チェカが両レース5位で総合2位をキープ
清成は12位/11位、マガリッジが10位/12位と健闘
2008年6月15日(日)
決勝 |
会場:ニュルブルクリンク・サーキット
天候:曇り/雨
気温:13℃(第1レース)、19℃(第2レース)
コースコンディション:ドライ |
スーパーバイク世界選手権(SB)第7戦ドイツ大会は、断続的に雨が降る不安定な天候となり、第1レースは雨のためにスタート時間が遅れ、第2レースは雨のために赤旗中断(レース成立)となった。
厚い雨雲が気まぐれに雨を落とし、時折り青空がのぞくという、不安定な天候となったドイツ大会。両レースともにドライコンディションで行われたが、不安定な天候に翻弄される一日となり、3戦連続のフロントローとなる3番手から決勝に挑んだカルロス・チェカ(Hannspree Ten Kate Honda)が、両レースともに5位でフィニッシュ。2戦連続優勝、表彰台は逃したが、総合2位をしっかりとキープした。
その後方では、清成龍一(Hannspree Ten Kate Honda)が第1レース12位、第2レース11位。今季ベストグリッドの9番手から決勝に挑んだカール・マガリッジ(Team DFX Honda)が第1レース10位、第2レース12位と健闘した。以下、CBR1000RR勢は、グレゴリオ・ラビッラ(Paul Bird Motorsport)が第2レースで14位になりポイントを獲得した。青山周平は、第1レースはマシントラブルのためにリタイア。第2レースは、オープニングラップにコースアウトを喫しグラベルで転倒。大きく遅れて24位に終わった。
この日は、第1レース、第2レースともに、芳賀紀行(ヤマハ)が好調で、2レースともに優勝。第1レース2位にトロイ・ベイリス(ドゥカティ)、3位にマックス・ノイキルヒナー(スズキ)。第2レースは、降雨のために14周を終えたところで赤旗中断となり、2位にトロイ・コルサー(ヤマハ)、3位にノイキルヒナーという結果だった。
CBR1000RR勢で、両レースともに最上位の5位でフィニッシュしたチェカは、フロントローから好スタートを切るも、トップグループからジリジリと遅れた。しかし、第1レースではルーベン・シャウス(ドゥカティ)との5位争いを制し、第2レースでは、ベイリスとし烈な4位争いを繰り広げ、赤旗中断のために、わずかの差で5位に終わった。両レースともに表彰台を逃したチェカだが、総合ポイントでは2位をキープ。次戦以降の巻き返しに期待をつないだ。
2日間の予選で、完ぺきな状態に仕上がらなかった清成は、第1レースはペースが上がらず12位。第2レースはセッティングを変更してペースを上げることに成功。9位争いまで追い上げたが、赤旗中断のために11位でフィニッシュした。
そのほかの日本人勢は、玉田誠(カワサキ)が9位/13位。中冨伸一(ヤマハ)18位/18位。加賀山就臣(スズキ)は土曜日に転倒、負傷のために欠場した。
スーパースポーツ世界選手権(SS)は、スタート直後の1コーナーで多重クラッシュが発生して赤旗中断。再スタートとなり、予選4番手から決勝に挑んだアンドリュー・ピット(Honda)が、トップを走るブロック・パークス(ヤマハ)を終盤にかわし、今季3勝目を挙げた。これで総合ポイントでも首位に浮上した。ピットとし烈な優勝争いを繰り広げたジョシュア・ブルックス(Honda)もパークスをパスして2位に入り、今季3回目の表彰台に立った。3位にはパークス。今大会、CBR600RR勢はトップ10に5台が名前を連ねた。藤原克昭(カワサキ)は11位だった。
|