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鈴鹿8耐 公式予選 レポート

公式予選で#634 MuSASHi RT HARC-PROがトップタイム、#11 F.C.C. TSR Hondaが6番手。Honda勢は5チームが明日のTOP10トライアルに進出

2014年7月25日(金)  会場:三重県・鈴鹿サーキット  天候:快晴  気温:35.6℃  観客:1万2000人

7月27日(日)に決勝が行われる真夏の祭典「2014 FIM世界耐久選手権シリーズ第2戦 "コカ・コーラ ゼロ"鈴鹿8時間耐久ロードレース 第37回大会」の予選が、25日(金)に行われました。

  • マイケル・ファン・デル・マークマイケル・ファン・デル・マーク
  • MuSASHi RT HARC-PROMuSASHi RT HARC-PRO
  • 高橋巧高橋巧
  • レオン・ハスラムレオン・ハスラム
  • 秋吉耕佑秋吉耕佑
  • F.C.C. TSR HondaF.C.C. TSR Honda
  • ジョナサン・レイジョナサン・レイ
  • ロレンツォ・ザネッティロレンツォ・ザネッティ
  • ジョナサン・レイ(左)、秋吉耕佑(右)ジョナサン・レイ(左)、秋吉耕佑(右)
  • HONDA ENDURANCE RACINGHONDA ENDURANCE RACING
  • HONDA ENDURANCE RACINGHONDA ENDURANCE RACING
  • TOHO Racing with MORIWAKITOHO Racing with MORIWAKI
  • au&テルル・Kohara RTau&テルル・Kohara RT
  • 伊藤真一伊藤真一
  • ザムリ・ババザムリ・ババ
  • Honda Team AsiaHonda Team Asia
  • ディマス・エッキー・プラタマディマス・エッキー・プラタマ
  • 玉田誠玉田誠
  • Honda DREAM RT 桜井ホンダHonda DREAM RT 桜井ホンダ

この日の予想最高気温は37℃。午前中から気温が上がり、予選は太陽がジリジリと照りつける中での走行となりました。午前9時から午前11時までの2時間はフリー走行で、チームの作戦のもと、各ライダーがコースイン。果敢に走行が繰り返されました。そして午後からは、第1ライダー、第2ライダー、第3ライダーに分かれて、各30分間の予選となりました。この予選の上位10チームが、7月26日(土)に行われるトップ10トライアルに挑む権利を得ます。決勝グリッドの10番手まではトップ10トライアルで決し、11番手以降は、この日の予選の順位で決定。午後には気温が37℃、路面温度が63℃とアナウンスされ、酷暑の中でのタイムアタックとなりました。

暑く長い2時間のフリー走行を終え、トップは#87 柳川明/渡辺一樹/藤原克昭(カワサキ)、2番手に#07 中須賀克行/ブロック・パークス/ジョシュ・ブルックス(ヤマハ)、3番手に#34 津田拓也/ジョシュ・ウォーターズ/ランディ・デ・ピュニエ(スズキ)、4番手に#634 高橋巧/マイケル・ファン・デル・マーク/レオン・ハスラム(MuSASHi RT HARC-PRO)、5番手に#11 秋吉耕佑/ジョナサン・レイ/ロレンツォ・ザネッテイ(F.C.C. TSR Honda)、6番手に#104 山口辰也/國川浩道/小林龍太(TOHO Racing with MORIWAKI)、7番手に#25 安田毅史/日浦大治朗/森井威綱(Honda鈴鹿レーシングチーム)と、Honda勢が続きました。以下、10番手に#111 ジュリアン・ダ・コスタ/セバスティアン・ジンバート/フレディ・フォレイ(HONDA ENDURANCE RACING)、11番手に#090 渡辺一馬/長島哲太/伊藤真一(au&テルル・Kohara RT)、16番手に#22 ザムリ・ババ/ディマス・エッキー・プラタマ/ジョシュ・ホック(Honda Team Asia)、17番手に#71 ジェイミー・スタファー/トロイ・ハーフォス/亀谷長純(Honda DREAM RT 桜井ホンダ)、21番手に#33 吉田光弘/小島一浩/徳留和樹(Honda 熊本レーシング)となりました。前日の転倒のダメージが心配されていた#090 長島ですが、走行には参加。参戦に希望をつなぎます。#71 ハーフォスは終盤に転倒を喫し、メカニックが懸命に作業しましたが、結局予選にはTカーで挑むことになりました。

