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鈴鹿4耐 決勝

#64 Racing Campany Vaikyrie&胤塾bySILKがHonda勢の最上位となる8位。#27 ASTRA Honda RACING TEAMは、前半トップを独走して輝きを放つも、23位フィニッシュ

2014年7月25日(土)  会場:三重県・鈴鹿サーキット  天候:晴れ  気温:31.4℃  観客:2万8000人

2011年は、Boon Siew Honda Racing Malaysiaのアズラン・シャー・カマルザマンとモハメド・イメール・フィルダウス・ハサンが、鈴鹿4時間耐久ロードレース(以下、鈴鹿4耐)を制し、鈴鹿4耐に新たな風を吹かせました。2012年も同チームでイメールとザクゥアン・ザイディで2連覇を果たしました。2013年にはASTRA Honda RACING TEAMのディマス・エッキー・プラタマとイズワンディ・ムイスが勝利。アジア勢のライダーが力を示す舞台となり、日本勢とのし烈な争いを繰り広げるようになりました。今年は#27 ASTRA Honda RACING TEAMのイズワンディ・ムイスが、アンディ・ジランと共に連覇を目指します。

  • #64 Racing Campany Vaikyrie&胤塾bySILK#64 Racing Campany Vaikyrie&胤塾bySILK
  • #52 MOTO WIN RACING#52 MOTO WIN RACING
  • #1 Speed Heart TTS Racing Team#1 Speed Heart TTS Racing Team
  • #27 ASTRA Honda RACING TEAM#27 ASTRA Honda RACING TEAM
  • ASTRA Honda RACING TEAMASTRA Honda RACING TEAM
  • ASTRA Honda RACING TEAMASTRA Honda RACING TEAM
  • アンディ・ギランアンディ・ギラン
  • イズワンディ・ムイスイズワンディ・ムイス
  • Synergy Force Moriwaki ClubSynergy Force Moriwaki Club
  • シェリーナ・モレダ(左)、メリッサ・パリス(右)シェリーナ・モレダ(左)、メリッサ・パリス(右)
  • Synergy Force Moriwaki ClubSynergy Force Moriwaki Club

予選ポールポジションは#56 スダルモノ/シギット・ハルヨノ(ヤマハ)となり、2番手に#48 加藤久幸/池田貴彦(ヤマハ)、3番手に#38 岡本倫治/宮島伸也(ヤマハ)、4番手に#24 イマヌエル・プラトナ/茨木繁(ヤマハ)となり、5番手に#27 ムイス/ジランとなりました。
 
7月25日(土)、伝統のル・マン式スタートが午前9時に切られ、ホールショットは#38 宮島。それを数珠つなぎの集団が追いかけます。ヘアピンで転倒車があり、その後、2コーナーで転倒したマシンから火が出て炎上し、セーフティカー導入。この間に#27 ジランは首位に浮上しましたが、コースの安全が確認されるまではスロー走行となりました。

午前9時15分にセーフティカーランが解除され、レースが再開されました。#27 ジラン、#24 プラトナ、#38 宮島、#56 スダルモノ、#1 中村敬司/鶴野浩(Speed Heart TTS Racing Team)、#124 北岡慎也/林規夫(ヤマハ)、#75 名越公助/目代祐紀(ヤマハ)、#64 小山葵/小林徹也(Racing Campany Vaikyrie&胤塾BySILK)がトップ集団を形成します。そこから#27 ジランが追い上げ、6ラップ目には2番手に浮上した#56 スダルモノがトップ争いを繰り広げます。

8ラップ目、#56 スダルモノはファステストラップを記録し、#27 ジランの前に出ます。ジランを引き離そうとしますが、ジランも自己ベストを記録しながら追い詰め、ついに18ラップ目に首位を奪い返します。#56 スダルモノは21ラップ目にピットインしますが、ピットロードで転倒、さらにピットロードでのスピード違反でストップ&ゴーのペナルティーを科せられ、ポジションダウンしてしまいました。

