リザルト
第5戦 イタリア 第5戦 イタリアview

チェカ今季2回目のフロントロー獲得
清成は8番手から決勝に挑む

2008年5月9日(金)、10日(土)
予選
会場:モンツァ・サーキット

スーパーバイク世界選手権(SB)第5戦イタリア大会の予選は、終日、青空が広がる絶好のコンディションの中で厳しい戦いが繰り広げられた。予選上位16台が進出するスーパーポール(最終予選)には、4台のCBR1000RRが出場。カルロス・チェカ(Hannspree Ten Kate Honda)が今季2回目のフロントローとなる4番手、清成龍一(Hannspree Ten Kate Honda)は8番手と好グリッドを獲得した。

モンツァは、シーズンを通じて最もアベレージの高いサーキット。今年も平均190km/hを超えるハイスピードでの接戦となり、トップから1秒差以内に11台がしのぎを削るレベルの高い戦いとなった。

今季2回目のフロントロー獲得となったチェカは、モンツァを走るのは今大会が初めて。初日はセッティングに多くの時間を費やし14番手に終わったが、2日目に行われた2回目の予選では、大混戦の中で15番手。上位16台で行われるスーパーポールでは一気にタイムを上げて4番手に浮上。第2戦オーストラリア、第3戦スペイン、第4戦オランダに続き、今大会は4戦連続表彰台とSB初優勝の期待が膨らんだ。

チームメートの清成もモンツァは初めて経験するコース。チェカ同様、初日はコースの慣熟とセッティングに集中して16番手だったが、2日目2回目の予選では大幅にタイム短縮をして5番手に浮上。スーパーポールでは、本来の力を十分に発揮できず、不本意なアタックになったが、第3戦スペイン大会以来、今季2度目の2列目を確保。開幕戦から確実にリザルトを上げている清成は、追い上げのレースには定評があるだけに、今大会は初の表彰台、初優勝の期待がかかる。

以下、予選13番手のカール・マガリッジ(Team DFX Honda)が、スーパーポールで10番手に浮上して今季ベストグリッドを獲得。グレゴリオ・ラビッラ(Paul Bird Motorsport)16番手、モンツァ初体験となる青山周平(Alto Evolution Honda Racing)は22番手だった。初日8番手とまずまずのスタートを切ったケナン・ソフォーグル(Hannspree Ten Kate Honda)は、地元トルコで行われたレース中の事故で入院中の弟の訃報を受け、今大会をキャンセルして葬儀のために帰国した。

PPはトロイ・ベイリス(ドゥカティ)で、予選8番手からスーパーポールで一気に首位に浮上した。日本人勢は、芳賀紀行(ヤマハ)3番手、加賀山就臣(スズキ)5番手、玉田誠(カワサキ)14番手、中冨伸一(ヤマハ)18番手。最高気温28℃という暑さの中で激しいアタック合戦が繰り広げられた。

スーパースポーツ(SS)は、ブロック・パークス(ヤマハ)がPPを獲得。CBR600RR勢では、ジョシュア・ブルックスが2番手、前戦オランダ大会で2位初表彰台に立ったルーキーのジョナサン・レイが初コースながら5番手、今季2勝を挙げて総合2位のアンドリュー・ピットが7番手など、トップ10に6台のCBR600RR勢が名前を連ねた。また、総合首位のホアン・ラスコルツは16番手から追い上げのレースに挑む。

コメント

カルロス・チェカ(スーパーバイク 4番手)

「昨日から今日にかけて、バイクのセッティングは大きく前進した。特に、午前中の予選から午後のフリー走行にかけて、ラップタイムのアベレージを上げることができてよかった。スーパーポールでは4番手までポジションを上げられた。今日の結果には満足している。このコースはレイアウトは簡単だが、タイムを短縮するのが難しい。シケインはスピードが速く、出口でどれだけスピードを乗せていけるかが大事になる。初日は苦労したが、決勝に向けてバイクの状態はいい。明日はいいレースができると信じている」

清成龍一(スーパーバイク 8番手)

「2日目の予選は順調にタイムを上げることができた。しかし、スーパーポールでは何度もミスをして、思ったほどタイムを短縮できなかった。レース用タイヤのセットアップも、トップグループについていくにはもう少しアベレージを上げなくてはいけない。今日は、コース前半の右高速コーナーでタイムをロスしていた。決勝に向けてその部分を改善したい。今日はフロントローを狙っていたが、何度もミスをした。それでも2列目に並べたので運がよかった。決勝はなんとかトップグループについていきたい。今年はまだ表彰台に立っていないので、今回もそれを目標に全力を尽くしたい」

予選リザルト

スーパーバイク

順位 ライダー マシン タイム
1T.ベイリスドゥカティ1:44.931
2M.ノイキルヒナースズキ1:45.287
3芳賀紀行ヤマハ1:45.665
4カルロス・チェカHonda1:45.766
5加賀山就臣スズキ1:45.777
6R.シャウスドゥカティ1:45.795
8清成龍一Honda1:45.975
10カール・マガリッジHonda1:46.065
16グレゴリオ・ラビッラHonda1:47.107
17ケナン・ソフォーグルHonda1:46.854
22青山周平Honda1:48.144
23ラッセル・ホーランドHonda1:48.390
25ルカ・モレリHonda1:48.531

スーパースポーツ

順位 ライダー マシン タイム/差
1B.パークスヤマハ1:49.868
2J.ブルックスHonda+0.466
3F.フォーレヤマハ+0.552
4M.ロッコリヤマハ+0.665
5J.レイHonda+0.879
6G.ビッジエッロHonda+0.932
7A.ピットHonda+0.955
8R.ハームスHonda+1.101
9M.ラグリブHonda+1.117
11G.ナンネッリHonda+1.361
12C.ジョーンズHonda+1.428
16J.ラスコルツHonda+1.832
18V.カリオHonda+2.166
19M.プライアHonda+2.190
24D.デロモHonda+2.954
25L.アルフォンシHonda+3.117
26W.デ・アンジェリスHonda+3.150
27G.ゴウランドHonda+3.207
28M.ジャンサンティHonda+3.244
29K.コフランHonda+3.409
30S.バラガンHonda+3.424
32G.ルブランHonda+3.774
33 S.サンナ Honda+4.321
34L.ネドッグHonda+4.503
36G.タルマクシHonda+5.392
37A.マグダHonda+5.911

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