HONDA The Power of Dreams

■開催地：三重県　鈴鹿サーキット
■開催日：7月6日（水曜日）
■天気：曇りのち晴れ

　7月31日に決勝レースが行われる2005FIM世界耐久選手権第3戦“コカ・コーラ”鈴鹿8時間耐久ロードレース(以下 鈴鹿8耐)に向けた4メーカー合同テストが、昨日に続き6日(水)も三重県にある鈴鹿サーキットで行われた。

　8時30分にA・B組に分かれてスタートしたテストでは、鈴鹿8耐の決勝レースに向けて各チームとも精力的にテストを行った。鈴鹿8耐で9連覇を狙うHonda陣営では、Honda CBR1000RRWを駆るワークスチーム「セブンスター ホンダ」がタイヤテストと決勝レースを意識した走行テストを繰り返した。

　またHonda CBR1000RR勢では、昨年ポールポジションを獲得した「#778 F.C.C.TSR ZIP-FM Racing Team」や注目の「#4 仮面ライダー響鬼Honda」が、エンジンのセットアップを中心にテストを行い、二年ぶりの参戦となる「#19 モリワキMOTULタイガーレーシング」も精力的にタイヤや細部のテストを行った。
　
　この日「#7 セブンスター ホンダ7」の宇川徹選手(千葉県出身 32歳)は、古傷の影響で急遽走行を回避し、テストライダーの小西良輝選手(京都府出身 36歳)がテストを行った。また「♯11 セブンスター ホンダ11」の藤原克昭選手(山口県 30歳)とクリス・バーミューレン選手(オーストラリア出身 23歳)は決勝レースを想定した28周の走行テストを2回実施し、2分11秒台の安定したタイムで周回を重ねた。

　「#19 モリワキMOTULタイガーレーシング」の松戸直樹選手(千葉県出身 31歳)は、この日参加したチームの中で唯一の9秒台となる2分9秒860の最速タイムを記録。「#778 F.C.C.TSR ZIP-FM Racing Team」の伊藤真一選手(宮城県出身 38歳)も2分10秒409を記録するなどCBR1000RR勢が、鈴鹿8耐に向け順調な仕上がりを見せた。

■#11 藤原克昭選手のコメント
「最後に転倒してしまったのが残念ですが、今日はレースを意識してテストに取り組みました。鈴鹿8耐は今日よりも暑くて大変なレースになると思いますが、チーム一丸となってがんばります」


■#11 クリス・バーミューレン選手のコメント
「この2日間はマシンもタイヤもヨーロッパで使っているものと違っていたので最初戸惑いましたが、非常に内容の濃いテストができました。今日は初めて28周の周回をしましたが、マシンに慣れればタイムは上げられると思うので、レースウィークでマシンに乗り込みたいと思います。他のチームも速くて強豪が多いけれど、このチームは雰囲気も良く、マシンもチームメイトの克昭（藤原選手）も速いので、決勝では表彰台の一番高いところを目指して頑張ります」

■#19 松戸直樹選手のコメント
「今のマシンはエンジンも車体も非常に良い状態なので、今日は9秒台を狙っていました。今回のテストではタイヤのテストと細かい部分のセッティングを中心に取り組んできましたが、次回のテストではレースを意識したロングランのテストを行って、コンスタンスにタイムが出ることを目標に頑張ります」

■#778 伊藤真一選手のコメント
「今回のテストで、現状で何が悪いのか見えてきたので、有意義なテストだったと思います。自分としても初めて臨むテストとしては良かったと思うし、今回はタイムに拘っていませんでした。辻村選手も昨年以上に速くなっているし二人のコンビネーションも良いので、次回以降のテストではレース展開を考えながら、コンスタントにタイムが出せるようにしていきたいと思います」