第2レースでレイが今季初表彰台となる3位
ハスラムも4位と健闘
- 2009年5月17日(日)
決勝
- 会場:キャラミ・サーキット
天候:晴れ
コースコンディション:ドライ
気温:第1レース 21℃、第2レース 20℃
第6戦南アフリカ大会決勝は、第1レースで芳賀紀行(ドゥカティ)が優勝。2位にミッシェル・ファブリッツォ(ドゥカティ)。3位にベン・スピーズ(ヤマハ)。そして4位には、前戦イタリア大会に続き今季ベストリザルトとなる4位でジョナサン・レイ(HANNspree Ten Kate Honda)がフィニッシュ。第2レースも芳賀が連勝。ファブリッツォが連続2位となり、第1レースで4位のレイが、第2レースで3位表彰台に立った。
今大会のレイは、初日から好調だった。フリー走行では常にトップ3につけるアベレージを刻み、表彰台を狙える走りを披露した。予選では最終ステージで惜しくもフロントローを逃したが、スーパーバイク世界選手権初の表彰台への期待が膨らんだ。第1レースは表彰台に立った3選手に遅れを取るも、マックス・ビアッジ(アプリリア)を抑えて4位。第2レースも芳賀、ファブリッツォのドゥカティ勢には遅れを取ったが、レオン・ハスラム(Stiggy Motorsport AB)、ビアッジを抑えて、スーパーバイク世界選手権で初の表彰台に立った。
以下、CBR1000RR勢は、予選10番手から決勝に挑んだハスラムが、第1レースで転倒するも第2レースは4位でフィニッシュ、ランキング4位をキープした。予選7番手から決勝に挑んだチェカは、両レースで6位。第2レースは、レイ、ハスラム、ビアッジの集団を追い上げる好走を見せた。セッティングが決まらず予選12番手と苦しい戦いを強いられた清成龍一(Ten Kate Honda Racing)は、決勝でも追い上げのレースを果たせず、第1レース12位、第2レース13位と不本意なリザルトに終わった。
スーパースポーツは、今季4回目のフロントロー獲得となる予選3番手から決勝に挑んだユージェーヌ・ラバティ(Parkalgar Honda)が、PPスタートのカル・クロッチロー(ヤマハ)の追撃を振り切り、今季3勝目を挙げた。3位にはマーク・エイチソン(HANNspree Honda Althea)で初表彰台。そのエイチソンとし烈な戦いを繰り広げたホアン・ラスコルツ(カワサキ)が4位。ケナン・ソフォーグル(HANNspree Ten Kate Honda)は大接戦の中で惜しくも5位。この集団からやや遅れてアンドリュー・ピット(HANNspree Ten Kate Honda)が6位という結果だった。
決勝リザルト
スーパーバイク(レース1)
順位 |
ライダー |
マシン |
周回数 |
タイム/差 |
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1 | 芳賀紀行 | ドゥカティ | 24 | 39:47.436 |
2 | M.ファブリッツォ | ドゥカティ | 24 | +0.950 |
3 | B.スピーズ | ヤマハ | 24 | +3.391 |
4 | ジョナサン・レイ | Honda | 24 | +8.914 |
5 | M.ビアッジ | アプリリア | 24 | +9.019 |
6 | カルロス・チェカ | Honda | 24 | +14.812 |
| | | | |
12 | 清成龍一 | Honda | 24 | +34.216 |
19 | トミー・ヒル | Honda | 24 | +50.065 |
RT | レオン・ハスラム | Honda | 14 | +10Laps |
スーパーバイク(レース2)
順位 |
ライダー |
マシン |
周回数 |
タイム/差 |
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1 | 芳賀紀行 | ドゥカティ | 24 | 39:45.027 |
2 | M.ファブリッツォ | ドゥカティ | 24 | +0.322 |
3 | ジョナサン・レイ | Honda | 24 | +8.936 |
4 | レオン・ハスラム | Honda | 24 | +10.561 |
5 | M.ビアッジ | アプリリア | 24 | +10.767 |
6 | カルロス・チェカ | Honda | 24 | +12.413 |
| | | | |
13 | 清成龍一 | Honda | 24 | +24.564 |
17 | トミー・ヒル | Honda | 24 | +1:05.973 |
スーパースポーツ
順位 |
ライダー |
マシン |
周回数 |
タイム/差 |
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1 | ユージェーヌ・ラバティ | Honda | 23 | 39:06.061 |
