ハスラム第2レースで2位表彰台に立つ
- 2009年6月28日(日)
決勝
- 会場:ドニントンパーク
天候:曇り/晴れ
気温:20℃(第1レース)/23℃(第2レース)
コースコンディション:ドライ
第9戦イギリス大会決勝が行われ、午前中こそ雲の多い天候だったが、次第に青空が広がる絶好のコンディションの中で熱戦が繰り広げられた。CBR1000RR勢は、レオン・ハスラム(Stiggy Motorsport AB)が4位/2位。ジョナサン・レイ(HANNspree Ten Kate Honda)が7位/15位、清成龍一(Ten Kate Honda Racing)が10位/7位。カルロス・チェカ(HANNspree Ten Kate Honda)は11位/リタイア。ジョン・ホプキンス(Stiggy Motorsport AB)が第1レースで8位。マシュー・ラグリブ(HANNspree Honda Althea)が第2レースで12位で、それぞれポイントを獲得した。
PPからスタートしたベン・スピーズ(ヤマハ)が両レースで優勝。第1レースの2位にマックス・ビアッジ(アプリリア)。3位に芳賀紀行(ドゥカティ)。第2レースの3位にミッシェル・ファブリッツォ(ドゥカティ)という結果だった。
CBR1000RR勢で両レースともに最上位でフィニッシュしたハスラムは、予選9番手から好スタートを切って好走を披露した。第1レースは、シェーン・バーン(ドゥカティ)、中野真矢(アプリリア)、レイとし烈なバトルを繰り広げ4位でフィニッシュ。好スタートを切った第2レースは、芳賀、バーン、ファブリッツォのドゥカティ勢とし烈な2位争いを繰り広げ、中盤に2位に浮上すると、ファブリッツォの追撃を振り切った。これでハスラムは今季4回目の表彰台を獲得。総合でも6位から5位へランキングを上げた。
前戦サンマリノ大会で初優勝を達成。勢いに乗るレイは、予選12番手から追い上げのレースに挑んだ。第1レースは、4位争いの集団の中で7位。第2レースはセッティングを変えて挑み、オープニングラップ6番手とまずまずのスタートを切るも、2周目に転倒を喫し28番手へ。再スタートを切って猛烈に追い上げて15位でチェッカーを受けた。予選20番手の清成は、両レースともに追い上げのレースを披露。第1レースは10位。第2レースは7位と好走しただけに、予選グリッドの悪さが悔やまれる結果となった。
予選7番手のチェカは、第1レースは6台に膨れ上がった8位争いの中で11位。第2レースは好スタートから5番手まで浮上したが、6周目に惜しくも転倒し、リタイアに終わった。ケガから復帰して2戦目となるホプキンスは、第1レースは8位。第2レースは体調が思わしくないため欠場した。
スーパースポーツは、カル・クロッチロー(ヤマハ)が優勝。2位にホアン・ラスコルツ(カワサキ)、3位にゲリー・マッコイ(トライアンフ)という結果だった。CBR600RR勢は、フロントロー4番手から決勝に挑んだケナン・ソフォーグル(HANNspree Ten Kate Honda)が4位でフィニッシュ。予選2番手から、ラスコルツ、クロッチローとトップ集団を形成したユージェーヌ・ラバティ(Parkalgar Honda)は、3周目のメルボルン・ヘアピンで転倒を喫し26番手までポジションを落としたが、そこから猛烈に追い上げて5位でチェッカーを受けた。以下、バリー・ヴェネマン(Honda)6位、ジャンルカ・ビジエロ(Stiggy Motorsport AB)7位、アンドリュー・ピット(HANNspree Ten Kate Honda)10位と、表彰台は逃したが、トップ10に6台のHonda勢が名前を連ねた。
決勝リザルト
スーパーバイク(レース1)
順位 |
ライダー |
マシン |
周回数 |
タイム/差 |
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1 | B.スピーズ | ヤマハ | 23 | 34:57.230 |
2 | M.ビアッジ | アプリリア | 23 | +7.156 |
3 | 芳賀紀行 | ドゥカティ | 23 | +10.968 |
4 | レオン・ハスラム | Honda | 23 | +18.843 |
5 | S.バーン | ドゥカティ | 23 | +19.125 |
6 | 中野真矢 | アプリリア | 23 | +21.286 |
| | | | |
7 | ジョナサン・レイ | Honda | 23 | +23.644 |
8 | ジョン・ホプキンス | Honda | 23 | +32.849 |
10 | 清成龍一 | Honda | 23 | +33.192 |
11 | カルロス・チェカ | Honda | 23 | +34.535 |
16 | マシュー・ラグリブ | Honda | 23 | +46.452 |
RT | V.イアンヌッツォ | Honda | 0 | - |
スーパーバイク(レース2)
順位 |
ライダー |
マシン |
周回数 |
タイム/差 |
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1 | B.スピーズ | ヤマハ | 23 | 35:14.788 |
2 | レオン・ハスラム | Honda | 23 | +6.622 |
3 | M.ファブリッツォ | ドゥカティ | 23 | +6.816 |
4 | S.バーン | ドゥカティ | 23 | +7.349 |
5 | T.サイクス | ヤマハ | 23 | +8.145 |
6 | L.カミエル | ヤマハ | 23 | +13.463 |
| | | | |
7 | 清成龍一 | Honda | 23 | +15.751 |
12 | マシュー・ラグリブ | Honda | 23 | +31.562 |
15 | ジョナサン・レイ | Honda | 23 | +32.806 |
RT | V.イアンヌッツォ | Honda | 15 | +8Laps |
RT | カルロス・チェカ | Honda | 5 | +18Laps |
