round 1

May 30 2010, SUPERPOLE:15:00-(local)/ May 31 2010 6:00-(JST)
FIM Superbike World Championship United States of America
 第7戦 アメリカ

レイが転倒を喫し7番手
ノイキルヒナーは16番手から決勝に挑む

今年で3回目を迎えるソルトレーク・ミラーモータースポーツのアメリカ大会。ロッキー山脈を背景とするすばらしいロケーション、そして中高速コーナーが連続するコースレイアウトは選手たちの評判もよく、過去2年接戦が繰り広げられてきた。21台が参加した今年も予選から厳しい戦いとなり、トップタイムから1秒差以内に13台という接戦。スーパーポールでも厳しいアタック合戦が繰り広げられた。

その厳しい戦いの中、予選12番手でスーパーポールに進出したジョナサン・レイ(HANNspree Ten Kate Honda)は、SP1を7番手、SP2も7番手と確実に最終ステージに進出。2戦ぶり、今季3回目のフロントローを狙ったが、ハイサイドで転倒を喫し7番手となった。チームメートのマックス・ノイキルヒナーは、予選17番手でスーパーポール進出を果たし、SP1は15番手でクリアしたものの、SP2で16番手に終わりグリッドが確定。ともに追い上げのレースに挑むことになった。

  • ジョナサン・レイジョナサン・レイ
  • ジョナサン・レイジョナサン・レイ
  • マックス・ノイキルヒナーマックス・ノイキルヒナー
  • マックス・ノイキルヒナーマックス・ノイキルヒナー
  • ケナン・ソフォーグルケナン・ソフォーグル
  • ユージェーヌ・ラバティユージェーヌ・ラバティ

前戦南アフリカ大会で、予選11番手からすばらしい追い上げを見せ、第2レースで2位になったレイ。このレースでは、今季3勝目を逃したものの、タイトル獲得に向けて弾みがつくレースとなった。南アフリカ大会が開催されたキャラミと同様に、レイはミラー・モータースポーツも得意とし、昨年は3位表彰台に立っている。スーパースポーツに出場していた一昨年はアメリカ大会がなかったため、このサーキットを走るのは2回目となるが、初日のフリー走行で5番手と順調なスタートを切った。1回目の予選では、接戦の中で11番手へポジションを落とした。2日目2回目の予選でも12番手と厳しい順位だったが、2回目のフリー走行では2番手タイムと快調にラップを刻み、決勝に向けて手応えをアピールした。前戦南アフリカ同様、一発のタイムは思うように出ないが、ロングランでは優勝を狙えるハイアベレージを刻んだ。スーパーポールではチャターに苦しみ、最終セッションでは転倒を喫するハプニングもあり7番手だったが、決勝では2列目から今季3勝目を狙う意気込みだ。レイはスーパーポールで転倒した際に自身のバイクと接触、首と胸を打撲したが、幸いにも大きなケガはなかった。

ノイキルヒナーは、初日のフリー走行で9番手とまずまずのスタートを切ったが、予選総合で17番手。スーパーポールではSP2進出を果たしたが16番手。4列目から決勝に挑むことになった。南アフリカ大会同様、今回もコーナーの進入でうまく乗れず、スーパーポールではチャターに苦しんだが、決勝の追い上げに注目したい。

スーパースポーツは、前戦南アフリカ大会を終えて総合首位に浮上したケナン・ソフォーグル(HANNspree Ten Kate Honda)が、2戦ぶり今季3回目のPPを獲得。オランダ大会から、イタリア、南アフリカと3連勝を達成し、今季4勝を挙げて1点差で総合2位につけるユージェーヌ・ラバティ(Parkalgar Honda)が2位。ソフォーグルとともに開幕から7戦連続フロントローを獲得した。3番手にホアン・ラスコルツ(カワサキ)、4番手に藤原克昭(カワサキ)が僅差で続いた。以下CBR600RR勢は、ミケーレ・ピロ(HANNspree Ten Kate Honda)が7番手、ロビン・ハームス(Harms Benjan Racing)が9番手だった。

