2019年2月17日(日)
「Moriwaki Althea Honda Team(モリワキ・アルティア・ホンダ・チーム)」は、今季よりHonda CBR1000RR SP2で参戦するFIMスーパーバイク世界選手権(以下、WSBK)についての体制発表会を、2月17日(日)にオーストラリア・フィリップアイランドで開催しました。
Moriwaki Althea Honda Teamは、鈴鹿市を拠点に世界で活躍する株式会社モリワキエンジニアリング(以下、モリワキ)と、イタリアを本拠地とするAlthea Racingに、Hondaがサポートを行う新チームで、ライダーには清成龍一選手(日本、36歳)とレオン・キャミア選手(英国、32歳)を起用します。
この発表会では、参戦マシンのカラーリングが発表されるとともに、両ライダーと、森脇緑氏、Althea Racing代表のジェネシオ・ベヴィラクーア氏が登壇。シーズンに向けた意気込みを語りました。
このあと、チーム・ライダーは、翌日からフィリップアイランド・サーキットで開催される公式テストに参加し、2月22日(金)に同地で開幕するWSBKシーズンに向けた最終調整を行います。
レオン・キャミア選手
「Hondaと、経験豊富なモリワキ、アルティアが組むプロジェクトに携われるのは、本当に名誉なことです。新規チームなので、まだまだやるべきことがたくさんありますが、我々は力を秘めていると思いますし、これからどうなるかとても楽しみです。この後のテストでライバルたちと同条件で走り、自分たちの立ち位置をつかみます。マシンは違う選手権で開発されたものなので、課題は多くありますが、その挑戦に向けた準備は整っています。まずは、レースごとに向上していけるようにすることが目標です」
清成龍一選手
「WSBKで再び戦えるチャンスに気持ちが高まっていますし、私の腕を見込んでくれたHonda、モリワキ、アルティアに感謝しています。私が最後にWSBKを走った2009年からいろいろな変化があり、強力なライダーがひしめく現在は、かなりレベルが高くなっていると思います。ただ、私もこれまで懸命に取り組んで力をつけており、新たなマシン、新たなチームとともに今シーズンも成長していけるはずです。士気は高まっていますし、好結果をつかみ取れると確信しています」
山名壮一|Hondaモータースポーツ部 二輪課 マネージャー
「HondaはWSBKに、シリーズ開始時から参戦しています。これは、WSBKが高性能なマシンを開発して争うシリーズであり、その結果を新たな開発に反映できるからです。この流れで、Hondaは、これまで数々の勝利やチャンピオンを獲得してきました。過去にはワークスチームで参戦していた時期もありましたが、2003年からはサテライトチームへの協力という形でした。今年はWSBKプロジェクトを強化し、体制を一新。新たなるパートナーとしてモリワキとアルティアを迎え、さらなる飛躍を目指します。ご存じの通り、モリワキは素晴らしい成果を挙げているチームです。そして、アルティア・レーシングも、レースの勝ち方をよく知っているチームであり、モリワキとの長年のパートナーでもあります。ライダーも強力で、これまでWSBKで高いポンテンシャルを何度も見せてくれたレオン・キャミア選手と、スーパーバイクのスペシャリストである清成龍一選手の2名が、チームをよりよい方向に導いてくれるはずです」
森脇緑|Moriwaki Althea Honda Team チームディレクター
「今日こうしてMoriwaki Althea Honda Teamの体制を発表できて、我々チーム全員にとって特別な一日となりました。Honda、HRC、そしてアルティアとモリワキでこのプロジェクトの実現に奮闘してくれた皆さんに感謝しています。困難も待ち受けるシーズンになることは、もちろん承知していますが、ワクワクする気持ちもあります。レオン・キャミア選手、清成龍一選手とは長い付き合いで、2人とも熱い気持ちを持った選手です。両ライダーともに高いモチベーションで、このプロジェクトに100%を捧げてくれていますので、シーズン開始が楽しみです」
ジェネシオ・ベヴィラクーア|Moriwaki Althea Honda Team チームマネージャー
「新プロジェクトをこうして発表できて、チーム全員、胸が高鳴っています。Honda、モリワキとタッグを組むことができて、まるで“ドリームチーム”ですし、そのチームマネージャーという立場を光栄に思います。サポートしてくれるHondaの力が、我々の後押しになるはずです。このチャレンジが簡単でないのは分かっていますが、全力を尽くします。森脇緑さん、Honda、そしてこの取り組みを応援してくれたすべての人に感謝を伝えたいです」