スーパースポーツ
順位 |
ライダー |
マシン |
周回数 |
タイム/差 |
|
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|
|
|
1 | C.クロッチロー | ヤマハ | 22 | 34:15.876 |
2 | J.ラスコルツ | カワサキ | 22 | +5.391 |
3 | G.マッコイ | トライアンフ | 22 | +14.918 |
4 | ケナン・ソフォーグル | Honda | 22 | +22.248 |
5 | ユージェーヌ・ラバティ | Honda | 22 | +37.054 |
6 | B.ヴェネマン | Honda | 22 | +39.079 |
| | | | |
7 | ジャンルカ・ビジエロ | Honda | 22 | +39.978 |
9 | D.デロモ | Honda | 22 | +43.030 |
10 | アンドリュー・ピット | Honda | 22 | +47.422 |
12 | P.ボスタレク | Honda | 22 | +50.474 |
16 | A.ボス | Honda | 22 | +1:16.315 |
17 | F.ジェンティーレ | Honda | 22 | +1:26.650 |
20 | M.ラバティ | Honda | 20 | +2Laps |
RT | ミゲル・プライア | Honda | 9 | +13Laps |
RT | R.ハームス | Honda | 6 | +16Laps |
RT | アンソニー・ウェスト | Honda | 5 | +17Laps |
RT | J.ギュンター | Honda | 5 | +17Laps |
RT | マーク・エイチソン | Honda | 3 | +19Laps |
RT | M.ロッコリ | Honda | 2 | +20Laps |
ポイントスタンディング
ライダー | スーパーバイク
マニュファクチャラー | スーパーバイク
順位 |
マニュファクチャラー |
総合ポイント |
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1 | ドゥカティ | 383 |
2 | ヤマハ | 337 |
3 | Honda | 273 |
4 | アプリリア | 162 |
5 | スズキ | 131 |
6 | BMW | 70 |
ライダー | スーパースポーツ
マニュファクチャラー | スーパースポーツ
順位 |
マニュファクチャラー |
総合ポイント |
|
|
|
1 | Honda | 191 |
2 | ヤマハ | 185 |
3 | カワサキ | 117 |
4 | トライアンフ | 69 |
5 | スズキ | 30 |
コメント
レオン・ハスラム(スーパーバイク 4位/2位)
「両レースともチャターに悩まされたが、レース2では、少しいいスタートが切れたし、私たちが取り組んできた課題もいくつか解決できた。それでもビアッジに追いつくことができなければ、3〜4位で終わっていたかもしれない。第1レースでは失敗していただけに、ファブリッツォとバーンを抑えて2位に入れたのはとてもうれしい」
ジョナサン・レイ(スーパーバイク 7位/15位)
「厳しいレースになることは覚悟していたが、想像以上に悪い結果だった。ドニントンはいいセッティングを見つけるのが難しいサーキットで、今回は後半のストップ&ゴーのセクションで苦労した。第1レースが終わった後、大きくセッティングを変えたが、フィーリングが変わりすぎたこともあって、2周目に転倒してしまった。再スタートしたが、最後尾から追い上げることになって15位だった。地元のレースだったし、本当に残念な結果だった」
清成龍一(スーパーバイク 10位/7位)
「第1レースは、予選までのよくないフィーリングを引きずっていたので、10位まで追い上げるのがやっとだった。しかし、だんだん本来の走りに戻りセッティングの方向も見えてきたので、第2レースはリアのセッティングを大幅に変えることにした。完全な状態ではなかったが、第1レースよりはフィーリングもよく、7位まで追い上げることができた。予選グリッドが悪かったことが残念。次戦までの間にイモラでテストがあるので、そこでしっかりとバイクを仕上げたい」
カルロス・チェカ(スーパーバイク 11位/リタイア)
「第1レースでいい走りができなかったので、第2レースでセッティングを変えた。それでフィーリングはよくなったのだが、ヘアピンの進入で転倒してしまった。前回から新しいサスペンションを使っているが、今回は、セッティングを十分に詰めることができなかった。次戦までの間に行われるテストで、いい状態を作りたい」
ジョン・ホプキンス(スーパーバイク 8位/DNS)
「体調がまだ完全ではないので、序盤は慎重な走り出しだった。しかし、集団の中で激しいバトルになり、だんだん熱くなった。最終的に集団のトップでフィニッシュできて本当によかった。しかし、痛みがひどくなったので、第2レースをやめることにした。チームには本当に申し訳ないと思っている。まだまだ身体は完全じゃないけれど、現状でのベストは尽くせたと思う」
ケナン・ソフォーグル(スーパースポーツ 4位)
「今回はリアのセッティングに課題を抱えていたが、最後までそれを解消できなかった。減速時はそれほど悪くないのだが、出口ではトラクション不足でコントロールが難しかった。今日の結果にはがっかりしているが、それでもベストを尽くした。全力でサポートしてくれたチームに感謝したい」
ユージェーヌ・ラバティ(スーパースポーツ 5位)
「今回はリアのグリップ不足を感じていたが、昨日の段階では、その問題は解消したと思っていた。しかし、今日は路面のコンディションが変わり、同じような症状が出て転んでしまった。再スタートしたときは26番手までポジションを落とした。今日は転倒者も多く、イエローフラッグがたくさん出ていたので、追い上げるのは厳しかったが、5位でチェッカーを受けられてよかった」