10月27日、28日 ツインリンクもてぎ
風は多少ありますが、日差しも強く、秋晴れとなりました
皆さん、こんにちは。
今週末は栃木県・ツインリンクもてぎで、SUPER GTの最終戦が開催されています。
サーキットの周りには紅葉も見られ、本格的な秋の訪れを感じます。
SUPER GT Honda公式ページ
各ラウンドのレース結果やレポートのほか、Hondaドライバーのご紹介などを掲載してます。
Q1の走行を終え、ピットに戻る#100 RAYBRIG HSV-010
すでにGT500クラスのタイトルは決まっていますが、Honda勢もポイントランキング上位を狙い、奮闘しています。
なかでも、Honda勢の最上位は、ランキング5位の#100 RAYBRIG HSV-010(伊沢拓也/山本尚貴組)。最終戦で2位以上に入れば、総合2位浮上の可能性も残されています。
それに続くのが、7位の#18 ウイダー HSV-010(小暮卓史/カルロ・ヴァン・ダム組)です。今大会で優勝すると、こちらもランキング2位になる可能性を残しています。
両車のほかにも、Honda勢の走りに注目が集まります。
ツインリンクもてぎのホームストレートを疾走する#16 MUGEN CR-Z GT
また、第4戦SUGO大会からGT300クラスへの参戦を開始した、#16 MUGEN CR-Z GT(武藤英紀/中嶋大祐組)は、これまでに12ポイントを獲得。
参戦2戦目となった第5戦鈴鹿大会でポールポジションを獲得すると、続く第6戦富士大会では3位表彰台。まだ4戦しか走っていませんが、早くもそのポテンシャルの高さを示しています。
なお、途中参戦のため、現在ランキング14位ですが、今大会で優勝すると、ランキング9位へ浮上する可能性があります。
デモンストレーション走行を終え、Honda NSXから降りる鈴木亜久里さん(中央)
予選前に実施されたピットウオークの時間には、かつて数々のレースで活躍したレジェンドGTマシンのデモンストレーション走行が実施されました。
Honda NSXには、実際に当時ドライバーを担当した鈴木亜久里さん(現オートバックス・ レーシング・チーム・アグリ監督)が乗り、場内をおおいにわかせました。
鈴木亜久里さん
「NSXを改めてじっくりと見ましたが、やっぱり格好いいですね。やはりスポーツカーはこうでなくては。早く次のNSXが発売されて、ファンの方がそのNSXに乗ってサーキットに来てくれて、マシンを応援してくれるというような日を楽しみにしています」
予選日にも関わらず、スタンドには大勢のお客様が訪れました
午後2時を迎え、公式予選が始まりました。
今回の予選はノックアウト方式。Q1、Q2で下位のチームが脱落し、予選順位が確定され、Q3でポールポジションをはじめ、上位のポジションを争うルールです。
ピットインロード上に掲示される#100 RAYBRIG HSV-010のチームマーク
GT500クラスでHonda勢で最上位グリッド(4番手)を獲得したのは#100 RAYBRIG HSV-010(チームクニミツ)でした。
明日の決勝では優勝を狙います。
走行を終え、ピットに戻ってきた#18 ウイダー HSV-010
続いて上位グリッドを獲得したのは#18 ウイダー HSV-010(小暮卓史/カルロ・ヴァン・ダム組)。今季唯一のHonda勢で勝利を飾っています。
明日の決勝では今季2勝目を狙います。
予選セッションが終了し、ピットに戻ってきた#17 KEIHIN HSV-010
惜しくもQ3進出(上位7番手以内)を逃した#17 KEIHIN HSV-010(金石年弘/塚越広大組)は10番手からのスタートになります。
#8 ARTA HSV-010は13番手からのスタートになります
#8 ARTA NSXは2009年当時、もてぎラウンドで見事に優勝を飾りました。
得意としているこのコースでラルフ・ファーマン選手、小林崇志選手が何台のマシンをパスできるのか、注目が集まります。
タイムアタックを行う#32 EPSON HSV-010の道上龍選手
14番グリッドからスタートするのは#32 EPSON HSV-010(エプソン・ナカジマ・レーシング)。
Honda生え抜きの道上龍選手と、期待の伸びざかりである中山友貴選手は、前戦大分オートポリス大会で予選11番手からスタートし、最終的に2位を獲得しています。
このレースでも後方からの追い上げが期待されます。
ホームストレートを駆け抜ける#16 MUGEN CR-Z GT(チーム無限)
GT300クラスに参戦中の#16 MUGEN CR-Z GT(チーム無限)は、シーズン途中からの参戦のため、通常は免除されるハンディウエイトを背負っての参戦となりました。
24kgのウエイトは、馬力のあるGT500クラスのマシンに比べると、大きな影響を受けるため、かなりのハンディとなるのですが、武藤英紀選手、中嶋大祐選手の2人は渾身のアタックを披露し、見事にQ3進出を果たしました。
決勝は9番手からのスタートとなります。
スタート前に運転席からポーズを決めてくれた松井選手
予選終了後には、CR-Z 10Lチャレンジが行われました。
8周をいかに少ない燃料で速く走行できるのかを出場者が競いました。
道上龍選手
「松井さんとは何年も前からお付き合いをさせていただいています。
今年開催されたCR-Z Sports&Eco Programにも参加していただき、僕が講師を務めさせていただきました。
レーシング走行は未経験でしたが、メキメキと腕を上げられてきました。
『NSXフェスタ』という、NSXのオーナー様が参加されるイベントが今年6月にツインリンクもてぎで開催されました。
