リザルト ポイント
第4戦 オランダ 第4戦 オランダview

チェカ、両レースで表彰台に立つ。清成は第1レース7位、第2レースはリタイア
スーパースポーツは、ピットが今季2勝目を挙げる

2008年4月27日(日)
決勝
会場:アッセン・サーキット
天候:晴れ
気温:22℃

スーパーバイク世界選手権(SB)第4戦オランダ大会は、予選6番手から決勝に挑んだカルロス・チェカ(Hannspree Ten Kate Honda)が、第1レースで2位、第2レース3位と、両レースともに表彰台に立つ活躍を見せた。これで今季4回目の表彰台となり総合ランキングでも2位に浮上した。予選13番手の清成龍一(Hannspree Ten Kate Honda)は、両レースともにすばらしい追い上げを見せて第1レースは7位でチェッカーを受けたが、第2レースはマシントラブルが発生して、惜しくもリタイアに終わった。

以下、CBR1000RR勢は、グレゴリオ・ラビッラ(Paul Bird Motorsport)が9位/7位と両レースで健闘。カール・マガリッジ(Team DFX Honda)14位/13位。第1レースでケナン・ソフォーグル(Hannspree Ten Kate Honda)12位。第2レースでロベルト・ロルフォ(Hannspree Honda Althea)が14位でポイントを獲得した。青山周平(Alto Evolution Honda Racing)は19位/21位だった。

第2戦オーストラリア大会から3戦連続4回目、前戦スペイン大会の第2レースから3レース連続表彰台に立ったチェカは、両レースともに、アッセンにつめかけたファンを興奮させた。第1レースは好スタートからトップグループで優勝争いを演じて2位。第2レースは序盤、セカンドグループに沈んだが猛烈な追い上げを見せて、最終ラップにはルーベン・シャウス(ドゥカティ)をかわして3位に浮上した。オランダはTen Kate Hondaの地元大会。大勢駆けつけた地元応援団の期待に応えた。これで総合ランキングでも2位に浮上。チャンピオン争いでも、これからの追い上げに期待される。

予選13番手の清成は、朝のウオームアップでセッティングが決まり、本番に向けて期待を膨らませた。オーストラリア、スペインとすばらしい追い上げのレースを見せている清成だが、今大会も快調な走りを見せた。第1レースは、オープニングラップ13番手からぐいぐいとポジションを上げて6番手まで浮上したが、中盤からフロントタイヤのグリップが低下、最終的に7位に終わった。その雪辱に燃えた第2レースもオープニングラップ13番手。しかし、第1レースより早いペースでポジションを上げる快走を見せたが、ステアリングダンパーの破損で、8周を終えてピットに戻り、リタイアを決めた。

優勝したのは2レースともにトロイ・ベイリス(ドゥカティ)。日本人勢は、第1レースで加賀山就臣(スズキ)が4位、芳賀紀行(ヤマハ)が第2レースで2位に入った。

スーパースポーツ世界選手権(SS)は、CBR600RR勢の壮絶な優勝争いとなり、最終ラップにジョナサン・レイをかわしたアンドリュー・ピットが0.014秒差で今季2勝目を達成した。最終ラップまでトップを走ったレイは、SS初表彰台となる2位。前戦スペインで初優勝を達成したホアン・ラスコルツが3位に入った。今大会はトップグループが13台まで膨れ上がる壮絶な戦いとなり、その中でCBR600RR勢がレースの主導権を握り、今回2回目の表彰台独占を果たした。

コメント

カルロス・チェカ(スーパーバイク 2位/3位)

「今日の結果にとても満足している。第1レースは、ノイキルヒナー(スズキ)とのバトルになり、接触してともに転倒した前回のスペインを思い出してしまった。とにかく、あんなことがないように注意してパスしたが、すでにトップのベイリスには届かなかった。第2レースも3位に上がったときには、トップの2台は離れ過ぎていた。今日のベイリスは速かった。今回も勝つことはできなかったが、チームの地元で表彰台に立てて本当によかった」

清成龍一(スーパーバイク 7位/リタイア)

「両レースともにスタートはまずまずで、そこから追い上げることができた。第1レースは、混戦を抜け出すのにフロントタイヤを使い過ぎてしまったのかもしれない。中盤からグリップが低下してペースを上げられなくなってしまった。第2レースは、フロントにハードコンパウンドをチョイス。フィーリングもよく、第1レースよりペースを上げられた。しかし、ステアリングダンパーが破損して走れなくなってしまった。第2レースはチェカに追いつけたと思うし、表彰台に立てたかも知れない」

青山周平(スーパーバイク 19位/21位)

「今回から2台ともに08年型のCBR1000RRになった。1台は前回からで、今回もう1台新車が入ったことで、バイク作りに時間を取れた。金曜日は電気系のトラブルでほとんど走れず、土曜日から普通に走れるようになった。しかし、走り込みの不足が最後まで影響した。今回は、決勝になってやっとちゃんと走れた感じがする。特に第2レースは、ホーランド(Team DFX Honda)といいバトルができた。今回もポイントを取れなかったが、ここから確実に前進していきたい」

