2016.10.16 スーパーバイク世界選手権 第12戦 スペイン スペイン
第12戦 スペイン

[WSB]ヘイデンが両レースで4位、ファン・デル・マークが5位/6位でポイントを獲得

第12戦 スペイン

[WSS]スミスが3位表彰台を獲得。ジェイコブセンは4位となる

2016年10月15日(土)〜16日(日)・決勝  会場:ヘレス・サーキット
天候:15日/晴れ、16日/晴れ  気温:15日/21℃、16日/24℃
コースコンディション:15日/ドライ、16日/ドライ  観客:1万3223人(3日間:2万3145人)
WSB レポート

第12戦スペイン・ヘレス大会が、10月14日(金)から16日(日)までの3日間、スペインのヘレスで開催されました。今大会は3日間を通じて快晴に恵まれ、絶好のコンディションの中でフリー走行、予選、そして決勝が行われました。

ニッキー・ヘイデンニッキー・ヘイデン

ニッキー・ヘイデンニッキー・ヘイデン

Honda World Superbike Teamの両選手は、第1レース、第2レースともに表彰台争いを視野に入れ、セカンドグループで戦うという展開となり、ニッキー・ヘイデンが両レースで4位フィニッシュしました。

今大会は、フリー走行、予選、決勝と着実にセットアップを進めました。一発のタイムも連続周回のアベレージも向上。そして5番グリッドから挑んだ決勝では、チャンピオン争いをするドゥカティとカワサキの3選手のし烈な戦いを視野に入れながら走行しました。

今大会は表彰台を獲得することはできませんでしたが、スーパーバイク世界選手権に初チャレンジの今シーズンは、レースをこなすごとにCBR1000RRのパフォーマンスを確実に引き出しています。今年は12戦を終えてランキング5位ですが、来季はチャンピオン争いに加わることを感じさせるレースでした。

マイケル・ファン・デル・マークマイケル・ファン・デル・マーク

マイケル・ファン・デル・マークマイケル・ファン・デル・マーク

チームメートのマイケル・ファン・デル・マークは、フリー走行ではセットアップにやや苦戦し、予選も11番手と思うような走りができませんでしたが、決勝では両レースともにすばらしい追い上げをみせました。第1レースはセカンドグループの混戦を抜け出し、4番手を走るチームメートのヘイデンの背後に迫り5位でフィニッシュ。第2レースでは電気系にトラブルを抱えペースをキープできませんでしたが、後半はペースを戻し、シルバン・ギュントーリ(ヤマハ)とバトルを繰り広げ6位でチェッカーを受けました。12戦を終えて総合4位につけるファン・デル・マーク。最終戦カタール大会では、チームメートのヘイデンとともに優勝、表彰台を狙います。

WSS レポート

今大会が第11戦となるスーパースポーツ世界選手権は、タイトル王手のケナン・ソフォーグル(カワサキ)が、予選、決勝ともに強い走りをみせてチャンピオンを獲得しました。そのソフォーグルを視野に、し烈な2番手争いを繰り広げたCBR600RR勢は、カイル・スミス(CIA Landlords Insurance Honda)が3位になり、第4戦オランダ大会で優勝して以来の表彰台に立ちました。

パトリック・ジェイコブセンパトリック・ジェイコブセン

パトリック・ジェイコブセンパトリック・ジェイコブセン

今季リザルトが安定しなかったスミスですが、今大会はフリー走行から順調で決勝では予選5番手から表彰台争いに加わることに成功しました。そのスミスと最終ラップまでバトルを繰り広げたパトリック・ジェイコブセン(Honda World Supersport Team)が4位でフィニッシュしました。

以下CBR600RR勢は、アイルトン・バドヴィーニ(Gemar Balloons - Team Lorini)が4台で繰り広げられた5番手争いに加わって8位、クリストファー・ベルグマン(CIA Landlord Insurance Honda)が9位でした。

フリー走行でトラブルや転倒で走行時間をロスし、予選でもしっかりパフォーマンスを発揮できず27番グリッドから決勝に挑んだ大久保光(CIA Landlords Insurance Honda)は、追い上げのレースをみせて13位。今季5度目のポイント獲得を達成しました。

WSB コメント

ニッキー・ヘイデン(スーパーバイク 4位/4位)
「第1レースは、あまりいいスタートを切れませんでしたが、なんとか4番手まで追い上げることができました。マシンはとてもよく機能しています。チームはいいセットアップに仕上げてくれました。そして3番手を走るジョニー(ジョナサン・レイ)とのギャップを縮めようとがんばりましたが、中盤にプッシュしすぎてタイヤを消耗したことで、ジョニーとのギャップは徐々に開いてしまいました。そのあとは、マイケルとのギャップをキープしようとがんばり4位を獲得できました。全体的に悪くはありませんでしたが、もっと前に出てトップグループの3人とバトルをしたかったです。現状では、彼らは僕たちより速くていい仕事をしていますが、僕たちもそうなれるようにがんばります。

第2レースは簡単なレースではありませんでした。前のライダーたちは、とにかく速くて、序盤は彼らのペースにはついていけませんでした。今大会はユーズドタイヤではよく機能しているので後半はギャップを縮めることができましたが、遅すぎました。引き続き、チームはすばらしい仕事をしてくれました。マシンはとてもよく機能しました。序盤で彼らについていけず、少しフラストレーションがたまりました。表彰台に上がるためには、課題のクリアをがんばらなければいけません。もっと前進しなければなりませんね。最終戦はみんなが喜べる結果を残したいです」

