round 06

June 8 2013, QUALIFYING FIM Superbike World Championship Portugal 第6戦 ポルトガル

SCHEDULE

レイ、3戦ぶり今季2度目のフロントロー獲得。2度目の復帰戦となるハスラムは14番手から決勝に挑む

2013年6月8日(土)・予選  会場:アルガルベ・インターナショナル・サーキット  天候:晴れのち雨  
コースコンディション:ドライのちウエット  気温:19℃

第6戦ポルトガル大会が、6月7日(金)、地中海に面したポルティマオ近郊のアルガルベ・インターナショナル・サーキットで開幕しました。初日のフリー走行と予選は青空が広がるまずまずの天気となり、気温も21℃まで上昇しました。続く8日(土)は、午前中には青空が広がったものの、午後は時折り雨が降る不安定な天候となりました。この影響で、2回目のフリー走行はウエットからドライコンディションとなり、上位15台で行われたスーパーポールも、SP2の開始直後に雨が降って赤旗中断となりました。そのため、スーパーポールは時間が20分間に延長され、ウエットスーパーポールとして、SP2とSP3を同時に行う変則スケジュールとなりました。しかし、このウエットスーパーポールも、ウエットからドライへと変化する微妙なコンディションとなりました。

  • ジョナサン・レイジョナサン・レイ
  • ジョナサン・レイジョナサン・レイ
  • ジョナサン・レイジョナサン・レイ
  • レオン・ハスラムレオン・ハスラム
  • レオン・ハスラムレオン・ハスラム
  • シェリダン・モライスシェリダン・モライス
  • マイケル・ファン・デル・マークマイケル・ファン・デル・マーク

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そのような難しいコンディションの中で、ジョナサン・レイ(Pata Honda)が3番手につけて、第3戦オランダ大会以来となる今季2度目のフロントロー獲得を果たしました。レイにとって、アルガルベは相性のいいサーキットです。2009年には2位/3位と両レースで表彰台に立ち、10年の第1レースでは3位、11年は両レースで3位、12年も第2レースで2位と、これまで6度の表彰台登壇を誇ります。今大会も、「昨年より路面がバンピーで、セットアップに苦労しました」と語りながらも、初日、2日目の予選ともにトップタイムをマークし、上位15台で競われるスーパーポールへ首位で進出しました。

自信を持って挑んだ今季初のスーパーポール。SP1では周囲のタイムを見ながら11番手と余裕を持って通過。さらに、SP2、SP3とポジションを上げていく作戦でしたが、SP2開始直後に雨となり、セッションは中断。そのあと、ウエットスーパーポールが行われることになり、乾いていく路面コンディションの中で3番手につけました。ポールポジション(PP)はトム・サイクス(カワサキ)で、1000分の1秒差でユージェーヌ・ラバティ(アプリリア)と続きました。レイは今季初のPPを逃しましたが、今季2度目のフロントローから今季2度目の表彰台と今季初優勝を狙います。

第3戦オランダ大会で左足を負傷し、第5戦ヨーロッパ大会で復帰したものの、足の状態がよくないために決勝をキャンセルしたレオン・ハスラム(Pata Honda)は、今大会から完全復帰を目指します。レイ同様にこのコースを得意とするハスラムは、2008年にHonda CBR1000RRで3位表彰台に立っています。ケガをしている左足の状態は、依然として完全ではなく、左足の動きが十分ではありません。しかし、初日の予選で12番手につけたハスラムは、2日目の予選でも13番手につけてスーパーポール進出を果たし、SP1で14番グリッドが確定しました。

スーパースポーツ世界選手権(WSS)は、33台が出場し、シェリダン・モライス(PTR Honda)が第2戦スペイン大会の4番手を上回る3番グリッドを獲得しました。過去2戦は、6位、7位と好調のモライスだけに、今季初表彰台が期待されます。

マイケル・ファン・デル・マーク(Pata Honda)は6番グリッドを獲得。スーパーストック600時代にアルガルベで優勝経験のあるファン・デル・マークは、第4戦イタリア大会で負傷した左足の回復にやや時間がかかり、過去2戦はノーポイントに終わっていますが、今大会は4戦ぶり今季3度目の表彰台を目指します。

7番手には上り調子のジャック・ケネディ(Rivamoto)。ラファエレ・デ・ロサ(Team Lorini)が9番手につけて、トップ10に4台のHonda CBR600RRが名前を連ねました。5戦を終えて総合4位につけるロレンツォ・ザネッティ(Pata Honda)は、2回目の予選中に転倒を喫して24番手。決勝では追い上げのレースに挑みます。

