたスーパーフォーミュラの決勝は、午後0時45分に1周のフォーメーションラップが開始。全車がスターティンググリッドに整列すると、レッドランプの消灯でスタートが示され、22周のレースが始まりました。
スタート直後の1コーナーでは、複数車両が関係するアクシデントが発生します。ここで#31 中嶋選手が、マシンにダメージを負ってリタイアに追い込まれたほか、#32 小暮選手も、タイヤ交換のためにいったんピットに戻ることになりました。
このアクシデントの影響もあり、9番グリッドからスタートした#16 山本選手は、7番手に浮上。さらに、ヘアピンコーナーでライバルの1台を攻略し、6番手となってオープニングラップを終えました。同じく1周目を終えた段階で、#10 塚越選手は8番手、#11 中山選手は12番手、#41 武藤選手は13番手、#15 佐藤選手は14番手、スタートでエンジンをストールさせた#40 伊沢選手は17番手、#32 小暮選手は18番手となりました。
2周目、#16 山本選手はダンロップコーナーでライバルの1台を攻略、5番手へと駒を進めます。 3周目には#41 武藤選手が#11 中山選手をパスし、12番手に浮上。続く8周目のストレートエンドで、今度は#15 佐藤選手が、#11 中山選手に襲いかかりましたが、これは決め手に欠き、#11 中山選手が13番手、#15 佐藤選手が14番手というオーダーでレースが進みます。
上位陣では、5番手の#16 山本選手が目の前を走るライバルを追い詰め、その差は1秒を切っていましたが、先行するライバルの巧妙なライン取りに阻まれ、#16 山本選手はなかなかチャンスをつかむことができません。
7人のドライバーは、その後もポジションを上げようと懸命の努力を続け、#40 伊沢選手は8周目にレース中のファステストラップとなる1分25秒043を記録しました。しかし、今回は周回数が22周と少ないこともり、レースの流れを変えることはできず、結果は#16 山本選手が5位、#10 塚越選手は10位、#41 武藤選手は12位、#11 中山選手は13位、#15 佐藤選手は14位、#40 伊沢選手は15位、#32 小暮選手は18位でフィニッシュしました。
優勝は#39 国本雄資選手(トヨタ)でした。
これで、2013年全日本選手権スーパーフォーミュラ シリーズは全日程を終了。今後、各チームは、エンジンとシャシーが一新される2014年シーズンに向け、準備を本格化させます。
坂井典次(Tenji Sakai) | 「HR12E」開発責任者「最上位が5位という結果は残念ですが、伊沢選手がファステストラップを記録し、土曜日の予選では、小暮選手が復調したことも明らかになったので、自分たちとしては、今年一年間の成果を確認することができたと考えています。新チャンピオンの山本選手が、5位まで追い上げてくれたことにも満足しています。HR12Eが実戦に臨むのは今回が最後となりましたが、昨年と比べて、ラップタイムが1秒以上も速くなるなど、最後の最後まで進化していった、HR12EエンジンとSF13シャシーは、すばらしいと思いました。今後は、これまで蓄積したことをさらに進化させ、それらを新しいエンジン、新しいシャシーに生かしていかなければいけないと考えています。私自身は今年定年を迎えたこともあり、プロジェクトリーダーとしての立場を離れますが、来年以降も、シニアエキスパートエンジニアとして、Hondaのスーパーフォーミュラ活動をバックアップしていくことになりましたので、今後とも、国内トップフォーミュラを戦うHondaに熱いご声援をお送りくださいますよう、お願い申し上げます」
山本尚貴選手(5位 #16 TEAM 無限)「スタートがうまく決まったおかげで、混乱を避けることができ、そこで3台を抜き、ヘアピンでも1台を抜きました。その後もペースは非常によく、前を走るライバルたちを追いかけることができました。これまでの富士では、こうして最後までライバルを追走することができなかったので、その意味では、非常に収穫の多い週末だったと考えています。土曜日の予選では、多くのドライバーが走行3周目でアタックしたのに対し、僕たちは2周目でアタックしたため、タイヤの性能を最大限引き出すことができなかったようです。ここで失ったタイムは0.1秒ほどでしたが、これが予選の順位に大きな影響を及ぼしました。予選がうまくいき、もう少し前のグリッドからスタートできていれば、レース展開はずいぶん違っていたかもしれません。いずれにしても、今日のレースでは大きな手応えを得ることができました。一年間ご声援をいただき、本当にありがとうございました」
順位 | No. | ドライバー | マシン | 周回数 | タイム/差 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 39 | 国本雄資 | トヨタ | 22 | 31:27.103 |
2 | 8 | L.デュバル | トヨタ | 22 | +1.632 |
3 | 20 | 松田次生 | トヨタ | 22 | +2.548 |
4 | 1 | 中嶋一貴 | トヨタ | 22 | +3.750 |
5 | 16 | 山本尚貴 | Honda | 22 | +4.661 |
6 | 19 | J.P.デ・オリベイラ | トヨタ | 22 | +5.257 |
10 | 10 | 塚越広大 | Honda | 22 | +17.589 |
12 | 41 | 武藤英紀 | Honda | 22 | +24.764 |
13 | 11 | 中山友貴 | Honda | 22 | +27.469 |
14 | 15 | 佐藤琢磨 | Honda | 22 | +30.807 |
15 | 40 | 伊沢拓也 | Honda | 22 | +36.873 |
18 | 32 | 小暮卓史 | Honda | 21 | +1Lap |
RT | 31 | 中嶋大祐 | Honda | 0 | - |