2 | C.クロッチロー | ヤマハ | 23 | +2.546 |
3 | マーク・エイチソン | Honda | 23 | +17.358 |
4 | J.ラスコルツ | カワサキ | 23 | +17.454 |
5 | ケナン・ソフォーグル | Honda | 23 | +18.221 |
6 | アンドリュー・ピット | Honda | 23 | +20.561 |
| | | | |
8 | アンソニー・ウェスト | Honda | 23 | +37.326 |
10 | マシュー・ラグリブ | Honda | 23 | +37.939 |
11 | M.ラバティ | Honda | 23 | +38.782 |
12 | M.ロッコリ | Honda | 23 | +39.198 |
15 | D.デロモ | Honda | 23 | +46.794 |
16 | ミゲル・プライア | Honda | 23 | +53.911 |
17 | ジャンルカ・ビジエロ | Honda | 23 | +1:01.698 |
18 | R.ホーランド | Honda | 23 | +1:11.042 |
19 | A.ボス | Honda | 23 | +1:11.420 |
20 | F.ライ | Honda | 23 | +1:22.793 |
RT | J.ギュンター | Honda | 6 | +17Laps |
ポイントスタンディング
ライダー | スーパーバイク
マニュファクチャラー | スーパーバイク
順位 |
マニュファクチャラー |
総合ポイント |
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1 | ドゥカティ | 275 |
2 | ヤマハ | 203 |
3 | Honda | 170 |
4 | アプリリア | 106 |
5 | スズキ | 105 |
6 | BMW | 59 |
ライダー | スーパースポーツ
マニュファクチャラー | スーパースポーツ
順位 |
マニュファクチャラー |
総合ポイント |
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1 | Honda | 133 |
2 | ヤマハ | 119 |
3 | カワサキ | 71 |
4 | トライアンフ | 36 |
5 | スズキ | 28 |
コメント
ジョナサン・レイ(スーパーバイク 4位/3位)
「表彰台に立てて本当にうれしい。もっと早く立ちたかったし、やっと立てたという気持ちだ。時間はかかってしまったが、開幕戦からここまでバイクのセットアップは確実に進んだ。一生懸命働いてくれたチームすべての人に感謝したい。第1レースが終わった後、第2レースはいいレースができると思った。プレッシャーもあったが、スタートもうまくいき、ハスラムとビアッジを抑えることができた。スーパーバイクで初めての表彰台だからね。最高の気分だよ」
レオン・ハスラム(スーパーバイク リタイア/4位)
「第1レースで転倒、メインのバイクを壊してしまったので、第2レースはセカンドバイクで出場しなければならず、どうなるか不安だった。ギアもサスのセッティングも、メインバイクとまるで違うものだったが、最初からいい感じで走ることができた。今日は、第1レースの転倒があったにもかかわらず、こうして表彰台争いのグループで戦えたことがうれしい。終盤はリアタイヤが消耗してジョニー(ジョナサン・レイ)と戦うことができなかった」
カルロス・チェカ(スーパーバイク 6位/6位)
「序盤はチャターが出てペースを上げられなかったが、タイヤが消耗してきてからはスムーズに走れるようになった。それからペースが上がり、トップグループに追いつくことができた。結果は2レースともに6位だが、今年になって最も内容あるレースだった。まだベストな状態とはいえないが、バイクの状態は確実によくなっているし、次のレースが楽しみだ」
清成龍一(スーパーバイク 12位/13位)
「今回は厳しいレースだった。第1レースを終えて、第2レースは違うタイヤにしたが、結局、問題はタイヤではないことを実感した。キャラミはとてもバンピーで、とても難しかった。前回のモンツァとはまるで違う走りを要求されたし、最後までベストなライディングを見つけられなかった。次のソルトレイクシティではいいレースをしたい」
ユージェーヌ・ラバティ(スーパースポーツ 優勝)
「バイクは完ぺきだったし、すばらしいバイクに仕上げてくれたチームに感謝したい。ウオームアップの後、今日は勝てるかもしれないと思った。しかし、クロッチローとの差をキープするのは大変だったし、最後まで全力を尽くした。これで3回目の優勝。シーズンの半分で優勝しているのだからね。最高だよ」