午後から行われた予選では、第1ライダーのトップが#07 中須賀、2番手に#34 津田、3番手#634 高橋、以下#11 秋吉、#87 柳川、#090 渡辺というオーダーになったタイミングで赤旗中断。残り17分で走行が再開されました。最終的に#07 中須賀が2分08秒482でトップ。このタイムが目標タイムとなり、第2、第3ライダーが挑むことになります。

第2ライダーの走行時には、路面温度が60℃を超え、厳しい世界耐久選手権で活躍する#01 グレゴリー・ルブラン(カワサキ)がコースアウト。#25 森井、#22 ババの転倒と、波乱が続きました。終始トップをキープしたのが#87 渡辺一樹。#090 長島は16番手につけました。

そして、いよいよ最終アタックとなる第3ライダーの予選が開始。#71 亀谷がMSシケインで転倒、ヘアピンで2台の接触による転倒が発生し、赤旗が提示されてセッションが中断。残り20分で走行が再開されました。トップ10残留をかけ、#090 伊藤がニュータイヤを装着してコースイン。ライバルマシンもタイヤを履き替え、最後のアタックに飛び出します。そこで#634 ファン・デル・マークが2分7秒834を叩き出し、第1ライダーによる予選で、#07 中須賀が記録したタイムを更新し、総合でもトップに躍り出ました。

最終的に、2番手に#07 中須賀/パークス/ブルックス、3番手に#87 柳川/渡辺/藤原、4番手に#34 津田/ウォーターズ/デ・ピュニエ、5番手に加賀山就臣/芳賀紀行/ドミニク・エージャーター(スズキ)、6番手に#11 秋吉/レイ。7番手に#111 コスタ/ジンバート/フォレイ、8番手に#25 安田/日浦/森井、9番手に#12 ケビン・シュワンツ/辻本聡/青木宣篤(スズキ)、10番手に6番手に#104 山口/國川/小林が入り、トップ10トライアルに挑みます。

なお、#090 渡辺/長島/伊藤は12番手、#22 ババ/エッキー・プラタマ/ホックは14番手、#71 スタファー/ハーフォス/亀谷は15番手となりました。

コメント

マイケル・ファン・デル・マーク | #634 MuSASHi RT HARC-PRO
「2分7秒台は昨年も出したタイムですが、昨年は予選用タイヤ、今回は決勝用タイヤで記録できたので、とても満足しています。トップ10トライアルでは予選用タイヤでアタックする予定なので、さらにタイムアップできるようにがんばりたいと思っています。決勝に向けては、朝のフリー走行で20ラップのロングランもできました。確実にセットアップを出して、チームみんなで自信を持って挑めると思っています」

レオン・ハスラム | #634 MuSASHi RT HARC-PRO
「事前の8耐テストをせずに合流したので、苦労している部分はありますが、限られた時間の中で順調にきていると思います。チームとしてトップタイムを記録できたのはうれしく思います。チームもマシンもいい状態で本番に挑めます。昨年はケガをしていましたが、いいペースで周回して優勝できました。今年はケガもなく、万全の体調で挑めるので、2連勝を狙っていきます」

高橋巧 | #634 MuSASHi RT HARC-PRO
「予想以上の路面温度の高さに驚きました。テストでも経験したことのない高温で、第1ライダーの走行時間は厳しい条件だったと思います。今回、3人が合流したことでセットアップを試している部分もあり、アタックできる状況になかったのが少し残念ですが、マイケルがトップタイムを出してくれたので、チームとしては喜んでいます。決勝に向けての準備を確実にこなせているので、タイムを出せなかったのは悔しいですが、よかったと思います。トップ10トライアルでは、タイムアップできるようにがんばります」

ジョナサン・レイ | #11 F.C.C. TSR Honda
「事前テストで秋吉選手が進めてくれたセッティングに慣れるように走行しました。秋吉選手を信頼していますし、問題はありませんが、よりよいマシンになるように試していました。トップタイムを出せなかったのは少し残念ですが、すべては決勝に向けてのことなので、満足しています」

秋吉耕佑 | #11 F.C.C. TSR Honda
「ジョニー(レイ)が僕のセッティングしたマシンに乗り込み、彼自身が乗りたい方向性が見つかったので、予選ではそれを試していました。今年使うタイヤが昨年とは違うので、それに合わせたセッティングを考えながらの走行をしたため、タイムアップする状況にはありませんでした。それでもお互いに歩み寄って、よりよいセッティングに向かっていると思います。トップ10トライアルでは、速さを示せるようにしたいと思っています」

