round 03

April 28 2013, RACE FIM Superbike World Championship Netherland オランダ

SCHEDULE

レイが第1レースで今季初表彰台獲得の2位。第2レースは4位で惜しくも表彰台を逃す

2013年4月28日(日)・決勝 会場:TTサーキット・アッセン 天候:晴れ
気温:第1レース/12℃、第2レース/15℃ コースコンディション:ドライ

第3戦オランダ大会の決勝レースは、青空が広がる絶好のコンディションの中で行われました。金曜日は雨と寒さに震えました。土曜日は雨が上がったものの、気温も路面温度も低く、厳しい条件となりました。しかし、日曜日の決勝第1レースは気温12℃、第2レースは15℃まで上昇し、選手のモチベーションは上がり、観客も熱戦を満喫することになりました。

  • ジョナサン・レイジョナサン・レイ
  • ジョナサン・レイジョナサン・レイ
  • ジョナサン・レイジョナサン・レイ
  • マイケル・ファン・デル・マークマイケル・ファン・デル・マーク
  • マイケル・ファン・デル・マークマイケル・ファン・デル・マーク
  • ジャック・ケネディジャック・ケネディ
  • ジャック・ケネディジャック・ケネディ

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今大会は、Pata Hondaのホームレースとなります。シーズンを通じて、もっとも気合の入る大会ですが、レオン・ハスラムは金曜日の予選で転倒、左足を負傷して残念ながら戦列を離れました。しかし、チームメートのジョナサン・レイが、負傷欠場のハスラムの分までカバーする熱走を見せました。

今季初のフロントロー。2番グリッドから決勝に挑んだレイは、第1レースを2位でフィニッシュ。第2レースもし烈な3位争いを繰り広げての4位。4年連続オランダ大会での優勝は果たせませんでしたが、大声援を送る地元ファンの期待に応えて、今季初の表彰台獲得となりました。

今季初表彰台に立った第1レースは、オープニングラップ2番手からダビデ・ジュリアーノ(アプリリア)、ユージェーヌ・ラバティ(アプリリア)、シルヴァン・ギュントーリ(アプリリア)とセカンドグループを形成します。その中からジュリアーノが後退し、ラバティとギュントーリのアプリリア勢との、し烈な2位争いとなりました。

激しくポジションを入れ替える戦い。中盤にはグループ最後尾の4番手へとポジションを落としたレイですが、ギュントーリをかわし、ラバティもパス。手に汗を握る最終ラップの攻防では、アプリリア勢の追撃を振り切って、2位でフィニッシュしました。優勝したのはトム・サイクス(カワサキ)で、独走となりました。

第2レースは、サイクスとラバティの優勝争いとなります。その後方でレイは、ギュントーリ、ロリス・バズ(カワサキ)、チャズ・デイビス(BMW)とセカンドグループを形成。終盤は、このグループから抜け出し、バズとのし烈な3位争いとなり、わずか0.042秒差の4位でフィニッシュ。惜しくも表彰台獲得はなりませんでしたが、今大会を2位/4位で終えたことで、総合9位から総合5位にランキングを上げることに成功しました。第2レースで優勝したのはラバティで、2位にサイクスという結果でした。

金曜日の転倒で、左足を負傷したハスラムは英国に戻り、手術を受けることになりました。「転倒は7コーナーで、マシンとの間に足を挟まれてしまいました。復帰の時期は手術を終えてみないと分かりませんが、これまでは回復が早い方なので、一日も早く復帰したいです」と語っていました。

スーパースポーツ世界選手権(WSS)は、予選11番手から追い上げのレースに挑んだマイケル・ファン・デル・マーク(Pata Honda)が、粘り強い走りで4位でフィニッシュしました。序盤は14番手までポジションを落としますが、中盤以降はすばらしい追い上げを見せました。優勝したのはサム・ロース(ヤマハ)。ファン・デル・マークは、今大会3位で総合首位をキープのファビアン・フォーレ(カワサキ)と5点差で、総合2位をキープしました。

そのほかのCBR600RR勢は、予選4番手から中盤まで4番手をキープしていたジャック・ケネディ(Rivamoto)が終盤、タイヤの消耗でペースを落として7位。予選で転倒を喫し、14番グリッドから決勝に挑んだロレンツォ・ザネッティ(Pata Honda)は10位でフィニッシュしました。

コメント

ジョナサン・レイ(スーパーバイク 2位/4位)「アッセンではこれまで表彰台に立ってきましたが、今年も表彰台に上がることができました。目標にしていた優勝は果たせませんでしたが、うれしいです。第1レースはいい走りができましたが、サイクスに対しては手も足も出ませんでした。第2レースは、序盤はとても感触がよかったのですが、表彰台に上がることができませんでした。序盤にポジションを落としてしまったり、ミスをしてしまった自分の責任です。中盤以降は、3人で3位争いをしましたが、第1レースでよかったタイトなコーナーからの加速が足りませんでした。電子制御が効き過ぎていたのかもしれません。また、第2レースはタイヤを変更しましたが、そのためにスピンが多くなり、ほかのライダーのように加速することができませんでした。コーナー出口でもっとパワーを生かせるような何か方法を見つけなければなりません。スピードが重要な次戦イタリア(モンツァ)に向けて、水曜日と木曜日にアッセンでテストをします。今大会は2位と4位という結果でしたが、やっと表彰台に立てました。アラゴンのときより総合順位もよくなったので、今週末の結果には満足しています」

