リザルト ポイント
第12戦 イタリア 第11戦 ヨーロッパview

チェカが両レースで5位。清成は2レースともに転倒を喫し、リタイア/13位に終わる

2008年9月21日(日)
決勝
会場:バレルンガ
天候:晴れ
気温:21℃
コースコンディション:ドライ

スーパーバイク世界選手権(SB)第12戦イタリア大会は、CBR1000RR勢にとって厳しい一日となった。予選12番手3列目グリッドから追い上げのレースに挑んだカルロス・チェカ(Hannspree Ten Kate Honda)が、第1レースと第2レースで5位。このリザルトを最上位とし、CBR1000RR勢は、地元イタリアのロベルト・ロルフォ(Hannspree Honda Althea)が8位/10位と両レースでポイントを獲得。以下、第1レースでグレゴリオ・ラビッラ(Paul Bird Motorsport)14位。第2レースで清成龍一(Hannspree Ten Kate Honda)13位、クリス・ウォーカー(Paul Bird Motorsport)15位とそれぞれポイントを獲得しただけという、選手たちにとって不本意なリザルトだった。青山周平(Alto Evolution Honda Racing)は19位/17位だった。

CBR1000RR勢でベストリザルトを刻んだチェカは、両レースともに予選3列目から追い上げのレースを見せた。第1レースは、オープニングラップ9番手から着実にポジションを上げていき、2周目7番手、3周目に6番手。4周目には4番手に浮上して、トップグループを形成する芳賀紀行(ヤマハ)、マックス・ビアッジ(ドゥカティ)、トロイ・コルサー(ヤマハ)を追った。しかし、トップの3選手のペースは速く、ジリジリと後退。終盤は、マックス・ノイキルヒナー(スズキ)、トロイ・ベイリス(ドゥカティ)とし烈な4位争いを繰り広げ、5位でチェッカーを受けた。さらに上位を目指した第2レースは、スタート直後に2台が転倒するハプニングが発生。そのアクシデントで遅れ、追い上げるも5位がやっとだった。

予選5番手から3戦連続表彰台と優勝の期待が膨らんだ清成は、両レースともに転倒を喫し、再スタートを切った第2レースで13位になるのがやっとだった。第1レースは好スタートからトップグループに加わった。しかし、4周目4番手を走行中に転倒を喫しリタイア。第2レースは、スタート直後にビアッジが姿勢を乱し、それにケナン・ソフォーグル(Hannspree Ten Kate Honda)が接触して転倒するというハプニングを避けるために大きく遅れた。そこから追い上げたが、3周目に転倒。再スタートを切るも13位だった。

地元イタリアのロルフォは第1レース8位、第2レース10位と確実にポイントを獲得したが、ソフォーグル、カール・マガリッジ(Team DFX Honda)は両レースともに転倒リタイア。ラビッラも第2レースがリタイアと、ポイント圏内を確実に走る選手たちが結果を残せなかった。青山は予選24番手6列目から追い上げならず、19位/17位という結果だった。

そのほかの日本人勢は、芳賀が両レースで優勝を飾り、加賀山就臣(スズキ)が9位/7位。中冨伸一(ヤマハ)が10位/8位。玉田誠(カワサキ)は20位/19位だった。

スーパースポーツ(SS)は、予選3番手から決勝に挑んだジョナサン・レイ(Honda)が、好スタートを切り、1周目にトップに浮上。後続を振り切って今季3勝目を達成した。これでCBR600RR勢は6連勝を飾った。中盤までレイを追走したアンドリュー・ピット(Honda)は転倒リタイア。今大会の優勝で総合2位に浮上したレイとの差が11点となり、2戦を残してチームメート同士のチャンピオン争いとなった。藤原克昭(カワサキ)は18位だった。

コメント

カルロス・チェカ(スーパーバイク 5位/5位)

「3列目からのスタートなので厳しい戦いを予想していたが、その通りの結果になってしまった。今回は体調が悪かったこともあり、第1レースは腕が上がり、ブレーキングがつらかった。第2レースは、ビアッジとケナン(ソフォーグル)の接触転倒を見て、赤旗が出ると思った。それでペースを落としたのだが、赤旗は出ず、それで遅れてしまった。今回の結果は、本当に残念だった」

清成龍一(スーパーバイク リタイア/13位)

「言葉もないくらい悔しいレースだった。第1レースの転倒はあっという間の転倒だったし、自分でもどうして転んだのか分からなかった。第2レースは目の前でビアッジが転びそうになり、ビアッジとの接触を避けるためにハードブレーキをかけて、自分も転びそうになった。それで遅れてしまい、それから必死に追い上げたが、また転んでしまった。朝のウオームアップでいい状態が見つけられたし、第2レースも再スタートしてからのペースは悪くなかった。トップグループで戦えると思っていたし、本当に残念だった」

青山周平(スーパーバイク 19位/17位)

「昨日のフリー走行、そして決勝前のウオームアップと、バイクの状態は確実によくなっていた。しかし、このコースはパッシングポイントがなく、思うようにポジションを上げることができなかった。昨日の予選でトラブルが出て走れなかったことが決勝にも影響した。初日の転倒で痛めた左手は、痛み止めの注射を打って決勝に臨んだのだが、力が入りにくくつらかった」

