Round08アメリカ
2018年6月23日(土)~24日(日)
会場:ウェザーテック・レースウェイ・ラグナ・セカ
天候:23日(晴れ)、24日(晴れ)
気温:23日(28℃)、24日(20℃)
コースコンディション:23日(ドライ)、24日(ドライ)
第8戦アメリカ・ラグナ・セカ大会が、6月22日(金)から24日(日)までの3日間、カリフォルニア州モントレー郊外にあるウェザーテック・レースウェイ・ラグナ・セカで開催されました。ラグナ・セカでスーパーバイク世界選手権が開催されるのは今年で16回目。1995年から2004年まで10年連続で開催されたあと、世界選手権のカレンダーからはいったん外れましたが、2013年に復活し、今年で6年連続の開催となります。例年、サマーブレイク前の7月に開催されていたアメリカ大会ですが、今年は6月の開催。例年通りスーパーバイク世界選手権(WSB)のみの開催となりました。
ラグナ・セカは、全長3.610km。アップダウンに富んだコースレイアウトで、丘の上から一気に駆け降りるコークスクリューは、世界で最も有名なコーナーの一つ。中速コーナーが連続するレイアウトは、コース攻略の難しいサーキットとして知られています。
今大会は、2年目のシーズンを迎えるジェイク・ガニェ(Red Bull Honda World Superbike Team)、そして1年目のレオン・キャミア(Red Bull Honda World Superbike Team)が、元気いっぱいにラグナ・セカ入りを果たしました。シーズン前半戦は、両選手ともにケガのために思うような結果を残せませんでしたが、今大会両選手ともに、ほぼ万全の体調で大会を迎えました。
ホーム大会を迎えたガニェにとっては、昨年、交通事故で亡くなった元世界チャンピオンのニッキー・ヘイデン選手の代役として出場した思い出深い大会。今年はレギュラーライダーとしてシーズンを戦うことになり、それだけにガニェには特別な大会となっています。大会前には「今週は本当に特別なレースになると思います。このトラックにはたくさんの思い出があります。そして、1年前、私はここで今のチームで初めて出場しました。この大会に向けては、たくさんのデータがあります。自分にとってはすべてを出しきるチャンスです」とコメント。ベストリザルトに闘志を燃やしました。
フリー走行では14番手、予選では16番手と思うようなリザルトを獲得できませんでしたが、その理由は「気合が入り過ぎました。データがあるのでいろいろ試してみたかったのです」というポジティブなものでした。決勝に向けてベストな状態に戻したガニェは、レース1では、オープニングラップ16番手から着実にポジションを上げて初のトップ10フィニッシュとなる10位でフィニッシュ。翌日のレース2では、レース1と同じ16番手グリッドから好スタートを切ってオープニングラップ13番手に浮上すると、そこから着実にポジションを上げて2レース連続のトップ10フィニッシュとなる9位でチェッカーを受けました。
チームメートでケガから復帰して3戦目を迎えるキャミアは、身体の回復に合わせて着実に走りが復活しています。復帰戦となった第6戦イギリス大会では予選13番手、決勝10位/7位でしたが、第7戦チェコ大会では予選10番手から決勝は9位/7位。今大会前には、鈴鹿8時間耐久ロードレースのために、鈴鹿サーキットでテストに参加。その後、ラグナ・セカ入りするハードスケジュールでしたが、フリー走行では8番手、予選では7番手と、さらなる復調を感じさせ、今季ベストリザルトはもちろんのこと、シーズン初表彰台が期待されました。
しかし、レース1ではシフトペダルの不具合で思うようにペースを上げられず、9番手を走行していた18周目にリタイアとなりました。その雪辱に燃えたレース2では、3周目の2コーナーで転倒を喫する厳しい序盤となりましたが、再スタートを切ったキャミアは、最下位19番手から猛烈な追い上げをみせて13位でフィニッシュ。期待した結果は残せませんでしたが、これからの活躍を期待させる走りでレース2を締めくくりました。
その他のHonda勢は、ホーム大会を迎えたパトリック・ジェイコブセン(TripleM Honda World Superbike Team)が、予選19番手から両レースともに転倒リタイアに終わりました。
ジェイク・ガニェ(スーパーバイク 10位/9位)
レース1後のコメント
「今日は結構ポジティブな一日でした。ワールドスーパーバイクで初めてのトップ10フィニッシュを果たし、とてもうれしいです。最初の数周はうまくいきました。路面温度が高かったことがほかのライダーよりも自分には有利に働きました。それで何度かパスすることができました。グリッド後方からのスタートだったので、やることがたくさんありましたが、10番手までがんばりました。マシンにテクニカルな問題が少しありましたが、それにも関わらずポジションを取り戻すことができました。もっと前進できると思うので、明日のウォームアップではいくつか試したいと思います。明日もいい仕事ができる自信があります」
レース2後のコメント
