清成第2レースで4位。チェカ第1レースで5位
Honda勢惜しくも表彰台に届かず

2009年3月14日(土)
決勝
会場:ロサイル・インターナショナル・サーキット
天候:晴れ
コースコンディション:ドライ
気温:31℃(SS)/27℃(SB第1レース、SB第2レース)

スーパーバイク世界選手権(SB)第2戦カタール大会決勝は、予選7番手から決勝に挑んだカルロス・チェカ(HANNspree Ten Kate Honda)が第1レースで5位、予選12番手の清成龍一(Ten Kate Honda Racing)が第2レースで4位と、惜しくも表彰台に一歩届かなかった。そのほか、トップ10入りを果たしたのは、清成が第1レースで8位、ジョナサン・レイ(HANNspree Ten Kate Honda)が第2レースで8位と、CBR1000RR勢にとって厳しい大会となった。

第1レースはベン・スピーズ(ヤマハ)が優勝、芳賀紀行(ドゥカティ)が2位、マックス・ビアッジ(アプリリア)が3位。第2レースもこの3選手が表彰台に立った。

CBR1000RR勢でベストリザルトを残した清成は、第1レースで8位、第2レースは好スタートから4位でチェッカーを受けた。第1レースは、クラッチミートに失敗、オープングラップ20番手と大きくポジションを落とした。しかし、すばらしい追い上げを見せて8位でフィニッシュ。第2レースはまずまずのスタートで1周目9番手。そこからペースを上げ、2番手争いをする芳賀とビアッジの後方についたが、なかなか抜くことができず、4位でチェッカーを受けた。

予選7番手から決勝に挑んだチェカは、第1レースは5番手争いの集団をリード。終盤は単独4番手を走る中野真矢(アプリリア)に追いつき、一時は4番手に浮上したが、惜しくも5位。第2レースはスタートに失敗したことが影響して13位に終わった。フリー走行、予選と好調だったレイは、スーパーポールからやや調子を崩し、決勝レースも上位に浮上することができなかった。第1レースは腕上がりのためにペースが上がらず12位。第2レースはやや復調も、17番手という予選グリッドが影響、8位に入るのがやっとだった。以下、CBR1000RR勢は、予選18番手のレオン・ハスラム(Stiggy Motorsport AB)が両レースで11位。予選20番手のトミー・ヒル(HANNspree Honda Althea)が15位/リタイア、予選9番手から決勝に挑んだロベルト・ロルフォ(Stiggy Motorsport AB)は両レースともリタイアに終わった。

スーパースポーツ(SS)は、今大会も最終ラップまで手に汗を握る大接戦となった。優勝したのは予選2番手から好スタートを切ったユージェーヌ・ラバティ(Parkalgar Honda)。そのラバティとし烈なバトルを繰り広げたアンドリュー・ピット(HANNspree Ten Kate Honda)が2位。その2人をピタリと追撃していたケナン・ソフォーグル(HANNspree Ten Kate Honda)は、最終ラップにミス、カル・クロッチロー(ヤマハ)にかわされ4位。CBR600RR勢は、開幕から2連勝も、惜しくも2戦連続表彰台独占は逃した。トップ10内には7台のCBR600RR勢が名前を連ねた。

コメント

清成龍一(スーパーバイク 8位/4位)

「去年のバレルンガから納得できるレースがなかったので、今日の第2レースは久しぶりにレースをしたという気持ちだった。芳賀さんとマックス(ビアッジ)の後ろに追いついてからは、ついていくのがやっとだった。とにかく離されないようにすれば、表彰台に立てるチャンスがあるかもしれないと全力を尽くした。第1レースは、スタートでクラッチミートがうまくいかず失速。1周目に20番手まで落ちたのが痛かった。そこから追い上げたけれど8位がやっとだった。去年、ここでいい走りができなかったので、表彰台に立てなかったのは残念だが、第2レースは納得のいくレースだった」

カルロス・チェカ(スーパーバイク 5位/13位)

「2日間の予選では、オーストラリアで苦しんだチャターもなく順調にセットアップすることができた。しかし、第1レースは再びチャターに苦しめられ厳しい戦いだった。第2レースも同じ状態だったが、スタートに失敗したことでリザルトも落としてしまった。予選までの状態で走れていたら、トップグループについていけたかも知れない。残念なレースだった。次のバレンシアでは、納得のいくレースをしたい」

ジョナサン・レイ(スーパーバイク 12位/8位)

