清成3番手で今季初のフロントロー獲得
レイ6番手。チェカ9番手

2009年5月8日(金)、9日(土) 予選: 会場：モンツァ・サーキット
天候：晴れ
気温：26℃(金)、24℃(土)
コースコンディション：ドライ

第5戦イタリア大会は、フリー走行、予選ともに青空が広がり、気温も25℃前後と絶好のコンディションの中で行われた。上位20位までの選手で繰り広げられるスーパーポールは白熱した戦いとなり、ベン・スピーズ(ヤマハ)が開幕から5戦連続PPを獲得。2番手にミッシェル・ファブリッツォ(ドゥカティ)。そして3番手に清成龍一(Ten Kate Honda Racing)と続いた。以下、CBR1000RR勢は、SP3進出を果たしたジョナサン・レイ(HANNspree Ten Kate Honda)が6番手。カルロス・チェカ(HANNspree Ten Kate Honda)9番手と、3選手がトップ10入りを果たした。

今大会では予選で上位につけたヤマハ、ドゥカティ勢は、モンツァで事前テストを行い万全の態勢で挑んだ。対して事前テストに参加していないCBR1000RR勢は、やや出遅れて始まったが、セッションをこなすごとに確実にタイムとポジションを上げていった。

CBR1000RR勢で最上位の3番手につけた清成は、初日11番手。2日目10番手。スーパーポールの前に行われたフリー走行では3番手と、着実にタイムとポジションを上げた。スーパーポールでは、SP1で4番手につけると、上位16台のSP2で5番手、上位8台で行われたSP3で3番手と好走を見せ、今季初のフロントローを獲得した。

レイも好調な走りを見せた。初日の予選で4番手につけると2日目の予選では3番手へとポジションを上げた。スーパーポールでは開幕戦オーストラリア大会以来のフロントローが期待されたが、バイクのセッティングが完ぺきではなく6番手に終わった。しかし、清成とともに2日間を通じて好調な走りを見せただけに、今季初表彰台、初優勝への期待が膨らんでいる。

チェカは、初日9番手。2日目12番手。スーパーポールではわずかの差でSP3進出を逃し9番手だった。4戦を終えて総合3位につけるレオン・ハスラム(Stiggy Motorsport AB)は、予選8番手から2戦連続フロントローを狙ったが、SP1で17番手に終わりグリッドが確定。決勝レースでは追い上げのレースを強いられることになった。

スーパースポーツは、カル・クロッチロー(ヤマハ)が3戦連続PPを獲得。CBR600RR勢は、ユージェーヌ・ラバティ(Parkalgar Honda)が4番手でフロントロー獲得。マーク・エイチソン(HANNspree Honda Althea)5番手、ケナン・ソフォーグル(HANNspree Ten Kate Honda)6番手、アンドリュー・ピット(HANNspree Ten Kate Honda)7番手。モンツァで8連勝中のCBR600RR勢にとってはやや厳しいグリッドも、決勝では9連勝の期待が高まっている。

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清成龍一(スーパーバイク 3番手)

「予選を終えた時点ではSP3に残るのは厳しいと思ったが、フリー走行でタイムが上がり、その調子をスーパーポールでもキープすることができた。このサーキットは、スリップをうまく使うと0.5秒くらいすぐに上がる。それをうまく使いたかったが、調子がよかったので、コースインしてから積極的にタイムアタックに挑んだ。スーパーポールはすべてのセッティングで最初のアタックでタイムを出せたし、今回は理想どおりのセッションになった。今年になって初めてのフロントロー。決勝は優勝を狙っていきたい」

ジョナサン・レイ(スーパーバイク 6番手)

「フロントローを狙っていたので、2列目に終わって残念だった。しかし、この2日間、いいアベレージで走れているので決勝が楽しみだ。今日はスーパーポールをセッティングの決まっているメインマシンで走れなかったのが痛かった。ちょっと問題があってスペアのマシンでアタックしなければならなかったので、完ぺきな走りができなかった。明日はいいスタートを切ってトップグループについていきたい」

カルロス・チェカ(スーパーバイク 9番手)

「SP2でほんのわずかだけ届かず、SP3に進出できなかった。9番手というのは決して悪くはないが、できることならグリッドがアウト側になる7、8番手につけたかった。ここはペースが速いので、完ぺきなセッティングが必要になる。今日の予選、スーパーポールでは、ベストなセッティングを得られなかった。しかし、レースタイヤでのペースは悪くない。ロングランもこなせた。とにかくいいスタートを切ってトップグループで戦いたい」

ユージェーヌ・ラバティ(スーパースポーツ 4番手)

「今日はフロントローに並ぶことが目標だった。それを果たせてよかった。昨日のフリー走行から予選までに2秒もタイムを短縮できたことに、自分でもビックリしている。ベストタイムを出したときは、コース終盤までかなりいいタイムだったが、クリアラップが取れなくて残念だった。今回はフロントローに並んだ4台のタイム差がないので、厳しい戦いになると思う。決勝もトップグループで戦えることを願っている」

予選リザルト

スーパーバイク

順位	ライダー	マシン	タイム

1	B.スピーズ	ヤマハ	1:44.073
2	M.ファブリッツォ	ドゥカティ	1:44.270
3	清成龍一	Honda	1:44.642
4	M.ノイキルヒナー	スズキ	1:44.900
5	芳賀紀行	ドゥカティ	1:45.096
6	ジョナサン・レイ	Honda	1:45.170

9	カルロス・チェカ	Honda	1:45.166
17	レオン・ハスラム	Honda	1:46.250
21	トミー・ヒル	Honda	1:47.032
25	J.ゼンケ	Honda	1:47.751
28	V.イアンヌッツォ	Honda	1:48.063

スーパースポーツ

順位	ライダー	マシン	タイム/差

1	C.クロッチロー	ヤマハ	1:49.706
2	J.ラスコルツ	カワサキ	+0.033
3	F.フォーレ	ヤマハ	+0.097
4	ユージェーヌ・ラバティ	Honda	+0.300
5	マーク・エイチソン	Honda	+0.701
6	ケナン・ソフォーグル	Honda	+0.930

7	アンドリュー・ピット	Honda	+1.027
11	マシュー・ラグリブ	Honda	+1.201
14	M.ロッコリ	Honda	+1.811
15	ミゲル・プライア	Honda	+1.976
16	D.デロモ	Honda	+2.060
18	ジャンルカ・ビジエロ	Honda	+2.279
20	アンソニー・ウェスト	Honda	+2.543
22	J.ギュンター	Honda	+3.052
24	F.ライ	Honda	+3.398
25	A.ボス	Honda	+3.437
26	R.ホーランド	Honda	+3.483