マイケル・ファン・デル・マーク(スーパースポーツ 4位)「難しいレースでした。スタートはそれほど悪くはありませんでしたが、序盤に少し問題を抱え、タイムをかなり落としてしまいました。ミスもしてしまい、思うように走ることができませんでした。しかし、だんだんマシンを乗りこなせるようになり、やっとプッシュできるようになりました。そのころにはすでにたくさんのライダーが前にいました。彼らをオーバーテイクしなければなりませんでしたが、マシンがとても速くて楽にパスすることができました。自分のリズムを見つけてからは、いいリズムで走ることができました。今週、チームは一生懸命がんばってくれました。4位という結果はベストを尽くした結果だと思います。今回、レースでは思ったようなセットアップにできませんでしたが、この結果には満足しています。トップ5が目標でした。それを達成させることができました。でも厳しい戦いでした」

ジャック・ケネディ(スーパースポーツ 7位)「今日はとてもいいスタートを切ることができました。そして3番手を走るフォーレの後ろで快適に走っていましたが、グリップが落ち始めてからは、彼についていくことはできませんでした。しばらく、4番手を一人で走っていましたが、サインボードで後ろとの差が徐々に詰まってきていることを知りました。コンスタントに周回して順位を保とうとしましたが、差は縮まる一方でした。それ以上戦うことができず、7位に終わりました。今回のレースで得たインフォメーションはたくさんあります。次回に生かしたいと思っています」

ロレンツォ・ザネッテイ(スーパースポーツ 10位)「いいスタートを切ることができました。14番グリッドからスタートして、1周目に7番手まで追い上げることができました。10周か11周目くらいまでは、タイヤのグリップもよく、すべて順調でした。リズムもよかったです。しかし、タイヤが消耗してからは、アラゴンのときと同じような問題が出てきました。車体のバランスを失い始め、ブレーキングが少し難しくなりました。そしてポジションをいくつか落として10位でフィニッシュしました。しかし、トップ10に入ることができたので、悪くはありません。でも自分やチームのためには、もっといい結果を出したかったです。今週は2日間のテストがあります。次戦のモンツァは、自分にとってホームレースとなるので、いいセッティングを見つけたいです。モンツァのサーキットは好きです。いいレースができるようにがんばります」

決勝

スーパーバイク(レース1)

順位 ライダー マシン 周回数 タイム/差
1T.サイクスカワサキ2235:35.042
2ジョナサン・レイHonda22 +8.786
3S.ギュントーリアプリリア22 +8.792
4E.ラバティアプリリア22 +9.225
5L.バズカワサキ22 +14.231
6D.ジュリアーノアプリリア22 +16.150

スーパーバイク(レース2)

順位 ライダー マシン 周回数 タイム/差
1E.ラバティアプリリア2235:36.814
2T.サイクスカワサキ22 +0.089
3L.バズカワサキ22 +5.848
4ジョナサン・レイHonda22 +5.890
5C.デイビスBMW22 +7.359
6S.ギュントーリアプリリア22 +7.404

スーパースポーツ

順位 ライダー マシン 周回数 タイム/差
1S.ロースヤマハ2134:51.011
2K.ソフォーグルカワサキ21 +0.026
3F.フォーレカワサキ21 +7.228
4 マイケル・ファン・デル・マークHonda21 +18.927
5 F.マリーノカワサキ21 +19.004
6R.ロルフォMVアグスタ21 +19.179
     
7ジャック・ケネディHonda21+19.774
10ロレンツォ・ザネッティHonda21+29.027
16ガボール・タルマクシHonda21+38.469
17ラファエレ・デ・ロサHonda21+39.298
19アレックス・シャハトHonda21+1:04.922
21ナチョ・カレロ・ペレスHonda21+1:05.506
22ダビッド・リンオートナルHonda21+1:15.537
25イブ・ポルツァーHonda20+1Lap
RTマット・デイビスHonda10+11Laps
RTアレックス・バルドリーニHonda8+13Laps
RTバラージュ・ネメスHonda8+13Laps
NSシェリダン・モライスHonda--
NSルカ・マルコーニHonda--

ポイントスタンディング

ライダー(スーパーバイク)

順位 ライダー マシン ポイント
1 S.ギュントーリ アプリリア 111
2 E.ラバティ アプリリア 83
3 C.デイビス BMW 83
4 T.サイクス カワサキ 83
5 ジョナサン・レイ Honda 63
6 L.バズ カワサキ 58
       
13 レオン・ハスラム Honda 29
20 ジェイミー・スタファー Honda 4

マニュファクチャラー(スーパーバイク)

順位 マニュファクチャラー ポイント
1 アプリリア 131
2 BMW 99
3 カワサキ 94
4 Honda 70
5 スズキ 52
6 ドゥカティ 40

ライダー(スーパースポーツ)

順位 ライダー マシン ポイント
1 F.フォーレ カワサキ 54
2 マイケル・ファン・デル・マーク Honda 49
3 S.ロース ヤマハ 45
4 K.ソフォーグル カワサキ 45
5 A.アントネッリ カワサキ 29
6 L.スカッサ カワサキ 26
       
7 ロレンツォ・ザネッティ Honda 24
8 ジャック・ケネディ Honda 24
16 ルカ・マルコーニ Honda 10
18 アレックス・バルドリーニ Honda 6

マニュファクチャラー(スーパースポーツ)

順位 マニュファクチャラー ポイント
1 カワサキ 70
2 ヤマハ 53
3 Honda 49
4 MVアグスタ 17
5 スズキ 4