ハスラムが3位/2位と好走
今季2回目、3回目の表彰台に立つ

2009年4月26日(日)
決勝
会場:アッセン・サーキット
天候:晴れ
コースコンディション:ドライ
気温:19℃(第1レース)/23℃(第2レース)

スーパーバイク世界選手権第4戦、オランダ大会決勝は、今季初のフロントロー3番グリッドを獲得したレオン・ハスラム(Stiggy Motorsport AB)が、第1レースで3位、第2レースで2位とすばらしい走りを見せた。優勝したのは第1レースがベン・スピーズ(ヤマハ)。第2レースは芳賀紀行(ドゥカティ)だった。

以下、CBR1000RR勢は、ジョナサン・レイ(HANNspree Ten Kate Honda)が7位/5位。カルロス・チェカ(HANNspree Ten Kate Honda)はリタイア/7位。清成龍一(Ten Kate Honda Racing)は15位/リタイアと悔しい結果に終わった。

今大会は、両レースともにフロントローからスタートしたスピーズと芳賀、そしてハスラムの3人による優勝争いとなった。第1レースは終盤トップに立った芳賀を、最終ラップにスピーズが逆転して優勝。序盤で5番手と出遅れたハスラムは、中盤で3番手に浮上し、スピーズと芳賀を追撃する形でチェッカーを受けた。第2レースでも序盤にやや出遅れたハスラムだが、スピーズが転倒し、トップを快走する芳賀を追って2位でチェッカーを受けた。

開幕戦オーストラリア大会に続き、今季2回目、3回目の表彰台を獲得したハスラムは、これで総合3位に浮上した。

そのほかのCBR1000RR勢は今大会、厳しい戦いを強いられた。Ten Kate Hondaから参戦する3選手は、チームのホーム大会で表彰台に立てなかった。予選11番手のレイは、序盤の混戦から抜け出すのにやや時間がかかり7位/5位。チェカは第1レースで転倒を喫しリタイア。雪辱に燃えた第2レースもチャターに苦しんで7位だった。清成は第1レース15位。第2レースはすばらしい追い上げを見せたが、トラブルのためにリタイアと不完全燃焼の一日となった。

スーパースポーツは、今季2回目のフロントローとなる4番グリッドからスタートしたユージェーヌ・ラバティ(Parkalgar Honda)が、カル・クロッチロー(ヤマハ)、ホアン・ラスコルツ(カワサキ)とのし烈な戦いを制し、今季2勝目を達成した。表彰台に立った3選手の差はわずか0.178秒。壮絶な優勝争いは、アッセンに集まったファンを喜ばせた。予選3番手のケナン・ソフォーグル(HANNspree Ten Kate Honda)は5位。ディフェンディングチャンピオンのアンドリュー・ピット(HANNspree Ten Kate Honda)は転倒リタイアに終わった。

4戦を終えて、総合首位はクロッチロー。今季2勝目を挙げたラバティが6点差で2位に浮上。ソフォーグルが9点差で3位。以下、アンソニー・ウェスト(Stiggy Motorsports AB)が4位、ピット5位とCBR600RR勢が上位につけている。

コメント

レオン・ハスラム(スーパーバイク 3位/2位)

「両レースともにオープニングラップでやや遅れてしまったが、その後は順調だった。第1レースは芳賀を追いかけた。第2レースはファブリッツォ(ドゥカティ)を抜いてから芳賀を追った。開幕戦オーストラリアの表彰台に比べると、今回は優勝が見えていたし内容もよかった。すばらしいバイクに仕上げてくれたチームに感謝したい」

ジョナサン・レイ(スーパーバイク 7位/5位)

「前回のバレンシアよりリザルトはよかったが、決して満足のいくものではない。開幕戦からいくつかの課題を抱えているが、今回もそれを解消できなかった。それでも今回は、確実にいい方向に向かっていることを感じた。今日はスタートがあまりよくなかったことから、厳しいレースにしてしまった。レオン(ハスラム)が2レースともに優勝争いに加わった。次のイタリアでは自分も優勝争いに加わりたい」

清成龍一(スーパーバイク 15位/リタイア)

