Round12アルゼンチンアルゼンチン

2018年10月13日(土)~14日(日)

会場:エル・ビリクム・サーキット
天候:13日(曇り)、14日(晴れ)
気温:13日(21℃)、14日(24℃)
コースコンディション:ドライ
観客:3万5777人(3日間:8万1569人)

キャミア、ガニェともにポイントを獲得する

初開催となった第12戦アルゼンチン大会は、レース1でレオン・キャミア(Red Bull Honda World Superbike Team)が10位、レース2では、チームメートのジェイク・ガニェが10位。また、パトリック・ジェイコブセンに代わり今大会出場を果たしたフローリアン・マリノ(TripleM Honda World Superbike Team)がレース1で11位になり、それぞれポイントを獲得しました。

アルゼンチン大会の舞台となったのは、首都ブエノスアイレスから約1100km、アンデス山脈の麓に位置するサン・ホワン郊外に完成したばかりのサン・ホワン・ビリクム・サーキットです。一周4.276 km、左回りのサーキットで左コーナーが10、右コーナーが7、ロングストレートと中速コーナーを組み合わせたテクニカルなコースで、アップダウンも多く、変化に富んだレイアウトが選手たちに好評でした。

ここ数戦、調子を上げているキャミアは「初めてのサーキットなのでいろいろやらなくてはいけなことがあります。でも、ここ数戦は、着実にセットアップが進んでいるので楽しみです」と初開催のアルゼンチン大会の開幕を待ちきれない様子でした。キャミアは、シーズン序盤のケガもほぼ完全に回復し、気力・体力ともに充実した状態。フリー走行では、ダイレクトでSP2進出を果たす6番手となり、予選でも接戦の中で10番手グリッドを獲得しました。

予選を終えて、その日に行われた決勝レース1では、まずまずのスタートを切ってオープニングラップ12番手。その後10番手までポジションを上げますが、5周目にマイケル・ファン・デル・マーク(ヤマハ)とのバトルでコースアウトを喫し14番手までポジションを落としました。その後、着実に追い上げて、21周のレースで10位でフィニッシュ。翌日のレース2では、サイティングラップから問題を抱える苦しいレースとなり、レース序盤には後続のマシンの転倒に巻き込まれ、残念ながらリタイアとなりました。

チームメートのガニェは、フリー走行で12番手、予選では14番手グリッドを獲得。レース1は、ファン・デル・マークを先頭に6台による10番手争いのグループの中で10番手を走行していましたが、6周目に転倒を喫しリタイア。レース2は、レース1同様にファン・デル・マークを追撃して10位でフィニッシュしました。

ジェイコブセンに代わり、今大会出場のマリノは、予選15番手からレース1では11位でフィニッシュ。レース2では2周目に転倒を喫しリタイアに終わりました。この転倒でマリノは左脚を骨折してしまいました。

コメント

レオン・キャミア(スーパーバイク 10位/リタイア)
レオン・キャミア レース1後のコメント
「とても厳しいレースでした。ファン・デル・マークとバトルをしているときにコーナーで行き場をなくしました。そのため、トラックの汚い部分に行かなくてはならず、そこでかなりタイムをロスしました。そのあとは、なんとかリズムを取り戻し、最終ラップにはベストラップで走りましたが、どうしてそういう走りができたのか、それをしっかり理解できるように引き続き取り組まなければなりません。マシンの状態は、ライバルに比べて強いところもあれば、弱いところもありました。最後の数周では、(ロリス)バズの追撃を抑えようとして、いくつか小さなミスをしてしまい、結果的に抜かれてしまいました。彼の走りはフェアプレイだったし、いい動きでした。まだまだやらなければならない仕事があります。明日もしっかり走りたいです」

