第3ステージ進出を果たしたチェカが2列目7番手
ロルフォ9番手、清成12番手で3列目から決勝に挑む

2009年3月12日(木)、13日(金)
予選
会場:ロサイル・インターナショナル・サーキット
天候:晴れ
気温:26℃(木)、27℃(金)
コースコンディション:ドライ

スーパーバイク世界選手権第2戦カタール大会の予選は、6台のCBR1000RR勢が上位20台によって繰り広げられるスーパーポールに進出。第3ステージに残ったカルロス・チェカ(HANNspree Ten Kate Honda)が7番手。第2ステージで脱落したものの、ロベルト・ロルフォ(Stiggy Motorsport AB)9番手、清成龍一(Ten Kate Honda Racing)が12番手で3列目を獲得した。以下、ジョナサン・レイ(HANNspree Ten Kate Honda)17番手、レオン・ハスラム(Stiggy Motorsport AB)18番手、トミー・ヒル(HANNspree Honda Althea)20番手だった。

前戦オーストラリア大会は、2日間2回の計時予選でトップタイムをマークしたレイから1秒差以内に20台という大接戦となった。今大会も予選首位のベン・スピーズ(ヤマハ)から1秒差以内に8台、スーパーポール進出となる20位までが1.594秒差。ロサイルは1周5.380kmのロングコースだけに、今大会もオーストラリア大会に匹敵する厳しい戦いとなった。

ロサイルは、2日連続で好天に恵まれた。気温は26℃前後とそれほど高くないが、日差しが強烈で路面温度は50℃近くまで上昇した。タイヤにも選手にも厳しい条件となったが、レイ、チェカ、清成の3選手がフリー走行、予選ともに好調な走りを見せた。前戦オーストラリアに続き、今大会も好調な走りを見せたレイが2番手。チェカ5番手、清成9番手と、Ten Kate Hondaの3選手は今大会も確実にスーパーポール進出を果たした。以下、12番手にハスラム、18番手にロルフォ、19番手にヒルと、2戦連続で6台のCBR1000RRがスーパーポールに進出した。

今年から採用されたノックダウン方式のスーパーポールは、第1ステージで4台、第2ステージで8台が脱落する。速さはもちろんのこと、予選用タイヤの使い方がカギを握る。前戦オーストラリア大会では3選手が最終セッションに残った。しかし、今大会は、第1ステージでヒル、ハスラム、そしてレイが脱落。第2ステージでは清成が転倒を喫して第3ステージ進出を果たせず。ロルフォもわずかの差で最終セッションへの進出を逃した。そして、ただ一人第3ステージに挑んだチェカも、第2ステージでマークしたベストタイムを更新できず7番手とフロントローを逃した。

スーパースポーツは、カル・クロッチロー(ヤマハ)がPPを獲得。以下、ユージェーヌ・ラバティ(Parkalgar Honda)、ケナン・ソフォーグル(HANNspree Ten Kate Honda)、アンドリュー・ピット(HANNspree Ten Kate Honda)とCBR600RR勢が続いた。ラバティは、WGP250ccクラスに参戦、英国スーパースポーツ選手権でも活躍し、スーパースポーツ世界選手権は初のフル参戦。開幕戦オーストラリア大会で5位と今季の活躍を期待されていたが、今大会もすばらしい走りを見せた。3番手にはオーストラリア大会で優勝のソフォーグル。4番手にはピットが入り、フロントローに3台、トップ10に6台のHonda勢が名前を連ね、開幕から2戦連続となる表彰台独占が期待される。

コメント

カルロス・チェカ(スーパーバイク 7番手)

「今回はオーストラリアで苦しんだチャターもなく、順調にセッティングを進めることができた。レースに向けてハードタイヤでセットアップを進め、アベレージも悪くはなかった。2台のバイクを乗り比べているが、ともに仕上がりはいい。スーパーポールでは予定通り第3ステージに進出したが、最後のセッションは、セッティングを変更したのがうまくいかず、狙っていた57秒台を出すことができなかった。それでも2列目からのスタートなので、明日はトップグループで戦いたい。決勝に向けてタイヤのチョイスは2種類。ウオームアップで決めたい」

清成龍一(スーパーバイク 12番手)

「昨日に比べたら、今日はセットアップがかなり進んだ。スーパーポールでは、絶対に第3ステージに残り、悪くても2列目に並ぼうと思っていた。第1ステージは予定通りにいった。第2ステージは最初にタイムを出そうと思っていたのだが、2周目の2コーナーの立ち上がりで、スロットルを開けすぎてフロントから転んでしまった。大急ぎでピットに戻り、スペアのバイクでもう一度アタックしたが、違うセッティングにしてあったので完ぺきなアタックができなかった。明日はスタートを決めたい。フリー走行で59秒台で走れているが、その走りができれば、いいレースができると思う」

ユージェーヌ・ラバティ(スーパースポーツ 2番手)

「予選タイムはもちろん、レースに向けてのペースもよく、今日の結果は本当にうれしい。不安があるとすれば、きっちりとレース距離を走るロングランをこなせなかったこと。でも、ここまではすべて順調だ。今日は車体のセッティングを変えて、フロントのフィーリングもよくなり、タイトコーナーの旋回性も向上した。リアタイヤのグリップもよく、バイクの状態には満足している。明日の決勝がすごく楽しみだ」

 

予選リザルト

スーパーバイク

順位 ライダー マシン タイム
1B.スピーズヤマハ1:57.280
2J.シュムルツドゥカティ1:57.384
3M.ビアッジアプリリア1:57.694
4芳賀紀行ドゥカティ1:57.850
5T.サイクスヤマハ1:57.878
6中野真矢アプリリア1:58.755
7カルロス・チェカHonda1:59.090
9ロベルト・ロルフォHonda1:58.734
12清成龍一Honda1:59.055
17ジョナサン・レイHonda1:59.713
18レオン・ハスラムHonda1:59.882
20トミー・ヒルHonda2:00.108
25V.イアンヌッツォHonda2:01.560

スーパースポーツ

順位 ライダー マシン タイム/差
1C.クロッチローヤマハ2:01.586
2ユージェーヌ・ラバティHonda+0.043
3ケナン・ソフォーグルHonda+0.224
4アンドリュー・ピットHonda+0.680
5F.フォーレヤマハ+0.696
6マシュー・ラグリブHonda+0.864
8R.ハームスHonda+1.006
10マーク・エイチソンHonda+1.070
12アンソニー・ウェストHonda+1.222
14ミゲル・プライアHonda+1.512
17M.ロッコリHonda+1.592
19ジャンルカ・ビジエロHonda+1.921
20J.ギュンター Honda+2.117
21D.デロモHonda+2.243
22P.ボスタレクHonda+2.356
23A.ボスHonda+2.365
24R.ホーランドHonda+2.747
27F.ライHonda+3.402