リザルト ポイント
第9戦 チェコ 第9戦 チェコview

今季ベストの5番手からスタートした清成龍一が5位/6位と健闘
チェカは8位/リタイアに終わる

2008年7月20日(日)
決勝
会場:ブルノ・サーキット
天候:晴れ
気温:26℃
コースコンディション:ドライ

スーパーバイク世界選手権(SB)第9戦チェコ大会は、今季ベストグリッドとなる5番手から決勝に挑んだ清成龍一(Hannspree Ten Kate Honda)が、第1レース5位、第2レース6位。予選13番手から決勝に挑んだカルロス・チェカ(Hannspree Ten Kate Honda)は、第1レース8位、第2レースはトラブルのためにリタイアに終わった。

以下、CBR1000RR勢は、予選26番手からスタートした昨年のスーパースポーツ世界選手権(SS)チャンピオンのケナン・ソフォーグル(Hannspree Ten Kate Honda)が、両レースで10位と今季ベストリザルト。予選15番手のカール・マガリッジ(Team DFX Honda)が第1レースで11位、予選19番手のグレゴリオ・ラビッラ(Paul Bird Motorsport)が第1レース15位、第2レース14位。予選20番手のロベルト・ロルフォ(Hannspree Honda Althea)が第2レースで12位と、それぞれポイントを獲得した。予選23番手から決勝に挑んだ青山周平(Alto Evolution Honda Racing)は、両レースともに18位。ポイント獲得は果たせなかった。

今季ベストグリッドから決勝に挑んだ清成は、第1レースは3位表彰台争いに加わり5位でチェッカーを受けた。第2レースは表彰台争いからわずかに遅れたが6位でフィニッシュした。2日間の予選では、タイヤのチャターに悩まされ、決勝に向けて不安を抱えていた。しかし、予選タイヤのアタックでは5番手まで浮上。「このグリッドを決勝レースに生かしたい」と気合満点で決勝に挑んだ。表彰台獲得は果たせなかった清成だが、第1レースでは3位になったミッシェル・フォブリッツオ(ドゥカティ)、4位のマックス・ビアッジ(ドゥカティ)らとし烈な戦いを繰り広げた。第2レースは表彰台争いからわずかに遅れたが、苦しい中で表彰台争いに加わる粘り強い走りを見せた。

チャンピオン争いをするチェカは、今季ワーストグリッドとなる予選13番手から決勝に挑んだ。今大会はフロントのセッティングに悩まされた3日間だったが、第1レースでは、総合ポイントでし烈な戦いを繰り広げる芳賀紀行(ヤマハ)とマックス・ノイキルヒナー(スズキ)を粘り強く追撃、2人をかわすことはできなかったが8位でフィニッシュ。第2レースは、好スタートから序盤に7番手まで浮上したが、中盤、電気系トラブルのために惜しくもリタイアとなった。

以下、CBR1000RR勢は、SB1年目のソフォーグルが、予選26番手からすばらしい追い上げのレースを見せて、両レースで10位と、今季ベストリザルトでフィニッシュした。マガリッジが第1レースで11位。ロルフォが第2レースで12位。ラビッラが第1レース15位、第2レース14位と、それぞれポイントを獲得した。青山は、両レースともにスタートで出遅れ、追い上げたが18位がやっと。ポイント獲得はならなかった。

そのほかの日本人勢は、芳賀が6位/7位。加賀山就臣(スズキ)が両レースで9位。中冨伸一(ヤマハ)12位/15位。玉田誠(カワサキ)は16位/17位だった。

SSは、予選7番手からすばらしい追い上げのレースを見せたルーキーのジョナサン・レイ(Honda)が、今季初優勝を飾った。2列目から好スタートを切ったレイは、オープニングラップに3番手に浮上。トップグループの混戦の中で一時6番手までポジションを落とすが、後半になって着実にポジションを上げた。終盤は、チームメートで総合首位のアンドリュー・ピットとの一騎打ちを制した。初優勝を達成したレイは総合7位から5位に浮上。2位のピットは今季5回目の表彰台で総合首位をキープ。3位にジョシュア・ブルックスと、CBR600RR勢が、前戦サンマリノ大会に続き今季4回目の表彰台独占を果たした。さらに、トップ10に7台のCBR600RR勢が名前を連ねる快走だった。

コメント

清成龍一(スーパーバイク 5位/6位)

「今日は両レースともにスタートが悪く、追い上げのレースになってしまった。今回は、タイヤのグリップを出そうとするとタイヤの持ちが悪く、持ちを優先するとグリップが出せないという厳しい状況だった。チャターもあって100%プッシュできなかった。スタートがよければ、もっといい結果を残せたと思う。しかし、決勝は3日間の中で最も状態はよかった。第1レースは終盤ブレーキに問題を抱え、第2レースはミスファイアが出たが、ベストは尽くせたと思う。厳しい状態だったが、全力を尽くしてくれたチームに感謝したい。表彰台に立てなかったのは残念だが、来週の鈴鹿8耐では、みんなに喜んでもらえる結果を残したい」

カルロス・チェカ(スーパーバイク 8位/リタイア)

「今回は3日間を通じてフロントの安定性に課題を抱えていた。決勝もフロントの消耗が激しく、トップグループで戦うのは不可能だった。それで第2レースは、タイヤの持ちを考えてフロントのセッティングを変えた。フィーリングがよくなり、追い上げの走りができたのだが、電気系のトラブルが出てリタイアを決めた。総合ポイントでも3位から4位になり、残念なレースだった」

青山周平(スーパーバイク 18位/18位)