「金曜日、土曜日といい感じで走れていたのだが、土曜日のフリー走行で転倒してからリズムが崩れた。特にフロントのセッティングが決まらず、攻めの走りができなかった。それでも第2レースはいい走りができた。どんどん追い上げることができたのだが、トラブルが出てしまった。アッセンは苦手なサーキットだが、その苦手意識を払拭することができた。しかし、前回のスペインと同じで、初日の好調を2日目、決勝につなげられなかったのは残念だった」

ユージェーヌ・ラバティ(スーパースポーツ 優勝)

「これまでのレースの中で最高の優勝だった。厳しいレースだったが、最初にチェッカーを受けることができた。チャンピオンシップでも2位になれて、点差も縮まった。とにかく、最後までどうなるかわかならなかった。そんな厳しいレースで勝てたことが本当にうれしい。チームに感謝したい」

決勝リザルト

スーパーバイク(レース1)

順位 ライダー マシン 周回数 タイム/差
1B.スピーズヤマハ2236:31.338
2芳賀紀行ドゥカティ22+0.154
3レオン・ハスラムHonda22+0.779
4T.サイクスヤマハ22+8.775
5M.ビアッジアプリリア22+11.275
6J.シュムルツドゥカティ22+16.126
7ジョナサン・レイHonda22+19.555
15清成龍一Honda22+41.505
RTV.イアンヌッツォHonda13+9Laps
RTカルロス・チェカHonda4+18Laps
RTトミー・ヒルHonda0-

スーパーバイク(レース2)

順位 ライダー マシン 周回数 タイム/差
1芳賀紀行ドゥカティ2236:31.712
2レオン・ハスラムHonda22+2.678
3J.シュムルツドゥカティ22+4.603
4M.ファブリッツォドゥカティ22+8.981
5ジョナサン・レイHonda22+12.104
6T.サイクスヤマハ22+14.575
7カルロス・チェカHonda22+17.449
RTトミー・ヒルHonda20+2Laps
RT清成龍一Honda7+15Laps
RTV.イアンヌッツォHonda1+21Laps

スーパースポーツ

順位 ライダー マシン 周回数 タイム/差
1ユージェーヌ・ラバティHonda2135:45.160
2C.クロッチローヤマハ21+0.107
3J.ラスコルツカワサキ21+0.178
4F.フォーレヤマハ21+1.777
5ケナン・ソフォーグルHonda21+1.901
6マーク・エイチソンHonda21+5.492
7アンソニー・ウェストHonda21+12.551
9R.ハームスHonda21+13.567
11P.ボスタレクHonda21+24.316
13M.ロッコリHonda21+26.255
16A.ボスHonda21+52.814
17R.ホーランドHonda21+52.959
18D.デロモHonda21+58.793
21F.ライHonda21+1:08.111
RTミゲル・プライアHonda16+5Laps
RTアンドリュー・ピットHonda15+6Laps
RTジャンルカ・ビジエロHonda14+7Laps
RTJ.ギュンターHonda10+11Laps
RTマシュー・ラグリブHonda4+17Laps

ポイントスタンディング

ライダー | スーパーバイク

順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 芳賀紀行ドゥカティ180
2 B.スピーズヤマハ120
3 レオン・ハスラムHonda94
4 M.ファブリッツォドゥカティ80
5 M.ノイキルヒナースズキ75
6 T.サイクスヤマハ70
9 ジョナサン・レイHonda53
11 カルロス・チェカHonda40
15 清成龍一Honda33
18 ジョン・ホプキンスHonda9
20 トミー・ヒルHonda6
23 ロベルト・ロルフォHonda3

マニュファクチャラー | スーパーバイク

順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
1ドゥカティ180
2ヤマハ145
3Honda109
4スズキ76
5アプリリア68
6BMW43

ライダー | スーパースポーツ

順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 C.クロッチローヤマハ74
2 ユージェーヌ・ラバティHonda68
3 ケナン・ソフォーグルHonda65
4 アンソニー・ウェストHonda52
5 アンドリュー・ピットHonda43
6 マーク・エイチソンHonda34
9 マシュー・ラグリブHonda25
12 R.ハームスHonda23
13 M.ロッコリHonda20
17 ジャンルカ・ビジエロHonda7
18 P.ボスタレクHonda5
19 ミゲル・プライアHonda4

マニュファクチャラー | スーパースポーツ

順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
1Honda95
2ヤマハ74
3カワサキ38
4スズキ25
5トライアンフ19