round 01

February 24 2013, RACE FIM Superbike World Championship Australia オーストラリア

SCHEDULE

レイとハスラムが、2レースともに完走する

2013年2月24日(日)・決勝  会場:フィリップアイランド・サーキット  天候:晴れ  
気温:第1レース/27℃、第2レース/26℃  コースコンディション:ドライ

2013年の開幕戦となったオーストラリア大会決勝は、終日、青空が広がる絶好のコンディションの中で行われ、CBR1000RRでフル参戦5年目のシーズンを迎えるジョナサン・レイ(Pata Honda)と、2009年以来、4年ぶりにHondaチームで出場することになったチームメートのレオン・ハスラムが、ともに両レースで完走し、ポイントを獲得しました。

  • ジョナサン・レイジョナサン・レイ
  • ジョナサン・レイジョナサン・レイ
  • ジョナサン・レイジョナサン・レイ
  • レオン・ハスラムレオン・ハスラム
  • レオン・ハスラム(#91)レオン・ハスラム(#91)
  • マイケル・ファン・デル・マークマイケル・ファン・デル・マーク
  • マイケル・ファン・デル・マークマイケル・ファン・デル・マーク

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9番グリッドから決勝に挑んだレイは、両レースともに好スタートを切りましたが、思ったようにペースを上げられません。トップグループからじりじり後れる厳しい戦いでしたが、粘り強い走りをみせてセカンドグループで健闘し、両レースともに8位でフィニッシュしました。フィリップアイランドは、今年、路面の全面改修が行われ、アスファルトが新しくなりました。そのため、ラップタイムは向上しましたが、タイヤには厳しい条件となり、ペース配分の難しいレースとなりました。また、チームは今年から新しい電子制御システムを投入。そのセットアップを行いながらの開幕戦となり、持てる力を100%発揮することができませんでした。タイトル獲得に闘志を燃やすレイにとっては、悔しい開幕戦となりましたが、次戦に向けてデータを収集することには成功しました。第2戦以降の活躍に期待が集まります。

Pata Hondaに移籍し、4年ぶりにCBR1000RRで開幕戦に挑んだハスラムは、8番グリッドから7位/10位という結果でした。第1レースは好スタートから表彰台争いに加わり、中盤までは3位争いの主導権を握るシーンもありましたが、後半はじりじりペースを落とし、7位に終わりました。第1レースの問題点を改善した第2レースでは、表彰台獲得が期待されました。しかし、オープニングラップで他車の転倒を避けるためにコースアウトし、大きく遅れました。コースに復帰したハスラムは、ハイペースで追い上げて10位でフィニッシュ。両レースともに悔しい結果となりましたが、CBR1000RRのポテンシャルを感じさせるレースとなりました。

スーパースポーツ世界選手権(WSS)は、昨年のスーパーストック600のチャンピオンで、WSSルーキーのマイケル・ファン・デル・マーク(Pata Honda)が、4番グリッドからトップグループに加わり、デビュー戦で3位表彰台に立ちました。事前テストから好調だったファン・デル・マークは、その走りをしっかりと本番につなげ、デビュー戦で、早くもWSSのトップライダーの一人として名乗りを上げました。

チームメートで10番グリッドから決勝に挑んだロレンツォ・ザネッティが8位、予選5番手のジャック・ケネディ(Rivamoto)は10位。今大会は33台が出場し、完走24台という厳しいレースでした。

コメント

ジョナサン・レイ (スーパーバイク 8位/8位)「不思議な週末でした。そしてフラストレーションがたまるレースとなりました。これが本来の力ではないと思っています。また、今回のレースでは、新しい電子制御を機能させるために、まだまだ努力が必要なことが分かりました。今週は、このセットアップに多くの時間を費やしました。万全な状態ではありませんでしたが、新しいシステムにはポジティブな感触があったので、それが解決すれば、うまくいくようになると確信しています。今日は厳しいレースでしたが、第1レースと第2レースの間にマシンを改善させることができました。本当にいろいろやらなくてはいけないことがありますが、次戦までの間に、アラゴンで3日間のテストがあります。これはとても重要なテストです。開幕戦の目標はいつでも完走することですが、それにしても、たくさんの仕事を抱えてフィリップアイランドをあとにすることになりました」

レオン・ハスラム (スーパーバイク 7位/10位)「今日はとても残念な一日となりました。第1レースでは、解決できない問題があって、後退してしまいました。途中までは表彰台に上がれるペースがあったように感じていたのですが、何カ所かのコーナーでペースを落としてしまいました。第2レースに向けて、きっとよくなるだろうという変更を加えました。しかし、スタートが悪く、そのあと、MGヘアピンで2人のライダーが転倒し、それを避けるために、10〜11秒のロスをしてしまいました。それがなければ3位争いができたと思います。今回のレースは、『もし』と『でも』がたくさん生まれたレースでした。次のレースに向けて、解決しなければならない問題がたくさんあるので、がんばらなければなりません」