「今回は納得のいかないレースだった。2日間のフリーと予選までは順調にセットアップが進んだ。それがスーパーポールからフィーリングが悪くなってしまった。セッティングを昨日のよい状態に戻して第1レースに挑んだ。スタートはよかったのだが、腕上がりでペースを上げられなかった。第2レースはその症状はよくなったのだが、序盤の混戦から抜け出すのに時間がかかってしまった。今回は本当に残念なレース。バレンシアではいいレースをしたい」

ユージン・ラバティ(スーパースポーツ 優勝)

「レース中盤にピットサインを間違えて混乱したが、最終的に勝てて本当にうれしい。今日は、フロントローからスタートも決まり、ホールショットを奪い、レースをリードすることができた。ピットサインを間違えたのは中盤で、チームと打ち合わせしていたことを自分が勘違いしていただけのことなのだが、それでちょっとペースを落としてしまった。しかし、終盤はリズムを取り戻しペースを上げることができた。とにかく、シーズン2戦目にして優勝できたことが本当にうれしい。Honda、そしてチームの全員に感謝したい」

決勝リザルト

スーパーバイク(レース1)

順位 ライダー マシン 周回数 タイム/差
1B.スピーズヤマハ1836:06.304
2芳賀紀行ドゥカティ18+1.893
3M.ビアッジアプリリア18+2.168
4中野真矢アプリリア18+12.061
5カルロス・チェカHonda18+12.597
6S.バーンドゥカティ18+12.971
8清成龍一Honda18+19.306
11レオン・ハスラムHonda18+21.164
12ジョナサン・レイHonda18+21.994
15トミー・ヒルHonda18+31.602
20V.イアンヌッツォHonda18+59.295
RTロベルト・ロルフォHonda3+15Laps

スーパーバイク(レース2)

順位 ライダー マシン 周回数 タイム/差
1B.スピーズヤマハ1836:02.126
2芳賀紀行ドゥカティ18+1.274
3M.ビアッジアプリリア18+1.622
4清成龍一Honda18+1.845
5T.サイクスヤマハ18+5.117
6M.ノイキルヒナースズキ18+9.512
8ジョナサン・レイHonda18+12.621
11レオン・ハスラムHonda18+13.888
13カルロス・チェカHonda18+15.762
21V.イアンヌッツォHonda18+48.955
RTロベルト・ロルフォHonda17+1Lap
RTトミー・ヒルHonda6+12Laps

スーパースポーツ

順位 ライダー マシン 周回数 タイム/差
1ユージェーヌ・ラバティHonda1837:06.285
2アンドリュー・ピットHonda18+0.063
3C.クロッチローヤマハ18+0.625
4ケナン・ソフォーグルHonda18+0.711
5R.ハームスHonda18+5.200
6マシュー・ラグリブHonda18+5.233
8M.ロッコリHonda18+9.551
9アンソニー・ウェストHonda18+9.616
12ミゲル・プライアHonda18+17.611
14ジャンルカ・ビジエロHonda18+19.897
15マーク・エイチソンHonda18+35.382
16D.デロモHonda18+35.701
17A.ボスHonda18+36.239
18R.ホーランドHonda18+36.406
22F.ライHonda18+1:18.036
RTJ.ギュンター Honda13+5Laps
RTP.ボスタレクHonda1+17Laps

ポイントスタンディング

ライダー | スーパーバイク

順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 芳賀紀行ドゥカティ85
2 B.スピーズヤマハ75
3 M.ノイキルヒナースズキ40
4 M.ビアッジアプリリア38
5 レオン・ハスラムHonda36
6 T.サイクスヤマハ32
8 ジョナサン・レイHonda30
13 清成龍一Honda21
14 カルロス・チェカHonda21
18 トミー・ヒルHonda5
19 ロベルト・ロルフォHonda3

マニュファクチャラー | スーパーバイク

順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
1ドゥカティ85
2ヤマハ81
3Honda51
4アプリリア41
5スズキ40
6BMW27
7カワサキ2

ライダー | スーパースポーツ

順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 アンドリュー・ピットHonda40
2 ケナン・ソフォーグルHonda38
3 ユージェーヌ・ラバティHonda36
4 C.クロッチローヤマハ29
5 アンソニー・ウェストHonda23
6 マシュー・ラグリブHonda15
7 M.ロッコリHonda15
8 R.ハームスHonda12
9 マーク・エイチソンHonda11
16 ミゲル・プライアHonda4
17 ジャンルカ・ビジエロHonda2

マニュファクチャラー | スーパースポーツ

順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
1Honda50
2ヤマハ29
3トライアンフ15
4カワサキ11
5スズキ9