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SUPER GT 第5戦 鈴鹿

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真夏の名物「第41回インターナショナル ポッカ1000km」

8月18日、19日 鈴鹿サーキット

予選日ですが、グランドスタンドには多くのお客さまに足をお運びいただきました

予選日ですが、グランドスタンドには多くのお客さまに足をお運びいただきました

皆さん、こんにちは!
今週末は三重県・鈴鹿サーキットにて、2012 オートバックス SUPER GT第5戦「第41回インターナショナル ポッカ1000km」が行われています。

このレースは「鈴鹿1000km」と呼ばれる、真夏の名物イベントです。

ここ数年は決勝の走行距離が500km、700kmに短縮されていましたが、今年は4年ぶりに1000kmに設定され、ファンの皆さまからの注目も多くいただいています。

夕方に行われたピットウォークでは訪れたお子さま様に丁寧にサインをしていました

夕方に行われたピットウォークでは訪れたお子さまに丁寧にサインをしていました

8月18日(土)は、ノックアウト方式の予選が行われました。

GT300クラスでは、MUGEN CR-Z GTがデビュー2戦目を迎えました。

予選1回目を武藤英紀選手が2番手で通過し、予選2回目を中嶋大祐選手が4番手でまとめ、予選3回目で武藤選手が再び2番手のタイムを記録しました。トップタイムをマークしたライバルチームが予選後の再車検で失格となったため、MUGEN CR-Z GTは、明日の決勝レースでポールポジションからスタートすることが決まりました。

19日(日)の決勝に向けて、コメントをいただきました。

武藤英紀選手
「予選まで着実にマシンもよくなってきて、(中嶋)大祐のコメントも的確で、改めてマシンのポテンシャルを感じました。明日は1000kmという長距離ですが、燃費のよさを生かしながら、ポジションをキープしていければと思います」

中嶋大祐選手
「SUPER GT独特の、ほかのマシンに抜かれることですとか、ドライバー交代ですとか、まだまだ学ぶことは多いですが、ここまでいい流れできていると思います」

女性スタッフのドライバーへの印象
「性格が正反対の2人なので、チームとしてバランスが取れていると思います」

第4戦終了時点でのポイントスタンディング

第4戦終了時点でのポイントスタンディング

GT500クラスの予選は、1回目で赤旗が掲示され、残り3分で18号車のウイダーHSV-010がタイムなしという状況でしたが、最後のアタックで11番手に滑り込み、予選2回目に進出しました。

予選2回目、予選3回目では17号車のKEIHIN HSV-010が6番手につけ、明日の決勝に挑みます。

ウイダー HSV-010 中村監督のコメント
「今日はトラブルが出て残念な結果(予選10番手)でしたが、明日の決勝では秘策を考えています。吉と出るか凶と出るか分かりませんが、カルロ・ヴァン・ダムも順調に成長してくれていますし、なんとかがんばりたいと思います」

現在、GT500クラスでは、100号車のRAYBRIG HSV-010がランキング3位(トップと6ポイント差)、18号車のウイダー HSV-010がランキング5位(トップと14ポイント差)につけています。

優勝すると25ポイントが獲得できるSUPER GTシリーズ。

シリーズタイトルを争う上でも、この第5戦が非常に重要です。

全員がアマチュアドライバーのレースであるにもかかわらず、非常にきれいなスタートとなりました

全員がアマチュアドライバーのレースであるにもかかわらず、非常にきれいなスタートとなりました

午後5時20分からは、CR-Z 10リッターチャレンジの決勝が行われました。

このレースは、速さだけでなく、ガソリンを節約しながら走りきる必要があり、ドライビングテクニック以外にも、ハイブリッドシステムをいかに上手に活用できるかがポイントとなっています。

逆バンクコーナーをトップで走行するピエール北川選手

逆バンクコーナーをトップで走行するピエール北川選手

今回、このレースに参加された、レースアナウンサーのピエール北川さんからコメントをいただきました。

ピエール北川選手
「参加者の皆さまマナーがとてもいいので、気持ちよく走行することができています。僕はサーキットでのレースの経験がないのですが、このカテゴリは身の丈にあったと言いますか、安全に考えられているのですごく楽しいです。楽しいしか思いつかないくらいです(笑)。僕が勤めていたディーラーでは(北川さんは以前ディーラーに勤務されていました)、モータースポーツに関連した活動が一切なかったのですが、当時このプログラムがあったら、仕事をしながら楽しむことができたのではないかと思います。この取り組みは、すごくありがたいことだと思っています」