マイケル・ファン・デル・マーク(スーパーバイク 5位/6位)
「スーパーポールではレースタイヤでとても速いラップを刻むことができました。そのあと予選タイヤを使ったら思うようには走れず11番グリッドでしたが、いいスタートを切ることができました。前のライダーが何人か転倒したのは僕にとってはラッキーなことでした。(ジョルディ)トーレスをパスするのに数周かかりましたが、そのあとはニッキーに近付いていきました。しかし、終盤はフロントの感触があまりよくなくて、無理ができませんでした。11番手というスターティングポジションから考えれば5位はいい結果です。チャンピオンシップの4位もまだ安泰です。

そして日曜日の第2レースでは、すばらしいスタートを切ることができました。しかし、残念ながら電気系の問題が出て、ポジションをかなり落としてしまいました。最後は表彰台に上がったライダーたちとほとんど同じくらいの速さがありましたが、すでに彼らは見えませんでした。残念なレースでしたが、今はなにが起きたのかを理解して最終ラウンドに備えなければいけません」


WSS コメント

カイル・スミス(スーパースポーツ 3位)
「いい週末になりました。この数戦、確実に前進していましたが、やっとチャンスが訪れました。今週末は基本的にすべてのセッションでトップ5に入ることができました。決勝レースでは集中して前の2人についていこうとがんばりました。彼らに引き話されそうなときがありましたが、再び、ギャップを縮めることができました。今日はいいペースで走れましたが、フロントのタイヤが消耗してくると、彼らについていくのは難しい状況でした。最後は3番手をキープすることにしました」

パトリック・ジェイコブセン(スーパースポーツ 4位)
「今日はまずまずの結果でした。レース前の状況を思えばかなりポジティブでした。今大会はグリップに苦戦しました。思ったように走れず満足していませんが、これ以上ポジションを上げることはできませんでした。でもチャンピオンシップでは満足しています。(ランディ)クルメナッハや(ジュール)クルーゼルとの差を縮められたし、チャンピオンシップの2番手争いの中にいます。カタールでは全力を尽くして2位を獲得できるようにがんばります。早くコースに戻りたいです」

大久保光(スーパースポーツ 13位)
「金曜日からトラブルや転倒でリズムを崩しましたが、決勝ではなんとか順位をばん回することができました。今回の件では、チームにはっきりと、これからはトラブルがないようにと申し出をしました。今後は今回のようなことはなくなると信じています。シーズンは残り一戦。最終戦に向けてがんばります」

WSB リザルト
スーパーバイク(レース1)
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
17C.デイビスドゥカティ2034'08.161
266T.サイクスカワサキ20+3.290
31J.レイカワサキ20+7.151
469ニッキー・ヘイデンHonda20+13.212
560マイケル・ファン・デル・マークHonda20+13.251
650S.ギュントーリヤマハ20+17.834
スーパーバイク(レース2)
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
17C.デイビスドゥカティ2034'20.026
21J.レイカワサキ20+5.893
366T.サイクスカワサキ20+6.030
469ニッキー・ヘイデンHonda20+6.750
550S.ギュントーリヤマハ20+10.762
660マイケル・ファン・デル・マークHonda20+11.310
WSS リザルト
順位 No. ライダー マシン 周回数 タイム/差
11K.ソフォーグルカワサキ1933'22.362
266N.トゥーリヤマハ19+2.728
3111カイル・スミスHonda19+3.398
42パトリック・ジェイコブセンHonda19+3.505
547A.バッサニカワサキ19+11.954
616J.クルーゼルMVアグスタ19+12.058
886アイルトン・バドヴィーニHonda19+13.628
971クリストファー・ベルグマンHonda19+19.854
1280ハビエル・ピンサチュHonda19+22.299
1378大久保光Honda19+26.762
2450ブレードン・オルトHonda19+1'08.583
25 20 ドルン・ローレイロ Honda19 +1'08.661
RT64フェデリコ・カリカスロHonda16+3Laps
RT35ステファン・ヒルHonda4+15Laps
WSB ポイントランキング
ライダー
順位 No. ライダー マシン 総合ポイント
-11J.レイカワサキ462
-266T.サイクスカワサキ414
-37C.デイビスドゥカティ395
-460マイケル・ファン・デル・マークHonda255
-569ニッキー・ヘイデンHonda228
-634D.ジュリアーノドゥカティ197

ランキング詳細

マニュファクチャラー
順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
-1カワサキ542
-2ドゥカティ467
-3Honda322
-4BMW216
-5ヤマハ196
-6アプリリア184
-7MVアグスタ165

ランキング詳細

WSS ポイントランキング
ライダー(スーパースポーツ) WSSライダー
順位 No. ライダー マシン 総合ポイント
-11K.ソフォーグルカワサキ196
-221R.クルメンナッハカワサキ129
-316J.クルーゼルMVアグスタ126
-42パトリック・ジェイコブセンHonda122
-5111カイル・スミスHonda100
-64G.レイMVアグスタ81
786アイルトン・バドヴィーニHonda76
864フェデリコ・カリカスロHonda75
2071クリストファー・ベルグマンHonda22
2119ケビン・ヴァールHonda17
2278大久保光Honda16
-2768グレン・スコットHonda7
29 80 ハビエル・ピンサチュ Honda 6
-3448アレックス・フィリスHonda2

ランキング詳細

マニュファクチャラー(スーパースポーツ)
順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
-1カワサキ244
-2Honda196
-3MVアグスタ187
-4ヤマハ88
-5トライアンフ33
-6スズキ5

ランキング詳細

WSB

ニッキー・ヘイデン

ニッキー・ヘイデン

ニッキー・ヘイデン

ニッキー・ヘイデン

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マイケル・ファン・デル・マーク

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WSS

パトリック・ジェイコブセン

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