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最終ラップでバーミューレンをかわしたマガリッジが勝利 |
スーパースポーツ世界選手権第9戦オランダ大会は、9月7日にオランダのアッセンで行われ、カール・マガリッジ(Ten Kate Honda)が今季初優勝を飾った。
予選ではクリス・バーミューレン(Ten Kate Honda)、マガリッジ、セバスチャン・カーペンティアー(Klaffi Honda)、ユルゲン・ファンデン・グールベルグ(Yamaha)の4人がフロントローを獲得した。
決勝当日は午前中濃霧が出ていたため、ウォームアップ・セッションは時間を遅らせて行われた。しかし、決勝レースは定刻通りスタートし、序盤はフロントローの4人がトップ争いを繰り広げた。
その後、カーペンティアーは徐々に遅れ始め、最終的に5位でフィニッシュした。7周目にグールベルグがクラッシュした後は、Honda CBR600RRに乗るマガリッジとバーミューレンの2人がトップ争いを展開したのである。
3位につけていた藤原克昭(Suzuki)がプレッシャーをかけていたのにもかからず、Ten Kate Hondaの2人はペースを落とさず、トップ争いを続けた。そして、最終ラップにマガリッジがバーミューレンをかわして今季初優勝を達成。2位に入ったバーミューレンは今回チャンピオンを決めることこそできなかったが、ランキング2位につけている藤原に42ポイント差をつけた。残りは2戦、50ポイント分のレースが戦いの場となっている。
イギリス人ライダーのイアン・マクファーソン(Van Zon Honda)は10位を走行中に転倒したが、マクファーソンのチームメイト、ワーナー・ディーメンは9位に入った。7位争いは12人のライダーによって繰り広げられ、ディーメンはクレバーな走りでトップテン入りを果たしたのである。ロバート・ウルム(Klaffi Honda)は15位でフィニッシュした。 今回バーミューレンが優勝し、Suzukiのステファン・シャンボンが藤原より前でフィニッシュしていたら、バーミューレンのチャンピオン獲得が決定していた。しかし、それでもバーミューレンは今回の成績に納得している。
第10戦は9月28日にイタリアのイモラで行われる。
●カール・マガリッジ (優勝) 「今シーズンは開幕のときから不運に見舞われてしまったけど、ようやくチーム内の調和が取れてきた。今回優勝できたのはTen Kate Hondaのチームスタッフががんばってくれたおかげだ。僕とクリス(バーミューレン)はコースで楽しんできただけだよ」
●クリス・バーミューレン (2位) 「チーム・オーダーはなかったけど、僕としてはカール(マガリッジ)が僕に勝たせてくれたら、と思っていた。でも、今日のカールはとても速かった。アッセンでの1-2フィニッシュという結果はとても意義があると思う。ユルゲン(ファン・デン・グールベルグ)のクラッシュは見たくなかったので、彼が僕の真後ろでクラッシュしなくて良かった。今回は、ユルゲンと藤原の前でフィニッシュすることが最大の目標だったので、それを達成し、ポイントリードを広げることができて良かったよ」
●セバスチャン・カーペンティアー (5位) 「加速のときにマシンにちょっと問題があった。また、コーナリングのときにグリップの問題もあった。それでも5位に入ってポイントを獲得できてよかったと思っている。残りの2戦、イモラ(イタリア)とマニクールのレースには集中して臨むよ」 |