round 12

September 25 2010, SUPERPOLE:15:00-(local)/22:00-(JST)
FIM Superbike World Championship Italy
第11戦 ドイツ

不安定な天候の中でノイキルヒナー11番手
痛恨の転倒を喫したレイは14番手から決勝に挑む

スーパーバイク世界選手権(WSB)第12戦イモラ大会は、金曜、土曜ともに雨の多い不安定な天候となった。予選2番手、フリー走行でトップタイムをマークして好調な走りを見せたジョナサン・レイ(HANNspree Ten Kate Honda)が、スーパーポール1回目のセッションで転倒、左肩と左手首を痛め、14番手に終わった。チームメートのマックス・ノイキルヒナーは、予選15番手でスーパーポールに進出して11番手だった。今大会は22台が出場。ファブリッツォ・ライ(ECHO CRS Honda)は20番手だった。

レイは、第9戦チェコ大会から第10戦イギリス大会、第11戦ドイツ大会と3戦6レースで2勝を含む6レース連続表彰台に立って絶好調。今大会でも、初日予選で2番手、2日目2回目の予選でも、雨が降り出すまでのタイムで3番手。総合順位は初日のタイムで決まったが順調にセットアップが進んだ。そして、午後のフリー走行でも快調にラップを刻み、トップタイムをマーク。過去3戦の好調を改めて感じさせる好走を見せた。

スーパーポールは、セッション開始直前に雨が降り、ウエットでの走行となった。今大会、ここまでウエットコンディションの走行を回避していたレイは、このセッションで初めてレインタイヤを装着してコースイン。開始早々、第1シケインで転倒、再スタートしてSP1は16番手で通過するも、この転倒で左肩と左手首を痛め、SP3の進出を逃し、14番手でグリッドが確定した。

  • ジョナサン・レイジョナサン・レイ
  • ファブリッツォ・ライファブリッツォ・ライ
  • ケナン・ソフォーグルケナン・ソフォーグル
  • ユージェーヌ・ラバティユージェーヌ・ラバティ
  • ミケーレ・ピロミケーレ・ピロ
  • マッシモ・ロッコリマッシモ・ロッコリ
  • マーク・エイチソンマーク・エイチソン

チームメートのノイキルヒナーは、予選15番手。ウエットコンディションとなったSP1も15番手で通過するも、SP2で11番手。SP3進出を果たせず、グリッドが確定した。

今大会は2日間を通じて雨の多い天候。不安定な路面コンディションで転倒者も多かった。スーパーポールで転倒したレイは、その後の検査で左鎖骨にクラックがあることが判明、経過を見て決勝に出場するかどうかを決めることになった。

スーパースポーツは、初日はフリー走行、予選ともにドライで走行できたが、2日目はフリー走行、予選ともにウエットコンディションとなり、初日1回目の予選でグリッドが決まった。PPを獲得したのは、総合首位のケナン・ソフォーグル(HANNspree Ten Kate Honda)で今季4回目。2番手には、総合2位でソフォーグルとチャンピオン争いをするユージェーヌ・ラバティ(Parkalgar Honda)。3番手には、ソフォーグルのチームメートで、先週、WGPのMoto2クラスにGresini Racing Moto2からスポット参戦したミケーレ・ピロ(HANNspree Ten Kate Honda)で、上位をCBR600RR勢が独占。以下、トップ10にも6台のCBR600RR勢が名前を連ねた。

コメント

マックス・ノイキルヒナー(スーパーバイク 11番手)「今日はあまりいい日ではなかった。午前中2回目の予選は、セッションを開始してすぐに雨が降り始め、タイムを上げることができなかった。午後のフリー走行も、ドライになったけれど、グリップが完全ではなく、満足なセットアップができなかった。ウエットコンディションになったスーパーポールは、とても滑りやすく、何度も転びそうになった。リアタイヤのスピニングもよくなく、特にコース前半と後半のセクションのグリップが悪かった。今日の状況では、この順位が精一杯。初日から抱えているコーナー出口のグリップ改善、電気系の調整ができなかった」

ジョナサン・レイ(スーパーバイク 14番手)「スーパーポールまでは本当に調子がよかった。午後のフリー走行では、アクセレーションにやや問題はあったけれど、すぐにリズムがつかめたし、ペースも上げられた。なにもかも順調だったのだが、スーパーポールで雨が降り始め、レインタイヤを装着した。このサーキットでは一度もウエットで走ったことがなく、最初のシケインでほかのライダー同様に転倒してしまった。少し強く左側を打ってしまい、肩と手首に強い痛みがある。明日のレースは、身体のコンディション次第かもしれない。今回は、エンジンブレーキのセッティングに課題はあったけれど、今日はロングランをするだけだと思っていたので、転倒して残念だった」

ケナン・ソフォーグル(スーパースポーツ ポールポジション)「今日はウエットだったけれど、ドライならあと1秒くらいラップタイムを上げられたと思う。ウエットでもドライでもインターミディエイトでも、僕たちはトップタイムをマークしている。明日の天気がどうなっても不安はない。明日は優勝、表彰台に立てると思う」

ユージェーヌ・ラバティ(スーパースポーツ 2番手)「不安定な天候だったが、今日は有効なデータが残せたと思う。思っていたようなペースでは走れなかったけれど、明日の決勝に向けて、いくつかセットアップすることができたし、いい方向性だと思う。しかし、ウエットコンディションでは思ったほど周回できていないので、明日のウオームアップはとても重要になると思う。僕はケナンの隣からスタートするし、レースでは勝つつもりだ。一生懸命がんばりたい」

ミケーレ・ピロ(スーパースポーツ 3番手)「今日の結果に満足している。今日は路面のコンディションがよくなかった。午前中はウエット、午後はドライとウエットという難しいコンディションで、フロントローに並べて本当によかった。とにかく、今大会は僕のホームレースなので、チームやファンのためにもいいレースをしたい。マシンのセッティングは不安定な天候なので完ぺきではないが、それはほかのライダーたちも同じ。明日はドライの方がいいけれど、ドライでもウエットでもいい結果を残したい」

予選リザルト

スーパーバイク

順位 ライダー マシン タイム
1T.サイクスカワサキ2:07.341
2J.シュムルツアププリア2:07.392
3L.ハスラムスズキ2:08.273
4L.スカッサドゥカティ2:08.427
5 L.ランツィ ドゥカティ2:08.490
6T.コルサーBMW2:09.842
    
11マックス・ノイキルヒナーHonda2:11.150
14ジョナサン・レイHonda2:11.558
19 ファブリッツォ・ライ Honda 2:15.268

スーパースポーツ

順位 ライダー マシン タイム/差
1ケナン・ソフォーグルHonda1:52.397
2ユージェーヌ・ラバティHonda+0.882
3ミケーレ・ピロHonda+0.936
4藤原克昭カワサキ+1.144
5C.デイビストライアンフ+1.326
6B.パークス カワサキ +1.401
    
7マッシモ・ロッコリHonda+1.470
8 マーク・エイチソン Honda +1.584
9ジノ・レイHonda+1.737
12ミゲル・プライアHonda+2.003
15ロビン・ハームスHonda+3.204
18ローナン・クォーンビーHonda+3.740
19ジャンルカ・ビジエロHonda+3.828
22バスティン・シェゾーHonda+6.381
23アレクサンダー・ルンドHonda+7.078
24イムレ・トースHonda+7.369
NQ マルロ・ゴフィ Honda +14.305