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2013年9月14日(土)・予選 天候:雨のち曇り 気温:25℃ コースコンディション:ウエットのちドライ
スーパーバイク世界選手権第11戦トルコ大会は、9月13日(金)から15日(日)までの3日間、トルコのイスタンブール・パークで開催されます。イスタンブール・パークは、2005年から2007年までの3年間、ロードレース世界選手権(WGP)の舞台となりましたが、スーパーバイク世界選手権が開催されるのは初めてです。
イスタンブール・パークは、一周5.340kmのアップダウンに富んだ丘陵地帯に作られたサーキットで、低速から高速までバラエティに富んだコーナーが連続し、パッシングポイントの多いサーキットとして知られています。スーパーバイク世界選手権でも、激しい戦いが予想されます。
初開催となったイスタンブール・パークには、1回目のフリー走行と1回目の予選が行われた金曜日は青空が広がり、最高気温は32℃まで上昇。タイヤに厳しいコンディションとなりました。しかし、2回目の予選とフリー走行、上位15台で行われるスーパーポールが行われた土曜日は、午前中の予選と午後のフリー走行がウエットコンディションとなりました。そのあと、天候は回復し、スーパーポールはドライコンディションで行われました。
今大会、Pata Hondaは、レオン・ハスラムとともに、前戦ドイツ大会で負傷したジョナサン・レイに代わり、ミシェル・ファブリツィオを代役として起用しました。ハスラムは、4月のオランダ大会で負傷した左足が順調に回復しており、第9戦イギリス大会、第10戦ドイツ大会では、ともに最高7位でフィニッシュしています。
足の状態が回復するにつれて、リザルトも向上しているハスラムは「この数戦、スピードが戻ってきています。イスタンブール・パークは初めて経験するサーキットですが、今回は自分が戦うべき本来のポジションでレースがしたいです」と今季初表彰台に意欲をみせていました。
そして、イスタンブール・パーク初体験となった初日は、フリー走行で4番手とまずまずのスタートを切りました。予選では、接戦の中で9番手へとポジションを落としましたが、2日目の予選と、スーパーポールでのポジションばん回に期待が膨らみました。しかし、午前中の予選はウエットコンディションとなったため、初日の予選順位で総合順位が決まり、上位15台がスーパーポールに進出することになりました。
選手たちは、ウエットコンディションになった予選とフリー走行で、路面の状態を確認し、ウエットコンディションで行われるウエットスーパーポールに備えましたが、次第に天候が回復したため、ドライコンディションでスーパーポールが行われました。
ハスラムは、SP1で5番手、SP2で8番手。最終セッションのSP3では9番手につけて、決勝は3列目から追い上げのレースに挑むことになりました。
前戦ドイツ大会で、コース上のオイルに乗って転倒し、左足を負傷したために欠場することになったレイの代役に、前戦ドイツ大会までアプリリアのマシンを走らせていたチームから出場していたファブリツィオが抜てきされました。ぶっつけ本番となったファブリツィオは、1日目の予選で10番手。スーパーポールでは、SP1を10番手で通過したものの、SP2では12番手に終わり、4列目グリッドが確定しました。決勝ではハスラムとともに追い上げのレースに挑みます。
スーパースポーツ世界選手権は、2日目午前中のフリー走行だけがウエットコンディションとなりましたが、予選はドライコンディションで行われ、マイケル・ファン・デル・マーク(Pata Honda)が7番手、WGPでイスタンブール・パークを経験しているロレンツォ・ザネッティ(Pata Honda)は8番手でした。2日目の予選2回目は、セッション終盤に転倒車が出て赤旗中断。アタックするために新品のタイヤを装着したばかりだったファン・デル・マークとザネッテイは、惜しくもアタックのチャンスを逃しました。決勝では、ともに3列目から優勝争いに進出する意気込みです。
スーパーバイク世界選手権はトム・サイクス(カワサキ)が、スーパースポーツ世界選手権は、トルコ出身のケナン・ソフォーグル(カワサキ)がポールポジション(PP)を獲得しました。
レオン・ハスラム(スーパーバイク 9番手)「今日は、スーパーポールまでガレージに座りっぱなしの状態だったので、セットアップは進みませんでした。ただ、こればかりはどうにもならないので、仕方ありません。しかし、ドライコンディションになったスーパーポールでは、いくつか試すことができました。レースタイヤで1分56秒台まで上げることができたのは、とてもうれしかったです。予選タイヤでは少し問題が出て、わずか0.3〜0.4秒程度しか速くなりませんでした。もう少しドライコンディションで走れる時間があれば、もっと速いタイムを出せたと思います。ここでは少なくとも2列目に入れると思っていました。3列目からのスタートになったので、明日は少しがんばらなければなりません。今日、思ったように走る時間が取れなかったので、明日のウォームアップが重要になってきます。ドライになって正しい方向へ進めることを願っています」