#27 ジランも22ラップ目にピットインし、ムイスにライダー交代。#27 ムイスは首位を独走します。40ラップ目、トップの#27 ムイスは2番手の#38 岡本に28秒もの差を築きます。42ラップ目には2度目のルーティンで、ジランにバトンタッチ。2番手には#106 大野英樹/大内田伝(カワサキ)、3番手に#24 プラトナ、4番手が#38 宮島、5番手が#124 北岡のオーダーとなります。

#27 ジランは順調に周回を重ねてレースをリードしましたが、49ラップ目のS字コーナー進入で痛恨の転倒。ハイサイドでコースに投げ出され、マシンがコース上に残されたために、セーフティカーが導入されます。ジランはマシンを起こして9番手でコース復帰。その間にチームはマシン修復のためのピットインに備えて準備をしましたが、#27 ジランはそのままコントロールラインを通過します。ピットには昨年の4耐覇者で、今年はHonda Team Asiaから鈴鹿8耐に参戦するディマス・エッキー・プラタマや、チーム監督を務める玉田誠も駆けつけ、ここからの追い上げにチームは気合を入れましたが、その後に#27 ジランはピットイン。マシンの微調整と確認をして、そのままコースへ飛び出します。しかし、そこからのばん回は難しく、23位で完走となりました。

また、国際モーターサイクリズム連盟(FIM)が女性ライダーの活躍を促すプロモーション「ウイメン イン モータースポーツ」の初の試みとして、米国人ライダーのメリッサ・パリスとシェリーナ・モレダが「#21 Synergy Force Moriwaki Club」から鈴鹿4耐に参戦。監督は、モリワキエンジニアリング取締役の森脇緑さんが務めました。内外から大きな注目を集めたチームは、初挑戦ながら予選59番手、決勝でもストップ&ゴーのペナルティーなどを乗り越え、28位完走を果たしました。

コメント

アンディ・ジラン(23位) | #27 ASTRA Honda RACING TEAM
「今年、Hondaに大きなチャンスをいただき、4耐に参戦できたことは、本当に夢のようです。結果は23位と、運を味方につけることができずに残念ですが、最後まで精一杯がんばりました。トップを走っているときは後方の選手とギャップがあり、余裕を持って自分のペースを保つことができましたが、タイヤが滑ったことがアクシデントにつながりました」

イズワンディ・ムイス(23位) | #27 ASTRA Honda RACING TEAM
「今後のキャリアにつながる大事なチャンスだと思って、レースに臨みました。私のスティントでは、すでに後方の選手とギャップがあり、落ち着いて走ることができただけに、今回の結果は悔しいです。多くの若いライダーがいる中、昨年に続いて今年も4耐に参戦するチャンスを与えてくれた、ASTRA Hondaの皆さんに感謝しています」

ファドリ・イマムディン| #27 ASTRA Honda RACING TEAM 4耐コーチ
「中盤まで優勝争いをしていただけに、結果は残念でしたが、チームのスタッフとともにテストを確実に重ねた結果、予選5番手のポジションを獲得できました。決勝でも、チームはベストを尽くし、昨年に続いて大きな成果があったと思います。レースでは、第1ライダーのジラン選手が、後方の選手に対してかなりリードしてくれました。耐久レースはまさに自分との戦いであり、自分の走り方を見極めることが大切です。そこに、あえて16歳と大変若くてポテンシャルの高い、将来が楽しみなジラン選手を起用しました。初参戦でしたが、ペースが速くてプッシュできるジラン選手と、彼を確実にサポートできて昨年の経験もあるムイス選手とのコンビはベストだったと思います」

玉田誠
「2連覇を目指して、大きなプレッシャーの中でトップを走り続けていたのはすばらしいと思います。本当に小さなミス、やってはいけないミスですが、それがレースだということです。こういった経験をすることで強くなっていくはずですし、この悔しさを忘れないことが大切です。『貴重な経験ができた』と思ってほしいです。鈴鹿8耐では、僕たちがその悔しさを晴らすようなレースをしたいと思っています」

ディマス・エッキー・プラタマ
「アンラッキーな結果になってしまいましたが、耐久レースにはそういった側面もあるということだと思います。ライダー2人は、本当にがんばっていました。ムイスは昨年、一緒に4耐を走って優勝したライダーです。ジランは後輩ライダーで、まだ16歳ですから、今回の経験を生かしてほしいと思います。今度は僕たちが鈴鹿8耐でしっかり走りたいと思います」

