清成、今季ベストグリッドの6番手、チェカも7番手に続く
SSはピットが2戦連続でPP獲得
2008年4月4日(金)、5日(土)
予選 |
会場:バレンシア・サーキット |
スーパーバイク世界選手権(SB)第3戦スペイン大会の予選は、快晴、最高気温22℃という絶好のコンディションの下で行われた。2日間2回に及ぶ予選で、すばらしい走りを見せたカルロス・チェカ(Hannspree Ten Kate Honda)がトップタイムをマーク。以下、1秒差以内に17台という大接戦の中、清成龍一(Hannspree Ten Kate Honda)が10番手につけた。
予選上位16人によるスーパーポール(最終予選)では、予選最速のチェカに今季初ポールポジション(PP)の期待が寄せられたが振るわず、7番手にダウン。一方、予選10番手からスーパーポールに挑んだ清成は、大幅にタイムを短縮して6番手に浮上した。スーパーポールに進出したCBR1000RR勢の2選手にとって明暗を分ける結果となったが、2列目という好グリッドから決勝での逆転優勝を狙う。
前戦オーストラリア大会から約1カ月のインターバルを経て開催された今大会。3週間前にバレンシアで行われた合同テストで好調な走りを見せたチェカと清成は、その成果を本番につなげた。チェカはスーパーポールこそ不完全燃焼に終わったものの、フリー走行と予選で安定したラップタイムを刻み、優勝候補の筆頭と目されている。前戦の2位SB初表彰台に続き、今大会は地元の声援を追い風に優勝を狙う。
また、前戦ですばらしい追い上げを見せた清成も、上り調子をアピール。初日11番手、2日目の予選では電気系のトラブルでセッション中盤までタイムを更新できなかったが、終盤に2号車に乗り換えて一気にタイムを短縮し、10番手に浮上した。スーパーポールではさらにタイムを更新し、今季ベストリザルトとなる6番手を獲得。2列目から決勝に挑む。
以下、CBR1000RR勢は17番手にグレゴリオ・ラビッラ(Paul Bird Motorsport)、18番手ロベルト・ロルフォ(Hannspree Honda Althea)、19番手にカール・マガリッジ(Team DFX Honda)、20番手にラッセル・ホーランド(Team DFX Honda)、24番手にケナン・ソフォーグル(Hannspree Ten Kate Honda)と続いた。今大会から08年型CBR1000RRが投入された青山周平(Alto Evolution Honda Racing)は、マシンのセットアップに集中して思うようにタイムを詰められなかったが、28番手から追い上げのレースに挑む。
なお、PPはマックス・ノイキルヒナー(スズキ)、その他の日本人勢は加賀山就臣(スズキ)が2番手、芳賀紀行(ヤマハ)10番手、玉田誠(カワサキ)12番手、中冨伸一(ヤマハ)21番手だった。
スーパースポーツ(SS)は、前戦でポール・トゥ・ウインを飾ったアンドリュー・ピットが、初日と2日目ともに最速タイムをマークして2戦連続PPを獲得。2連勝を狙う。2番手は開幕戦カタール大会で2位表彰台に立ったホアン・ラスコルツ、3番手には開幕戦3位のクレイグ・ジョーンズと、CBR600RR勢がトップ3を独占した。その後方も、6番手ジョナサン・レイ、8番手ジョシュア・ブルックスと、前戦で表彰台を独占したCBR600RR勢が好調な走りを見せた。
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