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リザルト ポイント
第8戦 サンマリノ 第8戦 サンマリノview

チェカが厳しいグリッドからの追い上げのレースで5位/8位
清成龍一は14位/13位

2008年6月29日(日)
決勝
会場:ミサノ・サーキット
天候:晴れ
気温:31℃
コースコンディション:ドライ

スーパーバイク世界選手権(SB)第8戦サンマリノ大会は、連日30℃を超える猛暑となり、決勝日も31℃の最高気温を記録した。ライダーにもタイヤにも厳しい条件となり、転倒が多発。第1レース18台、第2レース19台の完走車というサバイバルレースとなった。

その中で、予選11番手と今季ワーストグリッドから決勝に挑んだカルロス・チェカ(Hannspree Ten Kate Honda)が、第1レース5位、第2レース8位と追い上げのレースを見せた。チェカ同様、今季ワーストグリッドの22番手からスタートした清成龍一(Hannspree Ten Kate Honda)も第1レース14位、第2レース13位まで追い上げた。

以下、CBR1000RR勢は、予選19位のグレゴリオ・ラビッラ(Paul Bird Motorsport)が第1レース8位、第2レース14位。予選23番手の青山周平(Alto Evolution Honda Racing)は、第1レースで今季ベストリザルトとなる13位でフィニッシュした。

第1レースはマックス・ノイキルヒナー(スズキ)、第2レースはルーベン・シャウス(ドゥカティ)がそれぞれ優勝した。

第6戦アメリカ大会で、今季初の完全Vを果たしたチェカ。しかし、前戦ドイツ大会で第1レース、第2レースともに5位。今大会も5位、8位と2戦連続で表彰台を逃した。第1レースは、オープニングラップ10番手から、粘り強くポジションを上げた。レース終盤には、シャウス、ロレンゾ・ランツィ(ドゥカティ)、ヤコブ・シュムルツ(ドゥカティ)とし烈な4位争いを繰り広げ、5位でフィニッシュ。苦しい状況の中で貴重なポイントを獲得。第2レースでも1周目15番手と出遅れながら、着実に追い上げて8位でチェッカーを受けた。

今大会を終えて、チェカは総合3位にダウン。第1レースで優勝したノイキルヒナーに3点のリードを許した。しかし、総合1位のトロイ・ベイリス(ドゥカティ)との差は、依然として52点。念願のタイトル獲得に向けて踏ん張りを見せた。

予選22番手という今季最悪のグリッドから決勝に挑んだ清成龍一は、追い上げのレースが期待されたが、第1レース14位、第2レース13位がやっとだった。第1レースは1周目20番手、4周目には17番手までポジションを上げるも、ジャンプスタートの判定を取られてピットスルーのペナルティを科せられる。これによって23番手までポジションを落とす苦しい戦いとなり、その後、4人の選手をパス。リタイアする選手が多かったことで、最終的に14位でフィニッシュした。第2レースはスタートでポジションを上げられず、序盤から苦しい戦いを強いられる。粘り強い走りでポジションを上げるも13位がやっとだった。

WSBルーキーの青山周平は第1レースで13位につけ、初ポイントを獲得。また、ラビッラが第1レース8位、第2レース14位と健闘した。そのほかのCBR1000RR勢は、カール・マガリッジ(Team DFX Honda)が両レースともにリタイア。ケナン・ソフォーグル(Hannspree Ten Kate Honda)は、第1レース18位、第2レースはリタイア。ロベルト・ロルフォ(Hannspree Honda Althea)は第1レース17位、第2レース18位と、厳しいレースとなった。

そのほかの日本人勢は、芳賀紀行(ヤマハ)が第1レース10位、第2レース4位。加賀山就臣(スズキ)が第1レース11位、第2レース12位。中冨伸一(ヤマハ)が第1レース9位、第2レース15位。玉田誠(カワサキ)は両レースともにリタイアだった。

スーパースポーツ世界選手権(SS)は、総合首位のアンドリュー・ピット(Honda)が、予選2番手から好スタートを切って、前戦ドイツ大会から2連勝、今季4勝目を達成した。中盤まで、PPスタートのブロック・パークス(ヤマハ)をピタリとマーク、一騎打ちの戦いとなった。そして9周目、バークスを抜くと、後続とのリードを広げ、22周を走りきった。その後方ではパークスが転倒を喫し、予選4番手からセカンドグループをリードしたクレイグ・ジョーンズ(Honda)が2位。僅差でジョナサン・レイ(Honda)が続き、CBR600RRが今季3回目の表彰台独占を果たした。藤原克昭(カワサキ)は、リタイアに終わった。

コメント

カルロス・チェカ(スーパーバイク 5位/8位)

「昨日までの状態を考えれば、第1レースの5位は上出来で、うれしいリザルトだった。とにかく、後ろのグリッドから追い上げるのは厳しかった。ラップタイムには、それほど大きな影響はなかったが、自分の前で何人もの選手が転び、集中しなければならなかった。第2レースはスタートが悪く、ポジションを上げるのが難しかった。今回、表彰台には立てなかったが、今回のデータは、次のレースに生きるはず。チャンピオンシップで、トロイ(ベイリス)とマックス(ノイキルヒナー)に遅れたが、まだまだばん回できるはず。これからも全力を尽くす」

清成龍一(スーパーバイク 14位/13位)