「今日は2レースともスタートに失敗。追い上げのレースになった。加えて第1レースはタイヤの選択をミスして、ペースを上げられなかった。第2レースはハードのタイヤをチョイス、それでフィーリングがよくなりペースを上げることができた。しかし、第2レースはスタートで最後尾までポジションを落としたことで、第1レースと同じ18位がやっとだった。今日は完全に自分のミス。ちゃんと走れていればポイントを獲得できたと思う。残念な結果だった」

ジョナサン・レイ(スーパースポーツ 優勝)

「今回初めて走るサーキットで優勝できて本当にうれしい。正直、次戦のブランズハッチでは勝とうと思っていたし、ここで勝てるとは思わなかった。今回はフリー、予選といいリズムで乗れていた。決勝ではアンドリュー(ピット)との戦いになったが、2日間の予選では、彼と協力し合ってセットアップをした、彼の協力がなければ優勝することはできなかったと思う。次のブランズハッチはホームコースなので、この勢いをキープして優勝を目指したい」

決勝リザルト

スーパーバイク(レース1)

順位 ライダー マシン 周回数 タイム/差
1 T.ベイリス ドゥカティ 20 40:22.724
2 T.コルサー ヤマハ 20 +1.468
3 M.ファブリッツォドゥカティ 20 +3.272
4 M.ビアッジドゥカティ 20 +3.475
5 清成龍一 Honda 20 +3.791
6 芳賀紀行 ヤマハ 20 +9.120
8 カルロス・チェカ Honda 20 +11.787
10 ケナン・ソフォーグル Honda 20 +17.705
11 カール・マガリッジ Honda 20 +22.347
15グレゴリオ・ラビッラHonda 20 +36.545
18青山周平Honda 20 +50.092
19 ジェイソン・プリドモア Honda 20 +58.827
20 ジリ・ドラズダク Honda 20 +59.928
RTロベルト・ロルフォHonda 8 +12Laps

スーパーバイク(レース2)

順位 ライダー マシン 周回数 タイム/差
1 T.ベイリス ドゥカティ 20 40:16.436
2M.ファブリッツォ ドゥカティ 20 +0.928
3M.ビアッジドゥカティ 20 +1.259
4 T.コルサー ヤマハ 20 +1.785
5M.ノイキルヒナー スズキ 20 +3.942
6 清成龍一 Honda 20 +7.910
10 ケナン・ソフォーグル Honda 20 +18.978
12 ロベルト・ロルフォ Honda 20 +20.556
14 グレゴリオ・ラビッラ Honda 20 +26.372
18 青山周平 Honda 20 +39.953
19 ジェイソン・プリドモア Honda 20 +56.812
RT カール・マガリッジ Honda 15 +5Laps
RTカルロス・チェカHonda 11 +9Laps
RT ジリ・ドラズダク Honda 2 +18Laps

スーパースポーツ

順位 ライダー マシン 周回数 タイム/差
1 J.レイ Honda 18 37:35.093
2A.ピットHonda 18 +0.020
3 J.ブルックス Honda 18 +1.433
4 B.パークス ヤマハ 18 +1.853
5 B.ヴェネマン スズキ 18 +2.237
6 G.ナンネッリ Honda 18 +12.032
7 ラッセル・ホーランド Honda 18 +12.221
8 M.ラグリブ Honda 18 +12.787
9 V.カリオ Honda 18 +15.334
12G.ビッジエッロHonda 18 +23.758
17 D.デロモ Honda 18 +29.566
18 J.ラスコルツ Honda 18 +34.218
19 B.ネメス Honda 18 +44.347
20 D.サケッティ Honda 18 +44.650
23 L.アルフォンシ Honda 18 +54.351
RT R.ハームス Honda 17 +1Lap
RT C.ジョーンズ Honda 16 +2Laps
RT G.ルブラン Honda 11 +7Laps
RT W.デ・アンジェリス Honda 9 +9Laps
RT S.バラガン Honda 3 +15Laps
RT M.プライア Honda 0 -
RTJ.ギュンターHonda 0 -
RTG.ゴウランドHonda 0 -

ポイントスタンディング

ライダー:スーパーバイク

順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 T.ベイリスドゥカティ 309
2 M.ノイキルヒナースズキ 230
3 T.コルサー ヤマハ 218
4 カルロス・チェカHonda 215
5 芳賀紀行ヤマハ 210
6 F.ニエトスズキ 161
10 清成龍一Honda 115
13グレゴリオ・ラビッラHonda 78
15 カール・マガリッジHonda 64
16ケナン・ソフォーグルHonda 44
20 ロベルト・ロルフォHonda 24
22ラッセル・ホーランドHonda14
26青山周平Honda3

マニュファクチャラー:スーパーバイク

順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
1ドゥカティ 373
2ヤマハ 317
3スズキ 277
4Honda 247
5カワサキ64

ライダー:スーパースポーツ

順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 A.ピットHonda 133
2 J.ブルックス Honda 101
3 B.パークス ヤマハ 100
4 F.フォーレヤマハ97
5 J.レイ Honda 92
6J.ラスコルツHonda 81
7 C.ジョーンズ Honda 80
8 R.ハームスHonda50
11G.ビッジエッロHonda 37
12M.ラグリブHonda 36
14G.ナンネッリHonda 33
17V.カリオHonda 20
24 A.トード Honda8
25M.プライアHonda7
26G.ルブランHonda5
28G.ゴウランドHonda3

マニュファクチャラー:スーパースポーツ

順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
1Honda 190
2ヤマハ 138
3トライアンフ 51
4スズキ 47
5カワサキ 40

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