vol.03 Feel the Power

最後に「全力疾走」をしたのはいつでしょうか。

大人になって様々な経験を積むと、
頭と体の効率的な使い方がわかってきます。
様々なことをスマートに、ゆとりを持ってこなせるようになります。

それでも、持てる知力をフル回転させ、体力を振り絞り、
全力で、がむしゃらに挑むことの魅力が色あせることはありません。
たとえば、週末に楽しむフットサルとか、草野球とか。

S660が目指したのは、そんな「全力疾走」の喜びに満ちた走り。
660ccの、小さなエンジンだからこそ味わえる、魅惑の世界があります。

ドライバーは「エンジン奏者」

エンジンスタートスイッチを押した瞬間から、「演奏」がスタート。エンジンが空気を吸い込むときの音、エンジン内部のパーツが動く音、排気ガスが外に送り出される音──それらがアクセルペダルの踏み込みに応じて刻々と調子を変えていきます。そして、普通のクルマなら何とも思わないような短いトンネルも、ルーフを開けて飛び込めば、気持ちよくリバーブの効いたサウンドを聴かせてくれる最高のステージに。
ピアノやギターによって奏でられるものに限らず、「心地よい」と感じられさえすれば、なんだって音楽になり得ます。クルマのエンジンも同じことが言えます。S660では、エンジンから聞こえるサウンドに、さながら楽器のように入念に調律を重ねることで、いつまでも聞いていたくなるような、クリアな音色へと仕上げました。
クルマを走らせているつもりが、いつの間にか楽器を演奏しているような気分になってくる。そんな、エンジンの音の新しい楽しみ方を、ぜひS660で存分にご堪能ください。

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サウンドチューニング

ボーカリストの息づかいにも似た吸気音は、吸気口をキャビン近くに、ドライバーの方を向けて配置することで、サウンドが耳に届きやすくなるようにしました。S660専用設計のサイレンサーが奏でるビートの効いた排気音と、ともに高鳴る「ヒューン」というターボチャージャーの作動音が、加速時の爽快感をさらに強調。ここに、エアインテークとエアクリーナーの音響特性をチューニングすることで演出した「パシュッ!」というブローオフバルブのサウンドが合いの手のように響きます。
普通のクルマでは音楽鑑賞や会話の邪魔にならないよう、丁寧にマスキングされる音も、S660ではこんなにイキイキと、楽しげに聞こえてきます。

走りへの夢が膨らむ64馬力

ディメンション、車両重量、サスペンション形式、エンジン性能……カタログのスペックシートに記された情報を見ながら、その走りに想いを馳せるのもまた、スポーツカーの楽しさのひとつと言えるかもしれません。
S660の心臓部は、最高出力64PSを6,000回転で発生させる、水冷・直列3気筒・DOHCエンジン。ご覧の通り、「怪力」を備えているわけではありません。でも一方で、アクセルを大きく踏み込む楽しさを、高速道路の合流のような日常のシーンでさえ存分に味わえることもまた、ご想像いただけるのではないでしょうか。この喜び、300馬力も400馬力もあるクルマではなかなか味わえません。
「数字を見るだけじゃ、ちょっとよくわからない……」という方のご意見もごもっとも。それならばぜひ一度ご試乗をされてみてはいかがでしょう。腕自慢の方も、スポーツカービギナーの方も、小さなエンジンに秘められたパワーを最大限に引き出して走ることの楽しさを、必ずや感じていただけるはずだと自信を持っています。

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「回すよろこび」にあふれる高回転化

「何回転からレッドゾーンなのか」というのもまた、スポーツカーの走りを想像する上で欠かせない要素。S660のレッドゾーンは7,000rpmからという、パンチの効いた走りを思い起こさせるものですが、マニュアル車はここに+700rpmの「オマケ」を追加。「エンジンを高回転まで回してシフトアップする喜び」のために強化バルブスプリングを採用し、7,700rpmを最高許容回転数としました。
「スポーツカーのエンジンは、高回転まで回るほうがエラい!」。そんな開発者のこだわりから生まれた、エンジンの鼓動を存分にご堪能ください。

I Love Drive, 「コクピット」に収まった瞬間から心が昂ぶる。

※このコンテンツは2017年12月以前に撮影をおこなったものです。