レース2後のコメント
「今日はなにが起きているのかよく分かりませんでした。サイティングラップからなにかがおかしい状態でした。チームは、なにが問題だったのかを探しています。この問題のためにかなり遅いペースで走らなければいけない状況だったのですが、2人の選手が僕にクラッシュしてきました。そして残念ながら(ヤクブ)スムルズを巻き込んでレースを終えてしまいました。このとき、僕にできることはありませんでした。コーナー進入時に問題があり、ほかに行く場所がありませんでした。最悪でした。なにが起きたのかを理解するのに苦しんでいます。電気系やシャシーをうまく機能させるために取り組んでいるのですが、なにもかもうまくいきませんでした。引き続き取り組みます。カタールでいい方向に向かうことを願っています」

ジェイク・ガニェ(スーパーバイク リタイア/10位)
ジェイク・ガニェ レース1後のコメント
「転倒の理由は、単にスライドしただけで、幸いケガはありませんでした。それまでレースは順調でした。スタートはあまりうまくいきませんでしたが、何人かとバトルをしていました。そしてリズムをつかみ始めたときに5コーナーで転びました。奇妙な転倒でしたが、原因を調べて、そこからなにかを学びたいと思います。今日の感触はよかったので、明日の目標はトップ10です。マシンはスムーズで、うまく機能していました。明日に向けていくつか改善してみたいところはありますが、全体的には満足しています」

レース2後のコメント
「いいレースでした。午前中のウォームアップでいろいろ改善することができたのですが、雨が降ったあとのトラックでは、どうなるかよく分かりませんでした。昨日から改善したいと思っていたところをいくつか改善することができました。スタートはまずまずでしたが、かなり混雑していました。そのあといいリズムをつかみましたが、残念ながらレース中盤から振動が出るようになり、走るのが難しくなってきました。レース後半はとにかく一人で走りました。前を走る9位が離れていきました。でも満足しています。トップ10が目標だったし、このコースは走るのが楽しかったです。カタールへ向けてこの勢いをキープし、またトップ10を獲得できることを願っています」

フローリアン・マリノ(スーパーバイク 11位/リタイア)
レース1後のコメント
「ポジティブでした。スタートのときは、なにを期待すればいいのか分かりませんでしたが、全力を尽くしました。後ろのライダーたちが少し混乱しているのが分りました。彼らはプッシュすべきなのかそうでないのかよく分かっていませんでしたが、僕は、ただただプッシュしました。できる限り前の選手についていこうとしました。レース後半は、体力的にも厳しいレースでしたが、たくさんのことを学びました」

リザルト

レース1

順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
11J.レイカワサキ2134'55.037
233M.メランドリドゥカティ21+9.163
354T.ラツカトリィオグルカワサキ21+11.410
412X.フォレスドゥカティ21+11.796
550E.ラバティアプリリア21+12.441
666T.サイクスカワサキ21+12.690
 
102レオン・キャミアHonda21+28.164
1151フローリアン・マリノHonda21+41.449
RT45ジェイク・ガニェHonda6+15Laps

レース2

順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
11J.レイカワサキ2135'13.668
212X.フォレスドゥカティ21+3.273
333M.メランドリドゥカティ21+4.660
47C.デイビスドゥカティ21+6.838
566T.サイクスカワサキ21+9.377
622A.ローズヤマハ21+10.945
 
1045ジェイク・ガニェHonda21+20.861
RT2レオン・キャミアHonda7+14Laps
RT 51 フローリアン・マリノ Honda 1 +20Laps

ポイントランキング

ライダー

順位 ライダー マシン 総合ポイント
1J.レイカワサキ520
2C.デイビスドゥカティ348
3M.ファン・デル・マークヤマハ324
4T.サイクスカワサキ294
5M.メランドリドゥカティ286
6A.ローズヤマハ232
 
12レオン・キャミアHonda108
17ジェイク・ガニェHonda57
19 パトリック・ジェイコブセン Honda 21
23 フローリアン・マリノ Honda 5

マニュファクチャラー

順位 コンストラクター 総合ポイント
1カワサキ545
2ドゥカティ448
3ヤマハ362
4アプリリア205
5Honda144
6BMW127
7MVアグスタ101
8スズキ3

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