コメント

ジョナサン・レイ(スーパーバイク 3番手)「天候が不安定だったので、SP2ではすぐに予選タイヤを履いてコースインしました。コンディションは微妙でしたが、それでもかなり速く走ることができました。少しリスクを負いましたが、周回を終えたときに、ちょうどセッションが赤旗で中断となりました。その走りでポールポジションを獲得できたと思ったのですが、結局、20分間のウエットスーパーポールとなり、とてもフラストレーションがたまりました。予選タイヤを早く使いすぎていましたので、ほかの予選タイヤでベストとなる1分41秒787を出しました。雨雲が再びやってきたのですが、そのあとに晴れてきたことで、ほかのライダーはベストタイムを更新しました。微妙なコンディションとなった2回目のフリー走行ではポジションを落としていましたが、スーパーポールで速さを取り戻し、フロントローを獲得できたのはとてもうれしいです。明日のレースが楽しみです。ウォームアップでは車体面でもっと前進できると思います。このコースはバンプが多いので、少しマシンを調整しなければなりません。また、セクター1のスピードももう少し上げなければなりません。しかし、いいレースができると思います」

レオン・ハスラム(スーパーバイク 14番手)「今日は前進できたと思います。マシンはとてもよく機能しています。しかし、今はひざを曲げることができますが、じん帯の痛みと力が足りないことで苦しんでおり、まだ左のペダルを思ったようにプッシュできません。ただ、チームは全力で乗りやすいマシンにしようとがんばってくれています。連続ではあまり多く周回していないので、大きく前進することは難しいのですが、よくなっていることは確かです。SP1で予選タイヤを使いましたが、グリップがあったので、もっとアグレッシブにタイヤを使ってコーナーに入るなど、必要なことをしなければならなかったかもしれません。あと1秒速く走らなければならなかったのですが、コンマ数秒を上げるのに苦労しましたし、十分ではありませんでした。ペースが上がっていないという事実を受け止めています。難しいレースになると思いますが、身体の回復と、マシンがよくなっていることを期待しています」

シェリダン・モライス(スーパースポーツ 3番手)「すべてがとてもうまくいっています。セッションを通してレースペースの改善に取り組みましたので、レースペースはいいです。また、サスペンションもちょうどいいセッティングになりました。僕はあまり予選が得意ではないので、いつもレースペースの向上に取り組んでいます。レースタイヤで9周を走り、ファステストタイムを出すことができました。決勝レースに向けてすばらしい状態になっています」

マイケル・ファン・デル・マーク(スーパースポーツ 6番手)「午前中に大きく前進しました。午後の予選セッションでもマシンを少し変えましたが、とても速くなりました。そして、新品のタイヤを装着したときに今週の自己ベストタイムを出すことができました。レースペースもいいので、明日がとても楽しみです。再びトップ5に入れるかもしれません。明日の天気がよくなって、いいレースができることを願っています」

ロレンツォ・ザネッテイ(スーパースポーツ 24番手)「幸い、身体は大丈夫です。レントゲンですべてチェックしましたが、どこも骨折してはいませんでした。最終コーナーで遅いライダーを避けるためにスロットルを戻したときに転倒してしまいました。転倒したときの周回は、タイムもポジションもよかったので、とても残念でした。それにしても、かなり後方からレースに挑むことになります。スタートのライトが見えることを願っています。厳しいレースになると思いますが、明日は100%プッシュしていきます」

予選

スーパーバイク

順位 ライダー マシン タイム
1T.サイクスカワサキ1:41.360
2E.ラバティアプリリア1:41.361
3ジョナサン・レイHonda1:41.787
4M.メランドリBMW1:42.115
5S.ギュントーリアプリリア1:42.209
6L.バズカワサキ1:42.328
    
14レオン・ハスラムHonda1:43.522

スーパースポーツ

順位 ライダー マシン タイム/差
1S.ロースヤマハ1:44.804
2K.ソフォーグルカワサキ+0.515
3シェリダン・モライスHonda+0.730
4F.フォーレカワサキ+1.041
5A.アントネッリカワサキ+1.231
6マイケル・ファン・デル・マークHonda+1.281
    
7ジャック・ケネディHonda+1.327
9ラファエレ・デ・ロサHonda+1.450
15ダビッド・リンオートナルHonda+1.853
17マット・デイビスHonda+2.027
19ガボール・タルマクシHonda+2.090
20ルカ・マルコーニHonda+2.278
22ナチョ・カレロ・ペレスHonda+2.470
24ロレンツォ・ザネッティHonda+2.626
26イムレ・トースHonda+2.733
29ミゲル・プライアHonda+3.435
30バラージュ・ネメスHonda+3.654
31アレックス・シャハトHonda+3.810
32イブ・ポルツァーHonda+5.311
33エドゥアルド・ブロヒンHonda+7.706