マイケル・ファン・デル・マーク (スーパースポーツ 3位)「予選のときにスタート練習をしていたので、いいスタートが切れました。そして、ケナン(ソフォーグル、カワサキ)とサム(ロース、ヤマハ)のペースについていくことができました。彼らについていくのは、思っていたよりも大変ではありませんでしたし、いい経験となりました。タイヤを持たせるために、スロットルの開け方に気をつけました。終盤は、4番手のライダーと離れていたので、少しペースを落としました。それにしても、初めてのレースで3位になれるなんて、まるで優勝したような気分です。ですから、とてもうれしいです。今日は、タイヤをセーブできるセットアップを見つけられましたので、チームに感謝しています。電子制御と自分のライディングスタイルをかなり変えました。レース終盤でもタイヤはまだ機能していました。本当に最高の気分です」

ロレンツォ・ザネッティ (スーパースポーツ 8位)「WSSでの初レースでしたので、8位という結果はそれほど悪くないと思います。チームのやり方は自分にとっては新しいもので、簡単ではありませんでしたが、たくさんのことを学べました。また、マシンのこともたくさん学ばなければなりませんでした。もちろん、表彰台争いをするためには、また別のステップが必要です。特に、タイヤが消耗するレース終盤に向けてのセッティングは、とても重要になります。次戦アラゴン(スペイン)の前にテストがあります。そこでまた前進したいと思います。今週末のチームの仕事に感謝します。マイキー(ファン・デル・マーク)におめでとうを言いたいです」

ジャック・ケネディ (スーパースポーツ 10位)「いいスタートが切れて、うまく逃げることができました。しかし、レース終盤はタイヤのグリップ不足に苦しみました。これについては、次戦の課題になります。しかし、ほかのサーキットは、フィリップアイランドほどはタイヤに厳しくないと思います。今日は10位になれましたし、次戦はもっといいレースをするようにがんばります」

決勝

スーパーバイク(レース1)

順位 ライダー マシン 周回数 タイム/差
1S.ギュントーリアプリリア 22 33:47.109
2E.ラバティアプリリア 22 +1.352
3M.ファブリツィオアプリリア 22 +1.359
4C.デイビスBMW 22 +5.702
5T.サイクスカワサキ 22 +5.753
6L.バズカワサキ 22 +6.769
     
7レオン・ハスラムHonda 22 +6.830
8ジョナサン・レイHonda 22 +17.944
15ジェイミー・スタファーHonda 22 +53.453

スーパーバイク(レース2)

順位 ライダー マシン 周回数 タイム/差
1E.ラバティアプリリア2233:45.938
2S.ギュントーリアプリリア22+0.418
3M.メランドリBMW22+1.382
4M.ファブリツィオアプリリア22+2.282
5T.サイクスカワサキ22+11.545
6D.ジュリアーノアプリリア22+12.508
     
8ジョナサン・レイHonda22+17.339
10レオン・ハスラムHonda22+19.996
13ジェイミー・スタファーHonda22+42.893

スーパースポーツ

順位 ライダー マシン 周回数 タイム/差
1K.ソフォーグルカワサキ15 23:32.480
2S.ロースヤマハ15+1.899
3マイケル・ファン・デル・マークHonda15+6.771
4F.フォーレカワサキ15+11.095
5D.サロンカワサキ15+12.076
6L.スカッサカワサキ15+12.943
     
8ロレンツォ・ザネッティHonda15+24.536
10ジャック・ケネディHonda15+24.809
12ルカ・マルコーニHonda15+33.028
15アレックス・バルドリーニHonda15+34.993
17ジョシュ・フックHonda15+43.352
19ナチョ・カレロ・ペレスHonda15+48.398
20マット・デイビスHonda15+51.343
22イムレ・トースHonda15+53.273
23エドゥアルド・ブロヒンHonda15+1:30.957
24シェリダン・モライスHonda11+4Laps
RTダビッド・リンオートナルHonda3+12Laps
RTラファエレ・デ・ロサHonda2+13Laps
RTアレックス・シャハトHonda1+14Laps

ポイントスタンディング

ライダー(スーパーバイク)

順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 E.ラバティ アプリリア 45
2 S.ギュントーリ アプリリア 45
3 M.ファブリツィオ アプリリア 29
4 T.サイクス カワサキ 22
5 M.メランドリ BMW 16
6 ジョナサン・レイ Honda 16
    
7 レオン・ハスラム Honda 15
16 ジェイミー・スタファー Honda 4

マニュファクチャラー(スーパーバイク)

順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
1 アプリリア 50
2 BMW 29
3 カワサキ 22
4 Honda 17
5 スズキ 16
6 ドゥカティ 11

ライダー(スーパースポーツ)

順位 ライダー マシン 総合ポイント
1K.ソフォーグルカワサキ 25
2S.ロースヤマハ 20
3 マイケル・ファン・デル・マークHonda 16
4F.フォーレカワサキ 13
5D.サロンカワサキ 11
6L.スカッサカワサキ 10
    
8ロレンツォ・ザネッティHonda 8
10 ジャック・ケネディHonda 6
12 ルカ・マルコーニHonda 4
15 アレックス・バルドリーニHonda 1

マニュファクチャラー(スーパースポーツ)

順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
1 カワサキ 25
2 ヤマハ 20
3 Honda 16
4 スズキ 3