アンドリュー・ピット(スーパースポーツ 優勝)

「前回優勝したオーストラリアのように、今日は混戦になったので、常にトップグループにいようと心がけた。今日のジョナサン(レイ)は、本当に速くて強かった。いくつかのパートでは彼の方が速かったし、離されて追いついて、というレースだった。最後に彼をパスして勝つことができた。今日は僕が勝ってジョナサンが2位。チームにすばらしい結果をプレゼントすることができた。次のイタリアも、こういうレースがしたい」

決勝リザルト

スーパーバイク(レース1)

順位 ライダー マシン 周回数 タイム/差
1T.ベイリスドゥカティ2236:50.907
2カルロス・チェカHonda22+2.132
3M.ノイキルヒナースズキ22+2.179
4加賀山就臣スズキ22+10.919
5T.コルサーヤマハ22+11.051
6J.シュムルツドゥカティ22+11.979
7清成龍一Honda22+15.184
9グレゴリオ・ラビッラHonda22+18.634
12ケナン・ソフォーグルHonda22+26.064
14カール・マガリッジHonda22+36.266
18ラッセル・ホーランドHonda22+45.162
19青山周平Honda22+1:04.895
22ロベルト・ロルフォHonda20+2Laps
RTルカ・モレリHonda 16+16Laps

スーパーバイク(レース2)

順位 ライダー マシン 周回数 タイム/差
1T.ベイリスドゥカティ 2236:46.238
2芳賀紀行ヤマハ 22+0.082
3カルロス・チェカHonda 22 +6.336
4R.シャウスドゥカティ 22+7.575
5M.ノイキルヒナースズキ 22 +8.011
6加賀山就臣スズキ 22 +13.999
7グレゴリオ・ラビッラHonda 22 +15.215
13カール・マガリッジHonda 22 +23.794
14ロベルト・ロルフォHonda 22 +29.847
19ケナン・ソフォーグルHonda 22 +49.956
20ラッセル・ホーランドHonda 22 +51.554
21青山周平Honda 22 +51.642
RT清成龍一Honda 8 +14Laps
RTルカ・モレリHonda 4 +18Laps

スーパースポーツ

順位 ライダー マシン 周回数 タイム/差
1A.ピットHonda 2136:10.751
2J.レイHonda 21+0.014
3J.ラスコルツHonda 21+0.150
4F.フォーレヤマハ 21+0.201
5B.パークスヤマハ 21+0.283
6J.ブルックスHonda 21+0.447
8G.ビッジエッロHonda 21+2.346
9C.ジョーンズHonda 21+2.714
10M.ラグリブHonda 21+3.073
13R.ハームスHonda 21+5.088
17M.プライアHonda 21+27.773
18V.カリオHonda 21+27.898
19G.ゴウランドHonda 21+39.320
20M.ジャンサンティHonda 21+39.321
21K.コフランHonda 21+41.111
22D.デロモHonda 21+46.341
23L.アルフォンシHonda21+48.878
24R.ヴァン・スティーンバーゲンHonda 21+56.714
25S.バラガンHonda 21+57.194
27W.デ・アンジェリスHonda 21+1:08.851
RTG.ナンネッリHonda 16+5Laps
RTG.ルブランHonda 12 +9Laps
RTL.ネドッグHonda 11 +10Laps

ポイントスタンディング

ライダー:スーパーバイク

順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 T.ベイリス ドゥカティ 178
2 カルロス・チェカ Honda 108
3 T.コルサー ヤマハ 89
4 F.ニエト スズキ 85
5 R.シャウス ドゥカティ 81
6 芳賀紀行 ヤマハ 67
9 グレゴリオ・ラビッラ Honda 48
12 清成龍一 Honda 39
16 ケナン・ソフォーグル Honda 26
17 カール・マガリッジ Honda 25
19 ロベルト・ロルフォ Honda 20
20 ラッセル・ホーランド Honda 10

マニュファクチャラー:スーパーバイク

順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
1 ドゥカティ 190
2 ヤマハ 126
3 スズキ 113
4 Honda 109
5 カワサキ 37

ライダー:スーパースポーツ

順位 ライダー マシン 総合ポイント
1 J.ラスコルツ Honda 70
2 A.ピット Honda 50
3 B.パークス ヤマハ 49
4 F.フォーレ ヤマハ 46
5 J.ブルックス Honda 43
6 J.レイ Honda 41
7 C.ジョーンズ Honda 39
8 R.ハームス Honda 28
9 G.ビッジエッロ Honda 26
10 M.ラグリブ Honda 20
13 G.ナンネッリ Honda 17
21 G.ルブラン Honda 5
22 V.カリオ Honda 5
23 M.プライア Honda 4
24 G.ゴウランド Honda 3

マニュファクチャラー:スーパースポーツ

順位 マニュファクチャラー 総合ポイント
1 Honda 95
2 ヤマハ 71
3 トライアンフ 25
4 カワサキ 20
5 スズキ 19

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