レイが5番手で惜しくもフロントローを逃す。チェカは7番手
ハスラムと清成はそれぞれ10、12番手から決勝に挑む

2009年5月15日(金)、16日(土)
予選
会場:キャラミ・サーキット
天候:晴れ/曇り
気温:20℃(金)、21℃(土)
コースコンディション:ドライ

第6戦南アフリカ大会が15日(金)、ヨハネスブルグ郊外のキャラミで開幕した。キャラミで開催されるのは、2002年以来7年ぶり。一周4.263km。アップダウンに富んだコースは、エキサイティングなサーキットとして選手たちの評判もいい。昨年11月には7年ぶりの開催に向けて事前テストが行われた。そのため、初日からレベルの高い走行となり、初日から好調だったジョナサン・レイ(HANNspree Ten Kate Honda)がスーパーポールで5番手。今季2回目のフロントローを逃すも、SB初表彰台の期待が膨らんだ。

レイは初日の予選で2番手と、好調なスタートを切った。2日目、2回目の予選でも3番手。スーパーポールでは、SP1、SP2を難なくクリア。最終ステージでフロントローを狙ったが、わずかに届かなかった。ポールポジション(PP)を獲得したのはベン・スピーズ(ヤマハ)で開幕から6戦連続。2番手にミッシェル・ファブリッツォ(ドゥカティ)、3番手にマックス・ビアッジ(アプリリア)、4番手に芳賀紀行(ドゥカティ)。5番手のレイまで、トップから0.346秒という接戦だった。

開幕戦からチャターに苦しんできたカルロス・チェカ(HANNspree Ten Kate Honda)が、今大会はチャターから解放される快走を見せた。予選初日は11番手。2日目の予選も9番手とやや苦悩したが、午後のフリー走行で車体のセッティングが決まった。このセッションでトップタイムをマークしたのはレイ。そのレイに0.279秒遅れたが2番手タイムをマーク。今年になって一番の走りを見せた。スーパーポールでも難なくSP3進出を果たし7番手。レイ同様、フロントローを逃したが仕上がりはよく、レイとともに今季初表彰台に挑む。

5戦を終えて総合ランキング4位と、CBR1000RR勢の最上位につけるレオン・ハスラム(Stiggy Motorsport AB)が10番手につけた。ハスラムは予選で2番手と好調な走りを見せたが、前戦イタリア同様、今大会もスーパーポールでタイムを出せず、悔しいグリッドに終わった。

前戦イタリア大会で2レース連続の表彰台に立った清成龍一(Ten Kate Honda Racing)は、車体のセッティングに苦しみ、12番グリッドに終わった。清成は初日の予選で16番手と出遅れた。2日目、2回目の予選で8番手までポジションを上げたが、スーパーポールではSP3進出を逃し、12番グリッドが確定した。しかし、ハスラムとともに決勝では追い上げのレースが期待される。

スーパースポーツは、カル・クロッチロー(ヤマハ)がPPを獲得。フリー走行でトップタイムをマークしたケナン・ソフォーグル(HANNspree Ten Kate Honda)が2番手。以下、ユージェーヌ・ラバティ(Parkalgar Honda)、アンドリュー・ピット(HANNspree Ten Kate Honda)と続き、フロントローに3台のCBR600RRが並んだ。前回イタリア大会で表彰台を逃しているだけに、今回はその雪辱戦となる。

コメント

ジョナサン・レイ(スーパーバイク 5番手)

「レースタイヤでいいペースで走れているので、今回はフロントローからスタートしたかった。SP1はレースタイヤでいいタイムを出すことができた。SP2とSP3は、QFタイヤでいいタイムを出せると思っていたが、思うようにいかず残念だった。しかし、5番グリッドなので、それほどがっかりしていない。決勝に向けていいラップを刻めているし、いいレースができると思う。決勝に向けて2種類のタイヤを選んだ。どちらもいいペースで走れているし、どちらにするかは天候を見て決めたい」

カルロス・チェカ(スーパーバイク 7番手)

「昨日はあまりいいフィーリングではなかったが、今日はバイクのセッティングが決まった。チャターもなく、今年になって一番いい状態だと思う。これまでは、このチャターをなくすためにセッションをこなしていたようなものだった。今日はすべてが順調だった。スーパーポールは、最後のSP3でうまくいかなかったが、明日はいいレースができると信じている。スタートを決めてトップグループについていきたい

清成龍一(スーパーバイク 12番手)

「初日はあまりいい状態ではなかったが、2日目はフィーリングもよくなり、エンジンの調子もよくなった。スーパーポールの前のフリー走行で違うセッティングを試したが、午前中の予選セッションと同じ状態でスーパーポールに挑むことにした。前回のモンツァはSP3進出を果たしフロントローに並べた。今回もフロントローを狙っていたので残念だった。決勝は、もっとスムーズに乗らなくてはいけない。明日は厳しいレースになると思うが、スタートを決めて、いいレースにしたい」

予選リザルト

スーパーバイク

順位 ライダー マシン タイム
1B.スピーズヤマハ1:37.288
2M.ファブリッツォドゥカティ1:37.289
3M.ビアッジアプリリア1:37.466
4芳賀紀行ドゥカティ1:37.544
5ジョナサン・レイHonda1:37.634
6J.シュムルツドゥカティ1:37.677
7カルロス・チェカHonda1:37.940
10レオン・ハスラムHonda1:37.988
12清成龍一Honda1:38.081
20トミー・ヒルHonda1:39.001

スーパースポーツ

順位 ライダー マシン タイム/差
1C.クロッチローヤマハ1:40.634
2ケナン・ソフォーグルHonda+0.369
3ユージェーヌ・ラバティHonda+0.527
4アンドリュー・ピットHonda+0.762
5J.ラスコルツカワサキ+0.924
6M.ピロヤマハ+0.929
8マーク・エイチソンHonda+1.065
11M.ロッコリHonda+1.445
13マシュー・ラグリブHonda+1.969
15D.デロモHonda+2.147
16アンソニー・ウェストHonda+2.187
17ミゲル・プライアHonda+2.198
18 R.ホーランド Honda +2.375
19 M.ラバティ Honda +2.512
20ジャンルカ・ビジエロHonda+2.516
23A.ボスHonda+3.291
25F.ライHonda+3.446
26P.ボスタレクHonda+3.996
27J.ギュンターHonda+4.250