今大会の決勝は、戦没者追悼記念日の休日となった31日月曜日に行われる。

コメント

ジョナサン・レイ(スーパーバイク 7番手)「残念な結果だったが、今回もレースに向けてのペースは悪くないので、決勝を楽しみにしている。スーパーポール最後のセッションで、予選タイヤを装着してコースに出たら、チャターがひどかったのでバイクをチェンジした。タイヤをもう一台のバイクに付け換えてみたがあまり変わらず、早々にハイサイドを喫してしまった。首と胸を痛めたが、決勝に向けて問題はない。前回の南アフリカもそうだったが、ロングランはいいのだが、一発のタイムが出ない。バランスをもう少し見直さないといけない。今大会前は、ゴルフをしたり、AMAのモトクロスなどを見てリラックスできた。昨年ここでは表彰台に立っているし、今年もみんなに喜んでもらえるレースにしたい」

マックス・ノイキルヒナー(スーパーバイク 16番手)「金曜日の走り出しのフィーリングは悪くなかったが、今回もあっという間に壁にぶつかってしまった。ブレーキングからコーナーへの進入でうまく走れなかったが、土曜日のフリー・予選と、この問題は解決に向かっていた。しかし、予選では、予選タイヤを入れるとチャターがひどく、タイムを出せなかった。この問題は、オランダ、イタリアではいい方向に向かっていた。前回の南アフリカはうまくいかなかったので、今回はイタリアの状態から、また一歩前進したい」

ケナン・ソフォーグル(スーパースポーツ ポールポジション)「昨日はエンジンブレーキのセッティングに問題を抱えてうまく走れず、タイムも順位も悪かったが、今日は解決してPPを取ることができた。エンジンブレーキの問題は、クラッチの調整でいいフィーリングになった。PPを取れたというより、フロントローからレースに挑めることがうれしい。今回も、ラバティとラスコルツとの厳しい戦いになると思う。咋年はここで優勝しているし、今年もいい結果を残したい。すばらしい仕事をしてくれたチームに感謝している」

ユージェーヌ・ラバティ(スーパースポーツ 2番手)「すごい接戦になっているし、南アフリカより厳しいレースになると思う。昨日はいいスタートが切れてセッティングも順調に進んだ。このサーキットはグリップが高く、リアのセッティングがタイムにも影響する。決勝に向けてまだまだしなければいけないことがあるし、もう少しアベレージを上げたい。ケナンは昨年ここで勝っているし、ラスコルツも優勝争いに絡んで4位になっている。昨年は2位だったので、今年は優勝を目標にベストを尽くしたい」

予選リザルト

スーパーバイク

順位 ライダー マシン タイム
1C.チェカドゥカティ1:47.081
2M.ビアッジアプリリア1:47.414
3C.クロッチローヤマハ1:47.648
4J.シュムルツドゥカティ1:47.662
5L.ハスラムスズキ1:48.006
6芳賀紀行ドゥカティ1:48.035
    
7ジョナサン・レイHonda1:48.378
16マックス・ノイキルヒナーHonda1:48.964
19ブロック・パークスHonda1:50.479

スーパースポーツ

#N/A
順位 ライダー マシン タイム/差
1ケナン・ソフォーグルHonda1:51.281
2ユージェーヌ・ラバティHonda+0.082
3J.ラスコルツカワサキ+0.180
4藤原克昭カワサキ+0.250
5D.サロントライアンフ+0.375
6C.デイビストライアンフ+0.516
    
7ミケーレ・ピロHonda+0.648
9ロビン・ハームスHonda+0.967
11ジノ・レイHonda+1.027
13マッシモ・ロッコリHonda+1.723
14ミゲル・プライアHonda+2.091
15アレクサンダー・ルンドHonda+2.202
16 タイラー・オドム Honda +3.266
17バスティン・シェゾーHonda+3.937