リザルト
第6戦 アメリカ 第6戦 アメリカview

チェカが今季初のPPを獲得

2008年5月30日(金)、31日(土)
予選
会場:ミラー・モータースポーツ・パーク

スーパーバイク世界選手権(SB)第6戦アメリカ大会は、初開催となるミラー・モータースポーツ・パークで行われ、5戦を終えて総合2位につけるカルロス・チェカ(Hannspree Ten Kate Honda)が、SB参戦6戦目にして初のポールポジション(PP)を獲得。今季初優勝に向けて絶好のグリッドを手にした。

SB初開催となったミラー・モータースポーツ・パークは、アメリカ西部ユタ州の州都ソルトレークシティからおよそ50km。雪をかぶったワサッチ山脈が見える風光明美な場所にあるサーキットだ。一周4.907km。中低速コーナーが連続するサーキットで、リズムある走りが要求される。また、ミラー・モータースポーツ・パークは、標高1300mという高地にあるため、エンジンには厳しいサーキット。一方、初開催ということで、ルーキーもベテランもイコールコンディションで行われることから大きな注目を集めている。そんな中で、今季からSBに参戦したチェカがSB挑戦6戦目にして初PPを獲得。記念すべきミラー・モータースポーツ・パーク最初のポールシッターとなった。

チェカは初日3番手、2日目4番手と、2日間を通じてアベレージの高い走りを見せた。さらに上位16台によるスーパーポールでは会心のアタックを見せて、見事PPを獲得した。ここまで5戦10レースを戦い、表彰台に4回立っているチェカ。初優勝に向けて、絶好のグリッドから決勝に挑む。

以下、CBR1000RR勢は、予選11番手からスーパーポールに挑んだカール・マガリッジ(Team DFX Honda)が12番手。予選10番手の青山周平(Alto Evolution Honda Racing)は、初体験となるスーパーポールで14番手にダウンも、今季ベストグリッドを獲得した。清成龍一(Hannspree Ten Kate Honda)は20番手だった。

MotoGPの250ccクラスから今季SBに戦いの舞台を移した青山は初日から好調で、初のスーパーポール進出を果たした。開幕戦から抱えていた電気系のトラブルが解消され、一気に調子を上げた。

前戦イタリア大会で3位初表彰台に立った清成は、直前に行われた鈴鹿サーキットでのテストに参加。時差ボケなど体調が完全ではなかったこと、さらに電気系にトラブルを抱えて苦戦。上り調子の青山とともに、追い上げのレースが期待される。

その他の日本人勢は、加賀山就臣(スズキ)が8番手、芳賀紀行(ヤマハ)10番手、玉田誠(カワサキ)18番手、中冨伸一(ヤマハ)22番手だった。家族の不幸のために前戦イタリア大会をキャンセルしたケナン・ソフォーグル(Hannspree Ten Kate Honda)は、今大会から復帰。予選25番手だった。

なお、今大会はSBのみの開催で、スーパースポーツは行われない。

コメント

カルロス・チェカ(スーパーバイク ポールポジション)

「初日から順調だった。コースの一部で課題を抱えていたが、2日目には、それをかなり改善することができた。今回は新しいサーキットでの開催ということで、まったくデータがなかった。しかし、Hondaアメリカのサポートに助けられた。今日は午前中の走行で転倒してしまった。身体を強く打って痛みはあるが、PPを取れたことに満足している。自分がPPを獲得したことを知ったときは、信じられなかった。決勝は、いいスタートを切ってみんなが喜んでくれるリザルトを残したい」

青山周平(スーパーバイク 14番手)

「初日、2日目ともにトラブルもなく、たくさん走ることができた。この数戦、電気系のトラブルが多かったが、その問題がやっと解決した。正直、開幕戦から5戦、ちゃんと走れず、自信もなくしかけていた。今回はその自信を取り戻すことができた。初めてのスーパーポールは緊張したが、大きな失敗もなかった。順位は予選の10番手から14番手にポジションを落としたが、初めてのスーパーポールなので納得している。自分のバイクだけトラブルが続いていたが、それを完全な状態にしてくれたチームに感謝している」

清成龍一(スーパーバイク 20番手)

「フラストレーションのたまる2日間だった。鈴鹿テストからアメリカに来て、バイクもタイヤも違うので、SBのバイクに慣れるのにちょっと時間がかかってしまった。今回は電気系がうまく機能せず、最後までアタックすることができなかった。せめてスーパーポールに出られる16位以内に残り、スーパーポールのアタックに望みを託したかったのだが、それも果たせず残念だった。5列目という厳しいグリッドだが、決勝は追い上げたい」

予選リザルト

スーパーバイク

順位 ライダー マシン タイム
1 カルロス・チェカ Honda 1:48.193
2 M.ノイキルヒナー スズキ 1:48.504
3 T.ベイリス ドゥカティ 1:48.604
4 M.ファブリッツォ ドゥカティ 1:48.800
5 T.コルサー ヤマハ 1:48.975
6 R.シャウス ドゥカティ 1:49.181
12 カール・マガリッジ Honda 1:49.858
14 青山周平 Honda 1:50.007
17 ラッセル・ホーランド Honda 1:50.353
19 ジェイソン・プリドモア Honda 1:50.530
20 清成龍一 Honda 1:50.624
23 グレゴリオ・ラビッラ Honda 1:50.861
25 ケナン・ソフォーグル Honda 1:51.154
28 ロベルト・ロルフォ Honda 1:52.458

フォトギャラリー

  • 第6戦 アメリカ
  • 第6戦 アメリカ
  • 第6戦 アメリカ
  • 第6戦 アメリカ
  • 第6戦 アメリカ