ジョシュ・ホック | #22 Honda Team Asia
「トップ10に残れなかったのは残念で悔しいですが、いいペースで走れることが分かったので、それを決勝に出したいと思っています。2度目の8耐ですが、1回目より暑さが厳しいです。それでも、決勝に向けてさまざまなアイデアをチームが出してくれて、それを試しながら前進できているので、とてもいい経験をさせてもらっていると、感謝しています。決勝では、少しでも上位にいけるようにがんばります」

玉田誠 | #22 Honda Team Asia 監督
「ジョシュがアタックに入ったときに赤旗が提示されてタイムアップできず、残念な予選になりました。確実に2分9秒台に入るペースでした。それでも、そう簡単にトップ10に入れないということを認識するためにも、結果としてよかったのかもしれません。この悔しさを忘れずに、決勝に挑んでほしいと思っています。ババはコースアウトしてしまいましたが、決勝ではミスをしないと考えることが大切だと思います。プラタマは軽い脱水症状になってしまったようです。体力作りの大切さを知ったはずです。無駄なことはなにもなく、すべて決勝に生きると思っています」

リザルト

公式予選
順位 No. チーム/ライダー マシン タイム
1634MuSASHi RT HARC-PRO
高橋巧/レオン・ハスラム/マイケル・ファン・デル・マーク
Honda2'07.839
207MONSTER ENERGY YAMAHA with YSP
中須賀克行/B.パークス/J.ブルックス
ヤマハ2'08.159
387Team GREEN
柳川明/渡辺一樹/藤原克昭
カワサキ2'08.370
434ヨシムラ スズキ シェル アドバンス レーシング チーム
津田拓也/J.ウォーターズ/R.デ・ピュニエ
スズキ2'08.752
517Team KAGAYAMA & Verity
加賀山就臣/芳賀紀行/D.エージャーター
スズキ2'08.497
611F.C.C. TSR Honda
秋吉耕佑/ジョナサン・レイ/ロレンツォ・ザネッティ
Honda2'09.062
7111HONDA ENDURANCE RACING
ジュリアン・ダ・コスタ/セバスティアン・ジンバート/フレディ・フォレイ
Honda2'09.104
825Honda鈴鹿レーシングチーム
安田毅史/日浦大治朗/森井威綱
Honda2'09.277
912レジェンド オブ ヨシムラ スズキ シェル アドバンス レーシング チーム
K.シュワンツ/辻本聡/青木宣篤
スズキ2'09.338
10104TOHO Racing with MORIWAKI
山口辰也/國川浩道/小林龍太
Honda2'09.420
 
12090au&テルル・Kohara RT
渡辺一馬/長島哲太/伊藤真一
Honda2'09.889
1422Honda Team Asia
ザムリ・ババ/ディマス・エッキー・プラタマ/ジョシュ・ホック
Honda2'10.007
1571Honda DREAM RT 桜井ホンダ
ジェイミー・スタファー/トロイ・ハーフォス/亀谷長純
Honda2'10.306
2133Honda 熊本レーシング
吉田光弘/小島一浩/徳留和樹
Honda2'11.950
2540Honda 浜松エスカルゴ&PGR&H-TEC関東
久保山正朗/中津原尚宏
Honda2'12.720
2667Honda DREAM RT 和歌山
西中綱/岸田尊陽/新庄雅浩
Honda2'12.723
3166DOGFISH オーテック・スズカ
大内田実/吉道竜也/和多瀬邦治
Honda2'13.727
3288石垣島マグロレーシング・モトバム
大木崇行/松川泰宏/五十嵐明弘
Honda2'13.991
3428Team ホンダ学園
古澤基樹/児玉勇太/北口浩二
Honda2'14.484
4459B'WISE レーシングチーム
櫻井賢一/中村豊/澤村俊紀
Honda2'15.322
509全国HondaDREAM会 中部ブロックRT
鈴木慎吾/中井直道/高橋孝臣
Honda2'16.318
5385Honda QCT明和レーシング
小原岳/山中正之/安藤元之
Honda2'16.623
5641Honda 狭山レーシング&浜松エスカルゴ&H-TEC(E)
石塚尚志/川口篤史/遠藤恵太
Honda2'16.826
63112Honda EG Racing
栗林剛/本田恵一
Honda2'18.104
6578HondaブルーヘルメットMSC熊本
大橋靖洋/森健祐/大塚卓也
Honda2'18.799
6877Honda向陽会ドリーム レーシングチーム
倉山寿生/海老沼孝志/中村浩
Honda2'19.290