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リザルト
第11戦 ヨーロッパ 第11戦 ヨーロッパview

清成は2戦連続、チェカは4戦ぶりのフロントローを獲得

2008年9月5日(金)、6日(土)
予選
会場:ドニントンパーク
天候:雨
コースコンディション:ウエット

スーパーバイク世界選手権(SB)第11戦ヨーロッパ大会の予選は、トロイ・ベイリス(ドゥカティ)がPPを獲得。2番手に清成龍一(Hannspree Ten Kate Honda)。3番手にカルロス・チェカ(Hannspree Ten Kate Honda)。以下、CBR1000RR勢は、5番手にジェームズ・エリソン(Hydrex Bike Animal Honda)、9番手にカル・クロッチロー(HM Plant Honda)、12番手にレオン・ハスラム(HM Plant Honda)と、ワイルドカードで出場した地元イギリス勢が健闘した。13番手にクリス・ウォーカー(Paul Bird Motorsport)、15番手にグレゴリオ・ラビッラ(Paul Bird Motorsport)と続き、青山周平(Alto Evolution Honda Racing)は29番手だった。

ブランズハッチで行なわれた第10戦イギリス大会から4週間のサマーブレイクをはさみ、2戦連続でイギリスが舞台となった第11戦ヨーロッパ大会は、ワイルドカードを含めて33台が出場。2日間ともにウエットコンディションとなり、転倒者が続出する厳しい戦いとなった。

その中で快進撃を見せたのが、前戦ブランズハッチでダブルウインを達成した清成だった。初日から快調にラップを刻み、2戦連続のフロントローとなる2番手を獲得。予選、スーパーポールともにベイリスにトップタイムを譲ったが、ドニントンパークはイギリススーパーバイク選手権(BSB)時代に最も得意としたサーキットの一つであるだけに、2戦連続優勝への期待が膨らむ。

初日、2日目の予選で8番手とチームメートの清成に遅れをとったチェカだが、スーパーポールで一気にポジションを上げて3番手に浮上した。今大会は、雨のために50分間12ラップで行われる「ウエットスーパーポール」が採用され、セッション終盤にセッティングを決めたチェカは、4戦ぶり今季5回目のフロントローを獲得した。7月下旬に行われた鈴鹿8時間耐久レースで優勝を飾った清成とチェカが、2人そろってフロントローから決勝に挑むのは初めてとなる。決勝ではチームメート同士の優勝争いと、2人そろっての表彰台獲得に注目が集まる。

今大会は、BSBのランキング上位の選手がワイルドカードとして出場。予選12番手のエリソンは5番手を獲得。2日間の予選総合でトップにつけたクロッチローは、転倒を喫して9番手、予選3番手のハスラムは12番手とポジションを落としたが、雨の中で地元のアドバンテージを生かしたCBR1000RR勢がすばらしい走りを披露し、地元のファンを喜ばせた。

青山は雨のセッティングが決まらず29番手と苦戦。その他の日本人勢は、芳賀紀行(ヤマハ)が11番手、加賀山就臣(スズキ)が24番手、玉田誠(カワサキ)が27番手、中冨伸一(ヤマハ)が30番手だった。

スーパースポーツ(SS)は、マシュー・ラグリブ(Honda)が2戦連続でPPを獲得。チェコで初優勝、前戦ブランズハッチで2連勝を達成しているジョナサン・レイが2番手、4番手にジョシュア・ブルックスと、CBR600RR勢は、フロントローに3台、トップ10に7台が名前を連ねた。ランキングトップのアンドリュー・ピット(Honda)は15番手から追い上げのレースに挑む。藤原克昭(カワサキ)は11番手だった。

コメント

清成龍一(スーパーバイク 2番手)

「初日に2度転んでいるので、2日目は絶対に転ばないように心掛けた。セッティングは全体的によくなったが、リアのグリップを出すのが難しかった。スーパーポールではPPを狙ったが、大きなスライドを喫してタイムをロスしてしまった。難しいコンディションだったが、今回は気持ちよく乗れた。決勝が雨なら優勝争いをする自信はある。ドライになったら、朝のウオームアップでセッティングを決めたい」

カルロス・チェカ(スーパーバイク 3番手)

「2日間を通じて難しく厳しいコンディションだったが、最終的にフロントローに並べてよかった。今日はスムーズに乗ろうと心掛けたが、コンディションのいい時間帯にタイムを出さなければならず、本当に難しかった。もし明日のレースが雨になったら、フロントローからのスタートは有利になる。ドライになっても、いいベースセッティングを出せているので自信はある」

青山周平(スーパーバイク 29番手)

「2日間を通じて、グリップ不足に苦しんだ。特にリアのグリップが出せず、ストレートでもコーナーでも、集中しなければならなかった。今回は2日間ともにエンジンの状態は悪くなかった。今年はウエットコンディションでうまく乗れない。ドニントンのウエットはスリッピーなので特に難しかった。できることなら決勝はドライで走りたい」

予選リザルト

スーパーバイク

順位 ライダー マシン タイム
1T.ベイリスドゥカティ1:42.013
2清成龍一Honda1:42.353
3カルロス・チェカHonda1:42.486
4R.シャウスドゥカティ1:42.573
5ジェームズ・エリソンHonda1:42.582
6M.ビアッジドゥカティ1:42.619
9 カル・クロッチロー Honda1:43.125
12レオン・ハスラムHonda1:43.387
13クリス・ウォーカーHonda1:43.492
15グレゴリオ・ラビッラHonda1:43.915
19カール・マガリッジHonda1:46.471
20ケナン・ソフォーグルHonda1:46.877
25ロベルト・ロルフォHonda1:47.893
29青山周平Honda1:50.093
DNQマット・リンHonda1:52.748
DNQルカ・モレリHonda1:53.678

スーパースポーツ

順位 ライダー マシン タイム/差
1M.ラグリブHonda1:43.075
2J.レイHonda+0.698
3B.ヴェネマンスズキ+1.161
4J.ブルックスHonda+1.176
5 D.ファン・キーミューレン スズキ+1.400
6ラッセル・ホーランドHonda+1.608
7V.カリオHonda+2.408
9D.デロモHonda+2.579
10J.ラスコルツHonda+2.724
12R.ハームスHonda+2.803
15A.ピットHonda+3.155
16G.ナンネッリHonda+3.418
18J.ギュンターHonda+3.463
23L.アルフォンシHonda+4.863
24G.ビッジエッロHonda+5.084
25B.ネメスHonda+5.291
27M.プライアHonda+5.662
28M.スマートHonda+6.216
29D.サケッティHonda+6.308
30 B.スターリング Honda+6.349
31G.ゴウランドHonda+6.547
33S.バラガンHonda+9.670

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