round 1

August 1 2010, RACE:12:00-(local)/20:00-(JST)
FIM Superbike World Championship Great Britain
第10戦 イギリス

レイが両レースで2位
スーパースポーツは表彰台を独占する

第10戦イギリス大会決勝は、両レースともにホーム大会に闘志を燃やす英国勢の優勝争いとなり、予選2番手から2戦連続優勝を狙ったジョナサン・レイ(HANNspree Ten Kate Honda)は、両レースともに優勝争いに加わって連続2位。惜しくも優勝を逃したが、地元ファンの声援に応えた。第1レースは英国勢が表彰台を独占。第2レースは5位まで英国勢が占めた。

今大会のレイは、初日から好調だった。全面改修されたシルバーストーンを順調に攻略。フリー、予選、スーパーポールと着実にセッションをこなし、決勝レースも終始トップを快走した。しかし、英国スーパーバイク選手権(BSB)時代からのライバルで、今大会PPを獲得したカル・クロッチロー(ヤマハ)に2レースとも終盤に先行を許し、惜しくも連続2位に終わった。今大会は、2レースともに英国勢が上位を独占、見応えあるバトルに地元ファンも大喜びだった。

第1レース、第2レースでクロッチローが優勝。第1レース3位はレオン・ハスラム(スズキ)。第2レース3位はレオン・キャミア(アプリリア)という結果だった。

以下、CBR1000RR勢は、予選18番手から決勝に挑んだマックス・ノイキルヒナー(HANNspree Ten Kate Honda)が第1レースで11位、第2レースはリタイア。開幕戦オーストラリア大会以来、今季2回目のワイルドカード出場となるジョシュア・ブルックス(HM Plant Honda)は、予選17番手からスタートし、第1レースは転倒リタイアも、第2レースでポイント獲得の12位。予選22番手から決勝に挑んだ清成龍一(HM Plant Honda)は、21位/16位でポイント獲得できず。予選19番手から決勝に挑んだブロック・パークス(ECHO CRS Grand Prix)は両レースともに転倒リタイアだった。

  • ジョナサン・レイジョナサン・レイ
  • ジョナサン・レイジョナサン・レイ
  • ユージェーヌ・ラバティユージェーヌ・ラバティ
  • ジョナサン・レイジョナサン・レイ
  • ユージェーヌ・ラバティユージェーヌ・ラバティ

スーパースポーツは、ホーム大会に闘志を燃やすユージェーヌ・ラバティ(Parkalgar Honda)と、総合首位のケナン・ソフォーグル(HANNspree Ten Kate Honda)の一騎打ちとなり、最終ラップにソフォーグルをかわしたラバティが今季6勝目を達成、地元ファンを喜ばせた。今季4勝目を狙ったソフォーグルは終始レースをリードするも、最終ラップに逆転を許した。3位には、3台によるし烈な戦いを制したジノ・レイ(Intermoto Czech)がスーパースポーツ初表彰台を獲得し、CBR600RR勢が今季初の表彰台独占を達成した。さらに、トップ10にCBR600RR勢が7台と大活躍。ケガのために欠場しているミケーレ・ピロの代役として出場のローナン・クォーンビー(HANNspree Ten Kate Honda)は、18位だった。

今大会は、スタート直後の多重クラッシュで赤旗中断となった。その転倒で総合2位だったホワン・ラスコルツ(カワサキ)がリタイアとなり、今季6勝目を挙げたラバティが総合2位に浮上。17点差で首位のソフォーグルを追うという展開となった。シーズンは残り3戦。チャンピオン争いは、ソフォーグルとラバティの一騎打ちの様相となった。

コメント

ジョナサン・レイ(スーパーバイク 2位/2位)「両レースともに優勝できず、残念だった。しかし、どちらのレースもベストを尽くせたし、カルとすばらしいバトルができた。第1レースは、カルの方が少しだけペースがよかった。加えて、自分も何度か小さなミスをして彼にリードを許した。第2レースは勝てると思ったのだが、終盤のカルの走りはすごくて、ついていけなかった。2レースともに勝てなかったけれど、優勝争いができてうれしい。今日はウオームアップですごくいい状態だった。しかし、決勝レースでは、ウオームアップの状態に比べると、ちょっとだけタイヤパフォーマンスが劣っていた。ハードな日程が続いたけれど、本当にすばらしいレースができてうれしい。チームとスタッフに感謝したい。次のドイツまで夏休みに入るので休暇を楽しみたい」

マックス・ノイキルヒナー(スーパーバイク 11位/リタイア)「昨日までセットアップに苦労したが、今日は大幅にセッティングを変更して、大きく前進することができた。予選グリッドは悪かったけれど、今日は本当にたくさんのライダーを抜くことができた。第1レースも集団の中でいい走りができたと思う。第2レースはトラブルでリタイアとなったが仕方がない。厳しいレースだったが、最後にバイクの状態がよくなったので、次戦が楽しみだ」

清成龍一(スーパーバイク 21位/16位)「今週は何をやっても前進することができなかった。予選も決勝も、今まで経験したことがない順位を走っていたし、本当に残念だった。今回はサスペンションが決まらず、気持ちよく乗れず、攻める走りもできなかった。来週はブランズハッチでBSBがあるので、気持ちを切り替えて挑みたい」

