2012年7月28日鈴鹿8耐 TOP10トライアル
会場:三重県・鈴鹿サーキット 天候:晴れ
気温:33.8℃ 観客:2万8000人
TOP10トライアルで清成/青山/高橋巧組が2番手浮上!
レイ/秋吉/岡田組は4番手
注目のアジアチーム亀谷/アズラン/玉田組は10番手から決勝に挑む!!
三重県鈴鹿サーキットで開催される真夏の祭典「2012 FIM世界耐久選手権シリーズ第3戦"コカ・コーラ ゼロ"鈴鹿8時間耐久ロードレース 第35回大会」(以下、鈴鹿8耐)は世界耐久選手権のレースとして開催されますが、鈴鹿のオリジナルルールで予選上位10チームから選ばれた2名のライダーが一人ずつ出走してタイムアタック。ここでのタイムで10番手までのグリッドが決定します。伝統のル・マン式スタートが切られる鈴鹿8耐、1つでも上のグリッドからスタートすることが重要です。
まずはスロワーライダーの走行。初挑戦となった#22 Honda Team Asiaのアズラン・シャー・カマルザマンは2分11秒637を記録し走行を終えます。#104 TOHO Racing With MORIWAKIは高橋裕紀が2分10秒682でトップ浮上。そのタイムを#71 Honda DREAM RT 桜井ホンダのジェイミー・スタファーが超えようと挑みますが2分10秒742で高橋裕紀に届かず。その後、#090 テルル&イー・モバイル★Kohara RTの野田弘樹が2分10秒631と更新。次に芹沢太麻樹(カワサキ)がアタックしましたが更新はなりませんでした。
#634 MuSASHi RTハルク・プロの高橋巧が登場し、2分7秒624と一気にタイムを短縮。ため息のような歓声が上がり、トップに浮上します。続いてスズキのヴィンセント・フィリップ、ヤマハのトミー・ヒルが走行しますが高橋巧のタイムを更新できず。#11 F.C.C.TSR Hondaのジョナサン・レイも2分9秒台。レオン・キャミア(スズキ)も高橋巧のタイムを超えることができません。
そしてファスターライダーのアタック開始。玉田誠(#22 Honda Team Asia)が挑みますが2分10秒台にとどまり、山口辰也(#104 TOHO Racing with MORIWAKI)、ウェイン・マクスウェル(#71 Honda Dream RT 桜井ホンダ)も9秒台。高橋巧のトップタイムを破る者は現れません。期待の#090 テルル&イー・モバイル★Kohara RTの渡辺一馬が登場しますが、2分10秒台。出口修(カワサキ)も2分9秒台に終わりました。
そしてついに、清成龍一(#634 MuSASHi RT ハルク・プロ)がコースイン、タイムを更新しながらコースを攻めます。一瞬コースを外しましたが、立て直してアタックを継続。2分7秒063を記録し、トップに躍り出ると、どよめくような歓声が上がりました。ポールポジション獲得の期待が高まりました。
続いて昨年のポールシッター加賀山就臣(スズキ)が登場しますが、2分9秒台。しかし、昨年の2番手タイムの中須賀克行(ヤマハ)が2分6秒845を叩き出し、清成を超えトップに立ちます。その後、秋吉耕佑(#11 F.C.C. TSR Honda)、ジョシュア・ウォーターズ(スズキ)がアタックしましたが、中須賀のタイムを超えることなく、中須賀のポールポジションが決定しました。以下、2番手清成、4番手に秋吉、5番手山口、7番手マクスウェル、9番手渡辺、10番手玉田というグリッドになります。
清成龍一(2番手)|#634 MuSASHi RT ハルク・プロ 「一周のタイムアタックは昔から苦手です。でも、巧が最初にタイムを出してくれたので、気持ちが楽になって走ることができました。ちょっとミスもありましたが、上出来だと思います。PPを取れなかったのは残念ですが、2番グリッドは悪くないです。大事なのは決勝なので、マシンの確認もできて、いい方向に向かっていると感じています。決勝では、もっといい走りができるようにがんばります」