ジョナサン・レイ(スーパースポーツ 優勝)

「今日はいいスタートが切れたし、それから順調にラップすることができた。序盤の5ラップは後ろからたくさんのエンジン音が聞こえていたが、次第に聞こえなくなり、リードしていることを感じた。今日はコース脇のモニターを見ることができた。自分の走りをスクリーンで見ながら走るのは楽しかった。チャンピオンシップもチャンスが出てきた。残り2戦全力を尽くしたい」

決勝リザルト

スーパーバイク(レース1)

順位 ライダー マシン 周回数 タイム/差
1芳賀紀行ヤマハ2439:25.030
2M.ビアッジドゥカティ24+0.129
3T.コルサーヤマハ24+0.535
4M.ノイキルヒナースズキ24+5.188
5カルロス・チェカHonda24+6.693
6T.ベイリスドゥカティ24+7.993
8ロベルト・ロルフォHonda24+18.359
14グレゴリオ・ラビッラHonda24+31.799
18クリス・ウォーカーHonda24+52.420
19青山周平Honda24 +1:02.555
21 マテイ・シュムルツ Honda 24 +1:16.985
22 マット・リン Honda 23 +1Lap
RT 清成龍一 Honda 3 +21Laps
RT ケナン・ソフォーグル Honda 2 +22Laps
RTカール・マガリッジHonda2+22Laps

スーパーバイク(レース2)

順位 ライダー マシン 周回数 タイム/差
1芳賀紀行ヤマハ2439:10.265
2M.ファブリッツォドゥカティ24+1.507
3T.コルサーヤマハ24+2.268
4M.ノイキルヒナースズキ24+11.813
5カルロス・チェカHonda24+17.922
6F.ニエトスズキ24+18.281
10ロベルト・ロルフォHonda24+24.198
13清成龍一Honda24+30.436
15クリス・ウォーカーHonda24+42.903
17青山周平Honda24+44.993
21マテイ・シュムルツ Honda24 +1:42.272
22マット・リン Honda23+1Lap
RTグレゴリオ・ラビッラHonda6+18Laps
RT カール・マガリッジ Honda 2 +22Laps
RT ケナン・ソフォーグル Honda 0 -

スーパースポーツ

順位 ライダー マシン 周回数 タイム/差
1J.レイHonda2236:48.656
2B.パークスヤマハ22+2.971
3 E.ラバティヤマハ22+6.461
4J.ラスコルツHonda22+7.135
5B.ヴェネマンスズキ22+10.945
6R.ハームスHonda22+14.412
7G.ナンネッリHonda22+14.557
10 J.ヘイズ Honda 22 +31.193
12J.ブルックスHonda22+39.771
13M.プライアHonda22+40.957
15G.ビッジエッロHonda22+41.337
16ラッセル・ホーランドHonda22+43.421
21G.ゴウランドHonda22+1:01.773
22 P.ボスタレク Honda 22 +1:16.595
23 D.ペレ Honda 22 +1:16.917
25B.ネメスHonda22+1:17.539
26D.サケッティHonda22+1:28.143
RT A.ピット Honda 18 +4Laps
RTJ.ギュンターHonda11 +11Laps
RT M.ラグリブ Honda 9 +13Laps
RT G.バローネ Honda 8 +14Laps
RTD.デロモHonda6 +16Laps
RTL.アルフォンシHonda5 +17Laps

ポイントスタンディング

ライダー:スーパーバイク

順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 T.ベイリスドゥカティ369
2 T.コルサーヤマハ290
3 芳賀紀行ヤマハ280
4 M.ノイキルヒナースズキ280
5 カルロス・チェカHonda262
6 M.ビアッジドゥカティ212
9 清成龍一Honda193
13 グレゴリオ・ラビッラHonda107
15 カール・マガリッジHonda71
16 ロベルト・ロルフォHonda49
17 ケナン・ソフォーグルHonda47
22 C.クロッチローHonda20
23 J.エリソンHonda19
25 ラッセル・ホーランドHonda14
28 L.ハスラムHonda8
29 青山周平Honda5
31 C.ウォーカーHonda3

マニュファクチャラー:スーパーバイク

順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
1 ドゥカティ 479
2 ヤマハ 416
3 Honda 357
4 スズキ 355
5 カワサキ 77

ライダー:スーパースポーツ

順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 A.ピットHonda169
2 J.レイHonda158
3 J.ブルックスHonda141
4 B.パークスヤマハ139
5 J.ラスコルツHonda105
6 C.ジョーンズHonda100
9 R.ハームスHonda70
10 G.ナンネッリHonda51
12 G.ビッジエッロHonda47
13 M.ラグリブHonda43
18 V.カリオHonda23
24 M.プライアHonda10
25 ラッセル・ホーランドHonda9
27 A.トードHonda8
29 J.ヘイズ Honda 6
31 G.ルブランHonda5
33 G.ゴウランドHonda4

マニュファクチャラー:スーパースポーツ

順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
1Honda265
2ヤマハ182
3スズキ81
4トライアンフ68
5カワサキ42

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