リザルト
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清成が今季初のフロントロー3番手から決勝に挑む

2008年8月1日(金)、2日(土)
予選
会場:ブランズハッチ
天候:雨
コースコンディション:ドライ/ウエット

スーパーバイク世界選手権(SB)第10戦イギリス大会の予選は、清成龍一(Hannspree Ten Kate Honda)が3番手で今季初のフロントローを獲得した。以下、CBR1000RR勢は、カルロス・チェカ(Hannspree Ten Kate Honda)が11番手、グレゴリオ・ラビッラ(Paul Bird Motorsport)が13番手、カール・マガリッジ(Team DFX Honda)が16番手、青山周平(Alto Evolution Honda Racing)は24番手だった。

スーパーバイク世界選手権にデビューして初のフロントロー3番手を獲得した清成は、初日に暫定PPを獲得する好調なスタートを切った。2日目に行われた2回目の予選では、トップのトロイ・ベイリス(ドゥカティ)から1秒差以内に18台という大接戦の中で2番手。さらに、上位16台によるスーパーポールでは3番手と、初PPこそ逃したものの、スーパーバイク世界選手権初優勝に向けて好グリッドを獲得した。

先週末の鈴鹿8時間耐久レースで見事な優勝を飾った清成は、休む暇もなく火曜日にイギリス入りした。ブランズハッチは昨年まで参戦していた英国スーパーバイク選手権(BSB)時代に走り慣れているコースであり、8耐マシンからスーパーバイク用マシンへの乗り換えもスムーズに進んだ。初日、2日目は、時折り小雨が降る難しいコンディション。上位16台によるスーパーポールも、雨のために50分間で12ラップするという「ウエットスーパーポール」で競われたが、8耐制覇で勢いに乗る清成は、走り慣れたブランズハッチを縦横無尽に攻めた。

清成とペアを組んで8耐を制したチェカは、ブランズハッチ初体験。初日から快調に飛ばす清成とは対照的に、初めて走るコースと8耐マシンからの乗り換えに手こずり、予選は15番手と苦戦を強いられた。得意のスーパーポールでも11番手までポジションを上げるのがやっとだった。しかし、セッションをこなすごとにコースを攻略しつつあり、8耐優勝で勢いに乗っていることからも、本番では追い上げのレースに期待が膨らむ。

そのほかのCBR1000RR勢は、BSBでチャンピオン経験のあるラビッラが13番手、マガリッジが16番手、ケナン・ソフォーグル(Hannspree Ten Kate Honda)が17番手。ブランズハッチ初体験の青山周平は24番手から追い上げのレースに挑むこととなった。

PPを獲得したのはベイリス。また、日本人勢では、芳賀紀行(ヤマハ)が2番手、加賀山就臣(スズキ)が9番手、玉田誠(カワサキ)が25番手だった。中冨伸一(ヤマハ)は予選の初日に転倒し、左手を負傷したため今大会を欠場する。

スーパースポーツは、マシュー・ラグリブ(Honda)がPPを獲得。8耐に参戦したジョナサン・レイ(Honda)が2番手、クレイグ・ジョーンズ(Honda)が3番手とCBR600RR勢がトップ3を独占した。藤原克昭(カワサキ)は26番手だった。

コメント

清成龍一(スーパーバイク 3番手)

「BSBを走っていたころはブランズハッチが苦手だった。今回は8耐マシンからの乗り換えもあり、初日は苦労すると思っていた。意外にも順調で、フロントローに並べたのでうれしかった。昨日も今日も、気持ちよく乗れているしアベレージも悪くないと思う。ただ、後半の高速セクションがちょっと遅いので、決勝に向けてなんとかしたい。スーパーポールは難しかった。最後、路面が乾いてきたときに3番手のタイムを出せてよかった。イギリスは僕にとってホーム大会。応援団もたくさんいるし、今年になって初めて走り慣れているサーキットでのレースなので、ベストリザルトを狙いたい」

カルロス・チェカ(スーパーバイク 11番手)

「このサーキットは予想していたより難しい。2日間走ったが、まだ完ぺきに攻略したとはいえない。ラップタイムも満足いくものではなかった。いくつかのコーナーの進入に苦労している。とにかく、このコースは走り慣れることがもっとも重要だと思うし、明日のウオームアップでは少しでも多く走りこみたい。チェコ、鈴鹿と3週連続のレースだが、これが終われば数週間の夏休みに入るので、鈴鹿のようによい結果を残して夏休みを迎えたい」

青山周平(スーパーバイク 24番手)

「ブランズハッチは予想通り難しいコース。初日はコースを覚え、ギアを合わせただけで終わってしまった。2日目はタイヤのテストをしながらタイムも上げられたし、まずまず順調だった。今日は、初日より1秒タイムを短縮したが、ほかの選手も全体的にタイムが上がっているので、ひとつしかポジションを上げられなかった。この数戦、いいレースができていないので、今回はポイントを獲得したい」

予選リザルト

スーパーバイク

順位 ライダー マシン タイム
1T.ベイリスドゥカティ1:25.656
2芳賀紀行ヤマハ1:25.679
3清成龍一Honda1:25.840
4J.シュムルツドゥカティ1:25.960
5T.コルサーヤマハ1:26.021
6T.サイクス スズキ 1:26.166
11カルロス・チェカHonda1:26.751
13グレゴリオ・ラビッラHonda1:27.148
16カール・マガリッジHonda1:27.580
17ケナン・ソフォーグルHonda1:26.701
19ロベルト・ロルフォHonda1:26.921
23 クリス・ウォーカー Honda1:27.353
24青山周平Honda1:27.384
27ジェイソン・プリドモアHonda1:28.937
30ルカ・モレリHonda1:29.325

スーパースポーツ

順位 ライダー マシン タイム/差
1M.ラグリブHonda1:28.003
2J.レイHonda+0.114
3C.ジョーンズHonda+0.168
4B.パークスヤマハ+0.198
5 K.ハリス ヤマハ+0.218
6J.ブルックスHonda+0.387
7R.ハームスHonda+0.456
9A.ピットHonda+0.516
13J.ラスコルツHonda+1.053
14G.ビッジエッロHonda+1.087
15ラッセル・ホーランドHonda+1.177
17G.ナンネッリHonda+1.353
19V.カリオHonda+1.557
24D.デロモHonda+1.873
25L.アルフォンシHonda+1.986
27G.ゴウランドHonda+2.072
29 M.スマート Honda+2.248
31M.プライアHonda+2.448
32J.ギュンターHonda+2.476
33D.サケッティHonda+2.610
34W.デ・アンジェリスHonda+2.885
35B.ネメスHonda+3.611
37S.バラガンHonda+5.208

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