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今季2勝目を挙げ、首位を独走するバーミューレン |
予選で1分51秒480というスーパースポーツ・クラスのコース・レコードをたたき出してポールポジションを獲得したカール・マガリッジ(Ten Kate Honda、CBR600RR)は序盤2位につけ、一時はバーミューレン、とワンツー体制を築いていた。ところが、マガリッジは5周目にクラッチ・トラブルで最後尾まで後退。その後、リタイヤした。
3位にはイアン・マクファーソン(Van Zon Honda)が入り、今季初表彰台を獲得。セバスチャン・カーペンティアー(Klaffi Honda)は、序盤はバーミューレンの後方で2位争いを繰り広げていたが、体力的な問題から徐々に順位を落として6位となった。それでも貴重な10ポイントを獲得している。カーペンティアーのチームメイト、ロバート・ウルムは一時、他のライダーと接触しそうになったが、11位に入った。
また、プラクティスでクラッシュしたクリストフ・コーギャン(BKM Honda Racing Team AG)は痛みと戦いながら12位でフィニッシュしている。そのチームメイト、ブロック・パークスはエンジン不調のため15位、ウエルナー・ディーメン(Van Zon Honda)もストレートでエンジンが伸び悩み、17位に終わっている。
バーミューレンにとって今回の優勝はフィリップアイランド(オーストラリア)で行われた第2戦に続く今季2勝目。これでバーミューレンはランキング2位の藤原克昭(Suzuki)に29ポイント差をつけて、ポイントランキングの単独トップに立った。
●クリス・バーミューレン (優勝)
今回はスタートが良かった。カール(マガリッジ)に抜かれるかと思っていたけど、誰にも抜かれなかった。4周目あたりでピットサインを見たら“+6秒”と出ていたので後ろを振り返ったが、誰も見えなかった。後方で一体何が起こったんだろうと思ったよ。今回はチームスタッフが本当によくがんばってくれたことと、ピレリがパーフェクトなタイヤを用意してくれたおかげで優勝できた。Ten Kate HondaのCBR600RRはいつも速いけど、今回は特にすごく速かったので僕はただマシンに乗っていれば良かったんだ。
●イアン・マクファーソン (3位)
今回は最初から最後まで競り合いになって、とても難しいレースだった。途中で一度だけ後ろを振り返って5位のフォレット(Kawasaki)との差を確認した。最後までシャンボンと競り合っていて、3位か4位には入れると思っていたので、シャンボンに勝って表彰台に上がれて嬉しいよ。
●セバスチャン・カーペンティアー (6位)
序盤は良い位置につけることができた。これもチームが頑張ってくれたおかげだ。でも、前回のSUGOに出場するまで怪我で7ヶ月もマシンに乗っていなかったので、今回はスタミナ切れしてしまった。腕が上がってしまい、マシンをコントロールするのが難しかったんだ。でも、モンツァのような高速コースでもコンペティティブだということが証明できて良かったと思っている。
●ロバート・ウルム (11位)
他のライダーと接触しそうになったし、右コーナーがふたつ続くレズモ・カーブにマシンのセットアップが合っていなかった。その他の部分ではマシンはとても速かったので、そのことには満足している。
●クリストフ・コーギャン (12位)
プラクティスで転倒してしまい、レースでは痛みのため集中力まで途切れてしまった。
●カール・マガリッジ (リタイヤ)
スタートのときにクラッチが焼きついてしまったんだ。あのまま走っていても無駄なのでリタイヤした。今回は優勝できると思っていたので、とても残念だ。 |