高橋巧(2番手)|#634 MuSASHi RT ハルク・プロ 「僕のマシンなのでタイムを出すのは当然。レースウイークではテストを中心にしていたのでアタックの機会がなかっただけです。もちろんPPタイムだったら最高でしたが、決勝に向けてマシンの状況がよくなっていることを感じることができました。まだまだ納得しているわけではないので、決勝中でもレベルアップして優勝を目指します」
ジョナサン・レイ(4番手)|#11 F.C.C. TSR Honda 「秋吉が次に乗ることを考えると思いっきり走ることもできず、100%の走りとは言えませんでした。トップ10トライアルは残念でしたが、秋吉ががんばってくれての4番手のポジションは悪くないと思います。レースウイークを通してセットアップを進めてきて、コンスタントに周回できる手応えはあるので、決勝ではしっかり走りたいです。優勝を目指します」
秋吉耕佑(4番手)|#11 F.C.C. TSR Honda 「最初からアタックする計画ではなかったので、ほぼフルタンクに近い状態でコースインし、決勝を考えてテストしました。ダンロップでちょっとスライドしてしまったこともあってタイムが伸びませんでしたが、これも決勝を考えてのこと。決勝朝のフリーでも試したいことがあるので大事に使いたいです」
アズラン・シャー・カマルザマン(10番手)|#22 Honda Team Asia 「トップ10トライアルは、ものすごくドキドキして楽しかったです。一人だけでコースを走れるのはいい気分です。ほかのライダーの走りもじっくり見ることができて勉強になりました。タイムは思うように出ませんでしたが、決勝ではいいタイムを安定して維持できるようにがんばりたいです。それが難しいことだというのも分かっていますが、玉田さん、亀谷さんに助けてもらってやり遂げたいです」
玉田誠(10番手)|#22 Honda Team Asia 「ナイトセッションでいろいろと試して、いい感触をつかめたと思ったのですが、トップ10トライアルを走ってみたらその方向ではないことが分かりました。もっと思いっきり攻めたかったのですが、できませんでした。ものすごく悔しいです。決勝でこの悔しい気持ちを晴らせるように、決勝朝のフリーでもう一度マシンの確認をして挑みます。1つでも上のポジションで終われるようにあきらめません」
順位 | No. | チーム/ライダー | マシン | タイム |
---|---|---|---|---|
1 | 7 | MONSTER ENERGY YAMAHA-YART 中須賀克行/T.ヒル/芳賀紀行 |
ヤマハ | 2:06.845 |
2 | 634 | MuSASHi RT ハルク・プロ 清成龍一/青山博一/高橋巧 |
Honda | 2:07.063 | 3 | 12 | ヨシムラスズキレーシングチーム 青木宣篤/L.キャミア/J.ウォーターズ |
スズキ | 2:07.297 |
4 | 11 | F.C.C. TSR Honda ジョナサン・レイ/秋吉耕佑/岡田忠之 |
Honda | 2:08.077 |
5 | 104 | TOHO Racing with MORIWAKI 山口辰也/高橋裕紀/手島雄介 |
Honda | 2:09.343 |
6 | 01 | エヴァRT初号機トリックスター 芹沢太麻樹/出口修/ 井筒仁康 |
カワサキ | 2:09.623 |
7 | 71 | Honda DREAM RT 桜井ホンダ ジェイミー・スタファー/ウェイン・マックスウェル |
Honda | 2:09.661 |
8 | 1 | SUZUKI ENDURANCE RACING TEAM V.フィリップ/A.デラール/加賀山就臣 |
スズキ | 2:09.708 |
9 | 090 | テルル&イー・モバイル★Kohara RT 辻村猛/ 野田弘樹 /渡辺一馬 |
Honda | 2:10.045 |
10 | 22 | Honda Team Asia 亀谷長純/アズラン・シャー・カマルザマン/玉田誠 |
Honda | 2:10.475 |