リザルト

鈴鹿4耐 決勝
順位 No. チーム/ライダー マシン 周回数
124Yamaha Racing Indonesia A
I.プラトナ/茨木繁
ヤマハ 97
256Yamaha Racing Indonesia B
スダルモノ/S.ハルヨノ
ヤマハ 97
3124Team A-PLAN+チーム モトクラッシュと走る闘魂店長
北岡慎也/林規夫
ヤマハ 97
4106B〜Dash106&フレッシュペイント☆リトルウイング
大野英樹/大内田伝
カワサキ 97
538ライダーハウス宮島
岡本倫冶/宮島伸也
ヤマハ 97
675SP忠男レーシングチーム
名越公助/目代祐紀
ヤマハ 96
714磐田レーシングファミリー
宮腰武/垂水聖治
ヤマハ 96
864Racing Campany Vaikyrie&胤塾bySILK
小山葵/小林徹也
Honda 96
952MOTO WIN RACING
中垣寿郎/島崎一臣
Honda 96
1062浜松チームタイタン
武田数馬/上坂裕平
スズキ 96
 
12125CLUBモトラボEJ+Speed Heart&KAYUEN
鈴木貴隆/玉田祐紀
Honda 96
141Speed Heart TTS Racing Team
中村敬司/鶴野浩
Honda 95
1528ifレーシング&モトテックRS&AutoMac翔天恭
村瀬豊/金子寛
Honda 95
1616悪玉mini倶楽部
松浦光利/下谷邦夫
Honda 95
1773CLUB PLUS ONE
遠藤弘一/耳野由基
Honda 95
19104TOHO Racing club
喜井勝弥/野近幸紀
Honda 95
207オートテクニックスポーツ
佐藤清和/冨田信道
Honda 95
21445SMF&SILK RACING+GENIUS
榊原健二/大原弘幸
Honda 94
22184PSR+Autowins=StageX
下田和也/橋詰光
Honda 94
2327ASTRA Honda RACING TEAM
イズワンディ・ムイス/アンディ・ジラン
Honda 94
2821Synergy Force Moriwaki Club
メリッサ・パリス/シェリーナ・モレダ
Honda 93
3277FUN FACTORY&CS-R & SUCCESS
谷村尚彦/平城彰雄
Honda 93
336LinkWellTEAMKOUWA & BRIO
山本陽大/浮田和宏
Honda 93
3479ADF&A-PLAN+胤塾+MADDEST+3601
西田幹/福田崇
Honda 92
3670サンタバイク
清末尚樹/松本吉生
Honda 92
382SET UP+威風堂 RS
堂脇昌一/西孝夫
Honda 92
4072RFTJ/GO GO JIRO with HOOK
本間亮太/久瀬俊明
Honda 91
4133赤い3輪車レーシングクラブ
児玉武/児玉悟
Honda 90
4213オートライフハノ & MKR
羽野慎一/吉川誠
Honda 90
43211Knock Over RACING with MIND
小澤光二郎/三好隆幸
Honda 90
4469伊賀U輪改
岩月寿樹/川村友長
Honda 90
4558IXARACING×MoToholic : Build/Jr'sClub
大城秀雄/川原みちよ
Honda 90
49014TOHO Racing club
福間勇二/大田孝志
Honda 88
5230赤い3輪車レーシングクラブ
斉藤哲也/寺岡利彦
Honda 88
5422ACF藤原塾と永野加工所&OMKモールド
永野一臣/大林正章
Honda 86
5647レーシングチーム鳥取
圓山弘幸/安養寺清美
Honda 82
11LINK-RC 加納自工 松橋ボディ
前田吉昭/松橋正樹
Honda 46
17ツキシロオート&セーフティショップ林
大日方直博/下田政雄
Honda 40
89PACIFIC.R.C&モト・クラッシュ
久野文明/山田丈二
Honda 39
9Honda緑陽会熊本レーシング
岩谷泰慎/遠山選
Honda 22
94HondaブルーヘルメットMSC
魚住祐将/鹿内新平
Honda 22