ミシェル・ファブリツィオ(スーパーバイク 12番手)「まだマシンとサーキットを一歩一歩勉強しているところですが、今日の結果には満足しています。マシンの感触はよくなってきていますが、明日のウォームアップで、セットアップを大きく変える予定です。フロントもリアも変えてウォームアップを走るつもりです。これがうまくいくことを願っています。今は、新しいマシンと新しいサーキットのコンビネーションが一番の課題なので、少しでも多く走らなければなりません」
マイケル・ファン・デル・マーク(スーパースポーツ 7番手)「今日はセットアップを少し変え、それがうまくいきました。しかし、最も大きな変更は、僕のライディングスタイルです。とてもうまくいきました。フィニッシュラインを越えたとき、スクリーンに1分59秒台の数字が見えたときは、とてもうれしかったです。コース上にスペースができるのを待ってアタックしました。明日へ向けて7番手はいい結果です。決勝レースでは、この新しいスタイルで速く走れると思います。明日がとても楽しみです」
ロレンツォ・ザネッティ(スーパースポーツ 8番手)「少し悔しいです。新しいタイヤを装着してコースイン後、一周したときに赤旗が出てしまいました。最初の2つのセクターが特によくて、そのあとコースに出たときも、新しいタイヤのパフォーマンスはほとんど終わっていましたが、同じくらいのラップタイムを出すことができました。しかし、コース上が混雑していたので、思ったようなアタックはできませんでした。フロントローのポテンシャルはあったと思います。今は、決勝レースでどのタイヤを使うのかを決めなければなりません。リズムよく走れているので、正しい選択ができれば、表彰台争いができると思います」
順位 | ライダー | マシン | タイム |
---|---|---|---|
1 | T.サイクス | カワサキ | 1:54.872 |
2 | S.ギュントーリ | アプリリア | 1:54.894 |
3 | D.ジュリアーノ | アプリリア | 1:55.073 |
4 | E.ラバティ | アプリリア | 1:55.340 |
5 | T.エリアス | アプリリア | 1'55.546 |
6 | J.クルーゼル | スズキ | 1:55.614 |
9 | レオン・ハスラム | Honda | 1:56.463 |
12 | ミシェル・ファブリツィオ | Honda | 1:57.371 |
順位 | ライダー | マシン | タイム/差 |
---|---|---|---|
1 | K.ソフォーグル | カワサキ | 1:58.380 |
2 | S.ロース | ヤマハ | +0.382 |
3 | C.イドン | MVアグスタ | +1.058 |
4 | F.マリーノ | カワサキ | +1.215 |
5 | K.コグラン | カワサキ | +1.275 |
6 | D.サロン | カワサキ | +1.292 |
7 | マイケル・ファン・デル・マーク | Honda | +1.405 |
8 | ロレンツォ・ザネッティ | Honda | +1.446 |
9 | ラファエレ・デ・ロサ | Honda | +1.462 |
10 | ロバート・タンブリーニ | Honda | +1.491 |
13 | ジャック・ケネディ | Honda | +1.799 |
20 | ローナン・クォーンビー | Honda | +2.463 |
22 | ルカ・マルコーニ | Honda | +2.761 |
23 | ダニー・ウェッブ | Honda | +2.769 |
24 | イムレ・トース | Honda | +3.997 |
25 | ダミアン・カドリン | Honda | +4.080 |
26 | バラージュ・ネメス | Honda | +4.311 |
27 | ナチョ・カレロ・ペレス | Honda | +5.375 |
29 | テオドシウス・シニオリス | Honda | +5.617 |
30 | デビッド・マクファデン | Honda | +5.656 |
31 | アレックス・シャハト | Honda | +7.365 |
32 | エドゥアルド・ブロヒン | Honda | +7.430 |
34 | カグリ・ジョシュクン | Honda | +10.136 |