「今年になってワーストレースの1つになった。第1レースでは初めてジャンプスタートのペナルティを取られ、ピットスルーで大きく遅れた。第1レースのペースは決して悪くなかっただけに残念だった。第2レースは、第1レースに比べてペースを上げられなかった。2日間の予選、そして決勝と、セッティングが最後まで決まらなかった。決勝はチャターに悩まされた。今回は今年になって最もグリッドが悪かった。6列目から追い上げる状態も作れなかった」

青山周平(スーパーバイク 13位/19位)

「予選はちゃんとアタックができず23番手に終わったが、数字ほど悪い内容ではなかった。ほかのHonda勢と同じで、確かにチャターに苦しんだが、ギアの選択が僕はほかの人と違い、そのために、少しはよかったようだ。第1レースはまあまあのペースをキープできた。レース2は、第1レースより全体的にペースが速く厳しかった。終盤にフロントタイヤがズルズルになりペースを落として19位に終わった。決して喜べるリザルトではないが、ポイントを獲得できたのでうれしい。もうシーズンが半分が終わったけれど、後半戦は巻き返したい」

アンドリュー・ピット(スーパースポーツ 優勝)

「優勝することができて本当にうれしい。今日は予想していたよりいいリズムで走れた。前半はパークスに離されないようにした。中盤になって彼を抜いた。その後、彼がミスをして転んでからは、チェッカーまで余裕を持って走ることができた。今回は、バイクのセットアップが決まり、いいスピードをキープできた。チームメートのジョナサン(レイ)も3位。2人で表彰台に立てたこともうれしい」

決勝リザルト

スーパーバイク(レース1)

順位 ライダー マシン 周回数 タイム/差
1M.ノイキルヒナースズキ2439:27.918
2T.コルサーヤマハ24+0.542
3T.ベイリスドゥカティ24+2.249
4R.シャウスドゥカティ24+3.028
5カルロス・チェカHonda24+5.408
6L.ランツィドゥカティ24+5.518
8グレゴリオ・ラビッラHonda24+18.279
13青山周平Honda24+34.572
14清成龍一Honda24+34.902
17ロベルト・ロルフォHonda24+49.290
18ケナン・ソフォーグルHonda24+59.304
RTカール・マガリッジHonda17+7Laps
RTジェイソン・プリドモアHonda6+18Laps

スーパーバイク(レース2)

順位 ライダー マシン 周回数 タイム/差
1R.シャウスドゥカティ2439:19.710
2M.ビアッジドゥカティ24+1.035
3T.ベイリスドゥカティ24+4.158
4芳賀紀行ヤマハ24+5.466
5T.コルサーヤマハ24+6.759
6L.ランツィドゥカティ24+13.468
8カルロス・チェカHonda24+16.687
13清成龍一Honda24+31.304
14グレゴリオ・ラビッラHonda24+32.339
18ロベルト・ロルフォHonda24+41.136
19青山周平Honda24+49.699
RTジェイソン・プリドモアHonda23+1Lap
RTカール・マガリッジHonda2+22Laps
RTケナン・ソフォーグルHonda0 -

スーパースポーツ

順位 ライダー マシン 周回数 タイム/差
1A.ピットHonda2237:08.387
2C.ジョーンズHonda22+5.347
3J.レイHonda22+9.183
4F.フォーレヤマハ22+13.784
5R.ハームスHonda22+15.863
6 M.エイチソントライアンフ22+15.967
11G.ビッジエッロHonda22+32.578
13G.ナンネッリHonda22+36.040
14J.ブルックスHonda22+37.896
16R.ルナディHonda22+40.841
17W.デ・アンジェリスHonda22+40.960
19J.ギュンターHonda22+45.275
20D.デロモHonda22+47.944
21L.アルフォンシHonda22+49.173
22G.ルブランHonda22+49.431
24G.ゴウランドHonda22+52.547
26B.ネメスHonda22+1:10.227
27S.バラガンHonda22+1:13.881
28A.マグダHonda22+1:29.572
RTV.カリオHonda13+9Laps
RTM.プライアHonda11+11Laps
RTJ.ラスコルツHonda6+16Laps
RTM.ラグリブHonda2+20Laps
RT A.トード Honda 2 +20Laps
RTラッセル・ホーランドHonda1+21Laps

ポイントスタンディング

ライダー:スーパーバイク

順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 T.ベイリスドゥカティ259
2 M.ノイキルヒナースズキ210
3 カルロス・チェカHonda207
4 芳賀紀行ヤマハ191
5 T.コルサーヤマハ185
6 F.ニエトスズキ151
10 清成龍一Honda94
13 グレゴリオ・ラビッラHonda75
15 カール・マガリッジHonda59
18 ケナン・ソフォーグルHonda32
20 ロベルト・ロルフォHonda20
22 ラッセル・ホーランドHonda14
25 青山周平Honda3

マニュファクチャラー:スーパーバイク

順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
1ドゥカティ323
2ヤマハ284
3スズキ257
4Honda226
5カワサキ64

ライダー:スーパースポーツ

順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 A.ピットHonda113
2 F.フォーレヤマハ97
3 B.パークスヤマハ87
4 J.ブルックスHonda85
5 J.ラスコルツHonda81
6 C.ジョーンズHonda80
7 J.レイHonda67
8 R.ハームスHonda50
10 G.ビッジエッロHonda33
13 M.ラグリブHonda28
15 G.ナンネッリHonda23
18 V.カリオHonda13
22 A.トード Honda8
24 M.プライアHonda7
25 G.ルブランHonda5
27 G.ゴウランドHonda3

マニュファクチャラー:スーパースポーツ

順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
1Honda165
2ヤマハ125
3トライアンフ48
4スズキ36
5カワサキ35

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