CBR1000RR勢苦戦。チェカ11番手が最上位
2008年6月27日(金)、28日(土)
予選 |
会場:ミサノ・サーキット
天候:晴れ
コースコンディション:ドライ |
スーパーバイク世界選手権(SB)第8戦サンマリノ大会の予選は、連日30℃を超える猛暑となった。路面温度も50℃を超える厳しいコンディションの中、トロイ・コルサー(ヤマハ)がPPを獲得。2番手にトロイ・ベイリス(ドゥカティ)。以下、7番手まではドゥカティ勢が名前を連ねた。セッティングが決まらず苦戦したCBR1000RR勢は、ランキング2位のカルロス・チェカ(Hannspree Ten Kate Honda)と、中盤戦に入って調子を上げているカール・マガリッジ(Team DFX Honda)の2人だけが上位16台で行われるスーパーポールに進出し、チェカ11番手、マガリッジ15番手という結果だった。
そのほかのCBR1000RR勢は、地元イタリアのロベルト・ロルフォ(Hannspree Honda Althea)が17番手、グレゴリオ・ラビッラ(Paul Bird Motorsport)19番手、日本人勢の清成龍一(Hannspree Ten Kate Honda)22番手、青山周平(Alto Evolution Honda Racing)23番手と、厳しいグリッドから追い上げのレースに挑むことになった。
アドリア海に面したミサノ・サーキットは、コース前半部分が改修を受け、昨年よりややタイムが落ちるコースレイアウトとなった。このコースは低中速コーナーが連続するテクニカルコース。バンピーな路面が選手たちを悩ませるが、加えて今大会は、連日30℃を超える猛暑となり、タイヤに厳しいコンディションの中で予選が行われた。
初日のフリー走行で5番手とまずまずの順位でスタートを切ったチェカ。しかし、午後の予選では思うようにタイムを更新できず15番手に沈んだ。2日目の予選では、約1秒タイムを更新し、再び6番手へとポジションを上げた。しかし、上位16台によるスーパーポールではアタックが不発に終わり、11番手へとポジションを落とした。タイヤのチャターとグリップ不足に苦しみ、3列目、11番手という今季ワーストグリッドから追い上げのレースに挑む。
15番手のマガリッジは、CBR1000RR勢では2番手。スーパースポーツ時代からこのサーキットを得意とするが、1回目の予選で10番手。2回目の予選では16番手に順位を落とし、スーパーポールでも15番手に終わった。
ほかのCBR1000RR勢も厳しい予選となり、第5戦イタリア大会で初表彰台に立った清成は、1回目18番手、2回目の予選では22番手にポジションを落とし、スーパーポール進出を逃した。初めて走るサーキット、そして猛暑と高い路面温度の中で、清成はフロントのセッティングが決まらず苦戦。今季ワーストグリッドとなった。青山は、WGP250cc時代に経験のあるサーキットだが、ほかのCBR1000RR勢と同様、マシンのセッティングが決まらず1回目19番手、2回目23番手と苦戦。スーパーポール進出を逃した。
このコースを得意とするコルサーがPPを獲得。昨年の大会で完全Vを果たしているベイリスが2番手。中団以降に沈んだCBR1000RR勢だが、本番での巻き返しに期待したい。
そのほかの日本人勢は、玉田誠(カワサキ)が12番手、加賀山就臣(スズキ)13番手、芳賀紀行(ヤマハ)14番手、中冨伸一(ヤマハ)20番手だった。
スーパースポーツ(SS)はブロック・パークス(ヤマハ)がPPを獲得。ランキング首位のアンドリュー・ピットが2番手、4番手にクレイグ・ジョーンズと、2台のCBR600RRがフロントローから決勝に挑む。この2台を含め、トップ10に6台のCBR600RRが名前を連ねた。藤原克昭(カワサキ)は32番手だった。
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