ユージェーヌ・ラバティ(スーパースポーツ 優勝)「ホームレースで優勝することができて、とてもうれしい。今日はスタート直後のハプニングでレースが再スタートになった。精神的に厳しく難しいレースになり、レースの組み立ても何回も変更しなければならなかった。レースでは、ケナンを先行させて彼の走りを見ることにした。彼の速いポイントとウイークポイントが分かったので、最終ラップに勝負することにした。今回はこういう形で勝つことができて本当にうれしい。ケナンに対し、走りだけでなく、精神面でもプレッシャーを与えることができたと思う。逆転チャンピオンになるためにも、残りのレースをすべて勝つつもりで戦う」

ケナン・ソフォーグル(スーパースポーツ 2位)「今日は優勝したかった。2位に終わって残念だったが、次のドイツでは、この屈辱を晴らしたい。今日の2位で総合首位をキープしたけれど、ポイント差はほとんどないし、ニュルブルクリンクでは優勝しなければならない。今週はセッションをこなすごとにバイクの状態はよくなった。チームにはとても感謝している。とにかく今は、勝てなかった悔しさを晴らしたという気持ちでいっぱいだ。これから夏休みに入るけれど、次のドイツが待ち遠しい」

ジノ・レイ(スーパースポーツ 3位)「ずっとこの日を夢見てきたし、本当に信じられない気持ちだ。レースでは、ユージェーヌの後ろを走ることができた。これも信じられないことだった。後半はタイヤの消耗で遅れてしまったが、こうして表彰台に立てて本当にうれしい」

決勝

スーパーバイク(レース1)

順位 ライダー マシン 周回数 タイム/差
1C.クロッチローヤマハ1837:47.851
2ジョナサン・レイHonda18+1.621
3L.ハスラムスズキ18+11.433
4M.ファブリッツォドゥカティ18+15.874
5M.ビアッジアプリリア18+17.085
6L.キャミアアプリリア18+17.532
     
11マックス・ノイキルヒナーHonda18+30.972
16ジョシュア・ブルックスHonda18+35.939
20トミー・ブライドウェルHonda18+1:21.678
21清成龍一Honda18+1:21.793
RTブロック・パークスHonda0-

スーパーバイク(レース2)

順位 ライダー マシン 周回数 タイム/差
1C.クロッチローヤマハ1837:48.348
2ジョナサン・レイHonda18+2.070
3L.キャミアアプリリア18+8.834
4L.ハスラムスズキ18+13.232
5J.トーズランドヤマハ18+13.258
6M.ビアッジアプリリア18+13.568
     
12ジョシュア・ブルックスHonda18+28.003
16清成龍一Honda18+58.607
18トミー・ブライドウェルHonda18+1:03.298
RTブロック・パークスHonda7+11Laps
RTマックス・ノイキルヒナーHonda6+12Laps

スーパースポーツ

順位 ライダー マシン 周回数 タイム/差
1ユージェーヌ・ラバティHonda1634:35.068
2ケナン・ソフォーグルHonda16+0.220
3ジノ・レイHonda16+12.451
4C.デイビストライアンフ16+13.683
5ロビン・ハームスHonda16+13.839
6ミゲル・プライアHonda16+15.699
     
9マッシモ・ロッコリHonda16+22.837
10 サム・ローズ Honda 16 +23.092
16バスティン・シェゾーHonda16+54.686
17 クリスチャン・イドンHonda16+55.198
18ローナン・クォーンビーHonda16+58.957
19ダニーロ・デロモHonda16+1:11.342
22 マーク・エイチソン Honda 16 +1:41.788
23イムレ・トースHonda15+1Lap
RTジェニー・ティンマウスHonda9+7Laps
ポイントスタンディング

ライダー(スーパーバイク)

順位 ライダー マシン ポイント
1M.ビアッジアプリリア373
2L.ハスラムスズキ313
3ジョナサン・レイHonda243
4C.チェカドゥカティ204
5C.クロッチローヤマハ188
6J.トーズランドヤマハ179
 
18マックス・ノイキルヒナーHonda40
20ブロック・パークスHonda9
22ジョシュア・ブルックスHonda6

マニュファクチャラー(スーパーバイク)

順位 ライダー ポイント
1アプリリア385
2スズキ334
3ドゥカティ297
4ヤマハ256
5Honda254
6BMW174
7カワサキ57

ライダー(スーパースポーツ)

順位 ライダー マシン ポイント
1 ケナン・ソフォーグルHonda203
2 ユージェーヌ・ラバティHonda186
3 J.ラスコルツカワサキ168
4 C.デイビストライアンフ126
5 ジノ・レイHonda83
6 ロビン・ハームスHonda82
 
10 ミケーレ・ピロHonda58
11 ミゲル・プライアHonda57
13 マッシモ・ロッコリHonda52
14 アレクサンダー・ルンドHonda23
18 バスティン・シェゾーHonda8
19 ダニーロ・デロモHonda7
20 サム・ローズ Honda6
22 ランス・アイザックHonda5
24 ジャンルカ・ビジエロHonda4
26 ダニエル・ブコウスキHonda3
28 アンドレア・ボスコスクーロHonda3
30 トマス・オルベクHonda1

マニュファクチャラー(スーパースポーツ)

順位 マニュファクチャラー ポイント
1Honda245
2カワサキ172
3トライアンフ136
4ヤマハ16