「ホームサーキットでトップ10フィニッシュを2レース続けることができました。今シーズンここまでで最高の週末となりました。ファンや友人、そして家族の前でレースができて素晴らしい気分です。そして今日はとても力強い感触がありました。スタートはあまりうまくいきませんでしたが、数周後、何人かパスしてトップ10を達成できました。今日のレース後半は長く、孤独なレースでした。何度か危ない瞬間がありましたが、後ろのライダーたちとのギャップを維持し、9位でフィニッシュすることができました」
レオン・キャミア(スーパーバイク リタイア/13位)
レース1後のコメント
「今日のレースは難しかったです。序盤、自分のペースは思っていたようなものではありませんでした。でもレースが進むにつれて、ペースが回復し、リズムもよくなりました。感触がよくなるとすぐに前のライダーたちに追いつくことができました。しかし、ギアのシフトレバーに問題があって、それ以上は続けられなくなりました。明日のレースに向けて、僕もチームも、マシンのどこを調整すればいいのかチェックしてみます。そうすればレース序盤にもっと力強くなれると思います。それができたら、レース2はもっとうまくいくと思います」
レース2後のコメント
「理想的なレースウイークとはなりませんでしたが、転倒した後、コースに戻ってから、いいペースを刻み、13位でポイントを獲得することができました。いい内容でした。 昨日のレースのあと、ギアシフトレバーの位置を変えましたが、残念ながらレース中にシフトミスをし、はらんでしまい2コーナーで転倒してしまいました。そのためいい結果を出すことができませんでした。今日は思っていたようなレースにはなりませんでしたが、車体に関してはいい方向性を見つけることができましたし、マシンの感触がよかったのはプラスになりました。ミサノでも引き続きプッシュして前進したいと思います」
順位 | No. | ライダー | マシン | 周回数 | タイム/差 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | J.レイ | カワサキ | 25 | 35'15.071 |
2 | 7 | C.デイビス | ドゥカティ | 25 | +2.978 |
3 | 22 | A.ローズ | ヤマハ | 25 | +12.212 |
4 | 50 | E.ラバティ | アプリリア | 25 | +14.309 |
5 | 33 | M.メランドリ | ドゥカティ | 25 | +16.712 |
6 | 12 | X.フォレス | ドゥカティ | 25 | +18.929 |
10 | 45 | ジェイク・ガニェ | ![]() | 25 | +38.084 |
RT | 2 | レオン・キャミア | ![]() | 17 | +8Laps |
RT | 99 | パトリック・ジェイコブセン | ![]() | 10 | +15Laps |
順位 | No. | ライダー | マシン | 周回数 | タイム/差 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 1 | J.レイ | カワサキ | 25 | 35'09.683 |
2 | 7 | C.デイビス | ドゥカティ | 25 | +5.099 |
3 | 50 | E.ラバティ | アプリリア | 25 | +6.711 |
4 | 22 | A.ローズ | ヤマハ | 25 | +8.011 |
5 | 60 | M.ファン・デル・マーク | ヤマハ | 25 | +9.746 |
6 | 12 | X.フォレス | ドゥカティ | 25 | +14.791 |
9 | 45 | ジェイク・ガニェ | ![]() | 25 | +35.421 |
13 | 2 | レオン・キャミア | ![]() | 25 | +44.563 |
RT | 99 | パトリック・ジェイコブセン | ![]() | 16 | +9Laps |
順位 | ライダー | マシン | 総合ポイント | |
---|---|---|---|---|
1 | J.レイ | カワサキ | 320 | |
2 | C.デイビス | ドゥカティ | 245 | |
3 | M.ファン・デル・マーク | ヤマハ | 215 | |
4 | T.サイクス | カワサキ | 196 | |
5 | A.ローズ | ヤマハ | 183 | |
6 | M.メランドリ | ドゥカティ | 168 | |
12 | レオン・キャミア | ![]() | 75 | |
17 | ジェイク・ガニェ | ![]() | 37 | |
19 | パトリック・ジェイコブセン | ![]() | 21 |
順位 | コンストラクター | 総合ポイント |
---|---|---|
1 | カワサキ | 345 |
2 | ドゥカティ | 300 |
3 | ヤマハ | 249 |
4 | アプリリア | 128 |
5 | ![]() | 100 |
6 | MVアグスタ | 80 |
7 | BMW | 79 |
8 | スズキ | 3 |