表彰式で喜びを爆発させるウイナーのGAMISAN選手と、2位のピエール北川選手

表彰式で喜びを爆発させるウイナーのGAMISAN選手と、2位のピエール北川選手

レースは全8周で行われ、序盤に2位につけていたGAMISAN選手が、レース終盤に130Rでピエール北川選手を捕らえてトップに浮上。そのまま1位でチェッカーを受けました。

GAMISAN選手のコメント
「今回のレース戦略は、序盤に燃料をセーブしながらできる限り上位につけ、終盤にペースを上げて勝負をかけることを考えていました。それがうまくいってよかったです」

スターティンググリッドに着き、スタートを待つ16号車のMUGEN CR-Z GT

スターティンググリッドに着き、スタートを待つ16号車のMUGEN CR-Z GT

皆さん、いよいよ真夏の祭典の決勝日を迎えました。

決勝は1000km(173周)というシリーズ最長距離で行われます。 マシンの速さだけでなく、耐久性、安定性、そしてドライバーの精神力、注意力も 最後まで必要とされる過酷なレースとなります。

参戦2戦目となる16号車のMUGEN CR-Z GTにはグランドスタンドから大きな声援が送られていました。

グランドスタンドは満員、多くのお客さまがスタートの瞬間を見守ります

グランドスタンドは満員、多くのお客さまがスタートの瞬間を見守ります

スタート時刻の午後0時30分となり、フォーメーションラップがスタートします。

0号車、3号車のアタックをうまくさばき、ポールショットを決めた16号車のMUGEN CR-Z GT

0号車、3号車のアタックをうまくさばき、ホールショットを決めた16号車のMUGEN CR-Z GT

レースがスタート、GT300クラスでは16号車のMUGEN CR-Z GTがトップをキープして第1コーナーに飛び込みました。

ホームストレートを力強く走行する16号車のMUGEN CR-Z GT(武藤英紀選手)

ホームストレートを力強く走行する16号車のMUGEN CR-Z GT(武藤英紀選手)

序盤は着実なペースで周回を重ねていきます。

第2コーナーを駆け抜けていく100号車のRAYBRIG HSV-010(伊沢拓也選手)

第2コーナーを駆け抜けていく100号車のRAYBRIG HSV-010(伊沢拓也選手)

GT500クラスでは、ランキング3位につけている100号車のRAYBRIG HSV-010に大きな声援が送られています。

逆バンクコーナーを駆け抜けた16号車のMUGEN CR-Z GT

逆バンクコーナーを駆け抜けた16号車のMUGEN CR-Z GT

16号車のMUGEN CR-Z GTも順調に上位のポジションをキープしています。

セーフティカーがコースインしている間にピットインする17号車のKEIHIN HSV-010

セーフティカーがコースインしている間にピットインする17号車のKEIHIN HSV-010

レース中盤にはセーフティカーが入り、多くのマシンがピットインしました。

通常時にピットインするよりも、ペースが遅いセーフティカー導入中にピットインすることでタイムロスが抑えられます

通常時にピットインするよりも、ペースが遅いセーフティカー導入中にピットインすることでタイムロスが抑えられます

ほかのマシンも続々とピットイン、これまでのタイム差が縮まり、レースはますます混とんとしていきます。

ホームストレートへ戻ってくる各マシン

ホームストレートへ戻ってくる各マシン

夕方になり、あたりも暗くなってきました。
レースはいよいよフィナーレを迎えようとしています。

チェッカーを受けたすべてのマシンに、惜しみない拍手が送られました

チェッカーを受けたすべてのマシンに、惜しみない拍手が送られました

およそ6時間にわたって行われた今回のレース。
完走はGT500クラスが15台中11台、GT300クラスが25台中16台のサバイバルレースになりました。

順位を示す電光掲示板

順位を示す電光掲示板

GT500クラスにおいて、Honda勢は8号車のARTA HSV-010が7位、18号車のウイダー HSV-010が8位に入賞しました。

ドライバーとファンの揺るぎない関係でサーキットは一体感に包まれました

ドライバーとファンの揺るぎない関係でサーキットは一体感に包まれました

表彰式では、ホームストレートが一般のお客さまにも開放されました。

優勝、2位、3位チームのドライバーにはいつまでも拍手が送られ、鈴鹿の夜空には盛大に花火が打ち上げられました。

真夏の名物は無事に幕を閉じました。

SUPER GTシリーズは今季残り3戦。

Honda勢はタイトル争いに向け、一層の努力を重ねてまいります。