チェカが3戦連続フロントロー獲得
マガリッジ9番手、清成12番手から決勝に挑む
2008年6月13日(金)、14日(土)
予選 |
会場:ニュルブルクリンク・サーキット |
スーパーバイク世界選手権(SB)第7戦ドイツ大会の予選は、3台のCBR1000RR勢が上位16台で行われるスーパーポールに進出。カルロス・チェカ(Hannspree Ten Kate Honda)が3戦連続フロントロー獲得となる3番手、カール・マガリッジ(Team DFX Honda)9番手、清成龍一(Hannspree Ten Kate Honda)12番手という結果だった。青山周平(Alto Evolution Honda Racing)は予選で24番手に終わり、2戦連続のスーパーポール進出を逃した。ポールポジション(PP)は、地元の声援に応えたマックス・ノイキルヒナー(スズキ)が獲得した。
今大会は、初日、2日目ともに時折雨が降る不安定な天候となった。初日のフリー走行はウエットからドライへと路面の状況が変化する難しいセッションとなったが、午後の予選、そして2日目のフリー、予選ともに辛うじてドライコンディションで行われた。
1999年以来、9年ぶりの開催となったニュルブルクリンク。一周5.137kmのコースは、アップダウンに富み、中速コーナーが連続するテクニカルコース。CBR1000RR勢にとっては初めて経験するサーキットだが、前戦アメリカ大会で2レース完全勝利を果たしているチェカは、予選12番手からスーパーポールで一気に3番手に浮上。前戦アメリカ大会からの2戦連続PPこそ果たせなかったが、これで3戦連続でフロントローを獲得。絶好のグリッドから2戦連続優勝を狙う。
9番手にはマガリッジ。初日の予選は18番手だったが、2日目に14番手に浮上。スーパーポールでは9番手までポジションを上げた。
清成は、初日13番手、2日目も思うようにタイムを伸ばせず15番手。スーパーポールでもコース終盤にミスをして12番手に終わった。コース前半のアップダウンの激しいテクニカルセクションでは快速ぶりを見せた清成だが、コース終盤の高速セクションでセッティングが決まらず、タイムをロスした。しかし、決勝に向けてセッティングも進み、3列目からの追い上げのレースに期待が膨らむ。
アメリカ大会を終えた後、チェカと清成は鈴鹿サーキットで行われた鈴鹿8時間耐久レースの前哨戦、鈴鹿300km耐久ロードレースに参戦した。アメリカ、日本、ドイツとハードな移動となったが、ともに元気あふれる走りを見せている。
前戦アメリカ大会で予選10位、スーパーポールで14位と調子を上げた青山は、初日20番手、2日目の予選ではマイナートラブルが出てアタックできず24番手にダウン。2戦連続のスーパーポール進出を逃した。しかし、午後のフリー走行ではバイクの状態も回復。決勝の巻き返しが期待される。
そのほかの日本人勢は、芳賀紀行(ヤマハ)4番手。加賀山就臣(スズキ)16番手。中冨伸一(ヤマハ)19番手。玉田誠(カワサキ)21番手だった。
スーパースポーツ世界選手権(SS)は、ブロック・パークス(ヤマハ)がPPを獲得。僅差で、クレイグ・ジョーンズ、ジョシュア・ブルックス、アンドリュー・ピットとCBR600RR勢が続いた。チェカ、清成とともに鈴鹿300km耐久ロードレースに参戦したジョナサン・レイは13番手。藤原克昭(カワサキ)は23番手だった。
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