真夏の祭典「2012 FIM世界耐久選手権シリーズ第3戦"コカ・コーラ ゼロ"鈴鹿8時間耐久ロードレース 第35回大会」(以下、鈴鹿8耐)のレースウイークが三重県・鈴鹿サーキットで始まりました。週間天気予報では、晴れマークが続き、今年は酷暑の鈴鹿8耐となりそうです。

木曜日の午前中は車検にあてられ、フリー走行は午後1時30分からと、3時40分からの1時間ずつで行われました。津地方気象台(三重県)で発表された気温は35.9℃でしたが、鈴鹿サーキットでの体感温度は、さらに高く感じました。路面温度も60℃近くまで上がり、事前テストでのデータはあまり参考にならない状況となったため、各チームはマシンの見直しを含めた調整をするための大切な走行となりました。

事前テストに参加できなかった#11 F.C.C. TSR Hondaのジョナサン・レイは、マシンを確認しながら周回を重ねましたが、2回目のフリー走行で、セクション1と2をベストタイムで走行しながら、ヘアピンで転倒してしまいます。幸い身体にダメージはなく、マシンをすぐに修復したあと、ペアライダーの秋吉耕佑がコースに飛び出して総合ベストタイムとなる2分9秒523を記録し、貫録を示しました。チームの方針は、秋吉のセッティングを優先し、レイにはそのマシンに慣れてもらうというものです。2人体制で挑むことも藤井正和監督が明言しており、秋吉とレイで8耐に挑みます。

#634 MuSASHi RT ハルク・プロは、清成龍一、高橋巧、青山博一がローテーションを組んで走行をこなしました。事前テストでの課題を確認するように慎重な走行を行い、タイムは総合4番手となる2分10秒227を記録しました。

#22 Honda Team Asiaのアズラン・シャー・カマルザマンは、3回目の事前テスト終了後、久しぶりに自国に戻ってリフレッシュしてから鈴鹿入りし、チームメートの玉田誠、亀谷長純と再会。初めての鈴鹿8耐に挑みます。マシンの確認を含めて走行を繰り返し、タイムは2分11秒217で総合11番手となりました。

#104 TOHO Racing with MORIWAKIには、Moto2ライダーの高橋裕紀が合流しました。久しぶりにJSB1000のマシンにまたがる高橋裕紀は、事前に岡山国際サーキット(岡山県)でのテストに参加、マシンのポジション合わせをしたあと、確認のための走行を終えて鈴鹿入りしました。山口辰也、手島雄介と組み、総合7番手となる2分10秒357を記録しました。

#090 テルル&イー・モバイル★Kohara RTの辻村猛、野田弘樹、渡辺一馬や、#25 Honda鈴鹿レーシングチームの安田毅史、徳留和樹、#71 Honda DREAM RT 桜井ホンダのウェイン・マックスウェルとジェイミー・スタファー、#28 Team ホンダ学園の古澤基樹と児玉勇太らも走行をこなして、本戦に向けての準備を整えました。