ハスラム今季初フロントロー獲得の3番手
チェカ7番手。清成は16番手

2009年4月24日(金)、25日(土)
予選
会場:アッセン・サーキット
天候:晴れ
気温:23℃(金)、23℃(土)
コースコンディション:ドライ

スーパーバイク世界選手権第4戦オランダ大会は、前戦までと同様に大接戦となった。予選では、トップタイムをマークしたレジス・ラコーニ(ドゥカティ)から1秒以内に14台。スーパーポールに進出するトップと20番手との差が1.333秒という厳しさだった。

その中で、チームの地元大会に闘志を燃やす3選手がまずまずの走りを見せた。清成龍一(Ten Kate Honda Racing)6番手、カルロス・チェカ(HANNspree Ten Kate Honda)9番手、ジョナサン・レイ(HANNspree Ten Kate Honda)11番手。以下、レオン・ハスラム(Stiggy Motorsport AB)12番手、トミー・ヒル(HANNspree Honda Althea)20番手と、5台のCBR1000RRがスーパーポール進出を果たした。

初日9番手、2日目6番手と順調にタイムを刻んできた清成。今大会は、スーパーポールで最終ステージへの進出に闘志を燃やした。しかし、スーパーポールの直前に行われたフリー走行で痛恨の転倒を喫し、スペアバイクで挑まねばならず、今大会も最終ステージ進出を逃し、16番手に終わった。

レイも予選の転倒の影響で最終ステージ進出を逃し11番手。開幕から3戦連続で最終ステージに残ってきたチェカが今大会も最終ステージ進出を果たし7番グリッドを獲得した。予選12番手のハスラムが、予選12番手からスーパーポールでも快調にラップを刻み、今季初フロントローとなる3番手を獲得した。PPを獲得したのはベン・スピーズ(ヤマハ)で、開幕から4戦連続。芳賀紀行(ドゥカティ)が4番手だった。

スーパースポーツは、カル・クロッチロー(ヤマハ)が2戦連続PPを獲得。2番手にホアン・ラスコルツ(カワサキ)。3番手にはチームの地元大会に闘志満々のケナン・ソフォーグル(HANNspree Ten Kate Honda)が今季3回目のフロントロー獲得となる3番手。4番手にユージェーヌ・ラバティ(Parkalgar Honda)と2台のCBR600RR勢が並んだ。以下、8番手にアンソニー・ウェスト(Stiggy Motorsport AB)。9番手にロビン・ハームス(Honda)。ディフェンディングチャンピオンで、ソフォーグル同様、チームの地元大会に気合を入れるアンドリュー・ピット(HANNspree Ten Kate Honda)が10番手とトップ10に5台のCBR600RR勢が名を連ねた。

コメント

レオン・ハスラム(スーパーバイク 3番手)

「今季初のフロントロー。Hondaチームでトップ。自分にとってもチームにとっても最高の結果だった。決勝は2レースともに表彰台を狙いたい。今年はスーパーポールで満足のいくアタックができなかった。でも、決勝では必ず、グリッドの数字より前でフィニッシュできていたからね。今回もグリッドより小さな数字でチェッカーを受けられたら最高だ」

カルロス・チェカ(スーパーバイク 7番手)

「ベースのセッティングがよいので、セットアップも順調に進んだ。レースに向けてのロングランでも、去年の自分のタイムより0.6〜0.7秒速く走ることができた。開幕戦から抱えているチャターの問題、コーナーの進入の安定性、リアのトラクション不足など、いくつかの課題はあるけれど、セッティングの範囲でよくできると思う。2列目からよいスタートを切って、いいレースにしたい」

ジョナサン・レイ(スーパーバイク 11番手)

「オイルなのか、それとも路面が汚れていたのか分からないが、午前中の予選で転倒した。その影響で午後のフリー走行にバイクを間に合わせるのがやっとだった。それでもフリー走行では2番手タイム。スーパーポールに向けて自信はあったのだが、SP2で電気系のトラブルが出てSP3への進出を逃した。トラブルはあったがバイクの状態は悪くない。グリッドは3列目と決してよくないが、追い上げのレースにしたい」

清成龍一(スーパーバイク 16番手)

「スーパーポール直前のフリー走行で転倒したのがいけなかった。最終コーナーのシケインで、いつもより進入が速すぎて転んでしまった。スーパーポールまでに完全に修復できず、完ぺきな走りができなかった。そのためにスペアバイクでスーパーポールに挑んだが、同じセッティングになっていないので、自分の走りができなかった。なんとかSP1はクリアできたが、SP2ではアタックでミスをして16番手に終わってしまった。厳しいグリッドになったが追い上げのレースをしたい」

ケナン・ソフォーグル(スーパースポーツ 3番手)

「バックストレート以降の中速、高速コーナーでタイムをロスしている。それがそのまま前の2人との差になっている。今回もクロッチローと厳しい戦いになりそうだが、フロントローに並べたし、チームの地元なのでベストを尽くしたい」

予選リザルト

スーパーバイク

順位 ライダー マシン タイム
1B.スピーズヤマハ1:37.626
2J.シュムルツドゥカティ1:37.765
3レオン・ハスラムHonda1:38.072
4芳賀紀行ドゥカティ1:38.202
5M.ファブリッツォドゥカティ1:38.215
6M.ノイキルヒナースズキ1:38.353
7カルロス・チェカHonda1:38.640
11ジョナサン・レイHonda1:38.510
16清成龍一Honda1:39.079
17トミー・ヒルHonda1:39.387
24V.イアンヌッツォHonda1:41.014

スーパースポーツ

順位 ライダー マシン タイム/差
1C.クロッチローヤマハ1:40.313
2J.ラスコルツカワサキ+0.535
3ケナン・ソフォーグルHonda+0.685
4ユージェーヌ・ラバティHonda+0.689
5F.フォーレヤマハ+0.817
6G.マッコイトライアンフ+1.099
8アンソニー・ウェストHonda+1.183
9R.ハームスHonda+1.253
10アンドリュー・ピットHonda+1.340
12マーク・エイチソンHonda+1.481
13M.ロッコリHonda+1.545
14マシュー・ラグリブHonda+1.585
16ミゲル・プライアHonda+1.739
17P.ボスタレクHonda+1.780
18ジャンルカ・ビジエロHonda+2.041
20A.ボスHonda+2.240
21R.ホーランドHonda+2.292
22D.デロモHonda+2.350
23J.ギュンターHonda+2.479
25F.ライHonda+3.001