松井さんはこのイベントにこれまで毎回参加されているのですが、今年は走行タイムが格段によくなりました。
今回の10Lチャレンジでも周回遅れになることなく、安定したペースで完走を果たされました。ご本人も非常に満足そうな表情をされていました。
次はぜひ、鈴鹿サーキットで開催される10Lチャレンジに参加してもらいたいです。
今後もいろいろなイベントでご一緒させていただくことを楽しみにしています」
90度コーナーに進入する#16 MUGEN CR-Z GT(チーム無限)
皆さんおはようございます。
最終戦、決勝日の朝を迎えました。
午前中にはフリー走行が行われ、GT300クラスに参戦中の#16 MUGEN CR-Z GT(チーム無限)はクラス10番手のタイムを記録、決勝でのポジションアップを目指しています。
熊倉淳一監督
「予選は完ぺきでした。これ以上は出ないというタイムです。
菅生から参戦後、ドライバーはもちろんのこと、チームスタッフの連携などすべてが成長してきています。
最終戦はウエイトハンデがある中で、Q3に進出したということはチーム全体のパフォーマンスがアップしたという手ごたえがあります」
武藤英紀選手
「予選ですが、走り始めのタイムと比較すると、現状で考えられるベストのタイムは出せたと思います。ただ、これまでの予選順位を考えますと正直、悔しい思いがあります。
とにかく最終戦はいい形で締め括りたいと思います」
中嶋大祐選手
「確かに数少ないウエイトハンデを背負っているマシンということで、直線の加速などで不利な部分もあると思いますが、コーナリングではどのマシンよりも感触はいいと思います。
予選はQ3進出が現実的な目標でしたので、それを果たすことができたのはよかったと思います。
昨日、フリー走行でロングスティントの走行をしたのですが、決勝がウエットコンディションになった場合、どうなるか分からない部分も出てくると思います」
大型バスのすぐ横を駆け抜けていく#32 EPSON HSV-010(エプソン・ナカジマ・レーシング)
午前中、フリー走行の前後にサーキットサファリが行われました。
これはお客様が大型バスに乗車し、バスがサーキット内を走行している中、すぐ脇をGTマシンが走り去っていくというものです。
とても人気のあるイベントでして、本日も多くのお客様がサーキットサファリを楽しまれていました。
二輪のライダー、四輪のドライバーだけでなくマシンも登場します
場内には今週末のSUPER GT最終戦のポスターと、11月23日に同所ツインリンクもてぎにて開催されるHonda Racing THANKS DAYの告知がされていました。
イベントの詳しい内容は以下のページにてご案内しています。
Honda Racing THANKS DAY 2012専用ホームページ
Hondaのキャップやステッカーなどが配布されていました
Honda ファンシートグッズ引換テントでは、お並びいただいたファンが多くいらっしゃいました。
11月以降は通常バージョンに戻るとのことです
コチラSHOPではハロウイン限定グッズが期間限定(10月末日まで)で販売されていました。
実際にSUPER GTに参戦しているカラーリングバージョンも展示されています
グランドスタンド裏にある無限ブースでは無限仕様のCR-Zが展示されていました。
グリッドに並んだ#100 RAYBRIG HSV-010と#18 ウイダー HSV-010
午前中のフリー走行が終わる前にドライからウエットコンディションに変わりました。
決勝スタート14時が迫り、グリッドにマシンが並びました。
今回は250kmで順位を競います。
気温、路面温度が低く、多くのチームがタイヤ無交換作戦を取る展開となりました
#32 EPSON HSV-010は予選最下位、最後方から追い上げる展開となりました。
最終的に3位フィニッシュ、表彰台を獲得しました。
道上龍選手は自身4年ぶり、中山友貴選手にとっては自身初の連続表彰台を達成しました。
道上龍選手
「昨日の予選はドライコンディションで厳しい結果になりました。
ウエットコンディションのレースでは僕らのパフォーマンスは有利に働き、チャンスがあるので『がんばらないといけない』と感じていました。
今日はタイヤ無交換を考えていたのですが、途中で走行ペースを落とさざるを得なくなり、さらにピットインした時にリアタイヤを2本交換したことで結果としてタイムをロス、3位になりました。それがなければ優勝も狙えたと思いますが、今日の3位には納得しています」
中山友貴選手
「昨日の予選がドライコンディションで思った以上に苦戦して、14位からのスタートだったのですが、今日のウォームアップ8分間の走行で、手応えがかなりあったので、かなり期待してレースに臨みました。
今シーズンはこのチームに在籍4年目で、チームの連携力や、エンジニアからは非常に多くのアイデアをいただいていまして、とても感謝しています」
他車と併走しながらホームストレートを駆け抜ける#18 ウイダー HSV-010(手前)
予選5番手からスタートした#18 ウイダー HSV-010は粘りの走りで7位で完走しました。
他車と併走しながらホームストレートを駆け抜ける#16 MUGEN CR-Z GT(手前)
GT300クラスに参戦中の#16 MUGEN CR-Z GT・TEAM無限は慎重なスタートを決め、最終的に11位完走を果たしました。
ステージ前には大勢のお客様が詰め掛けました
レースが終了し、特設ステージでは今回のレースの表彰式とシリーズ全体の表彰式、そして今シーズンを締め括るグランドフィナーレが行われました。
SUPER GTのレギュラーシーズンは今週末で終了です。
来週末には三重県・鈴鹿サーキットにてフォーミュラ・ニッポン最終戦が行われます。