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2005年グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード
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2005年グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード
最終日 開催レポート
2005年6月26日
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 2005年グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード(Goodwood Festival of Speed)は26日(日)、イギリス・サセックス州グッドウッドで最終日を迎え、全長1.16マイル(1.856q)のヒルクライムコースで行われたタイムトライアルには、昨日同様、Hondaからは60年代から現代までの様々なレーシングマシンが参加した。
 HRC(ホンダ・レーシング)ワークスチームのレプソル・ホンダ・チームからWGP(ロードレース世界選手権)MotoGPクラスに参戦しているニッキー・ヘイデンや、B・A・R Honda からF1世界選手権に参戦しているジェンソン・バトンもタイムトライアルに参加。ヘイデンがRC211Vを、バトンが今年の参戦マシンのB・A・R Honda 007を駆りコースを駆け抜けると、現役選手による最新マシンの迫力ある走りとサウンドに、訪れたファンから大きな声援が送られた。

 グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードは、1993年にチャールズ・マーチ卿が広大な私有地を開放して始めたもので、世界最大級のヒストリック・モータースポーツイベントとなっている。Hondaは1999年にマーチ卿から招待を受け、以来7年連続で参加を続けている。また今年は、Hondaが日本の自動車メーカーとして初めて、このイベントのメインスポンサーをつとめている。

 本日の参加マシン、ライダーおよびドライバーは以下の通り。


二輪マシン ライダー
RC116 (1966年マン島TTレース優勝マシン) ラルフ・ブライアンズ
RC149
(1966年WGP第6戦東ドイツGP・125ccクラス優勝マシン)
ルイジ・タベリ
RC166 (1967年マン島TTレース優勝マシン) ジム・レッドマン/スチュワート・グラハム
RC173 (1966年WGP・350ccクラスチャンピオンマシン) ボブ・ヒース
RC181
(1967年WGP第5戦オランダGP・500ccクラス優勝マシン)
トミー・ロブ/デイビッド・ヘイルウッド
NSR500
(1985年WGP第6戦フランスGP・500ccクラス優勝マシン)
フレディー・スペンサー
NSR500 (1988年WGP・500ccクラス参戦マシン) ロジャー・バーネット
NSR500 (1995年WGP・500ccクラスチャンピオンマシン) ミック・ドゥーハン
RC211V
(2002年WGP第2戦南アフリカGP・MotoGPクラス優勝マシン)
ニッキー・ヘイデン
XR650 (2004) ミック・エクスタンス
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ラルフ・ブライアンズ(Ralph Bryans)のコメント
「グッドウッドではこのRC116、50cc・2気筒のHondaレーサーに乗りました。最後にこのマシンに乗ったのは1966年のモンツァでした。39年前。ずいぶん昔です。39歳と若かったので、乗り方もうまかったですよ。楽しかったです。この小さなマシンは、乗るのが難しく、常に高回転域をキープして走らなくてはならず、17,000回転以下ではだめなので、17,000〜20,000回転の間で走らなければなりません。それを保つために9速のギアボックスが必要です。しかしとてもいいマシンです。コレクションホールはすばらしいレストアをしてくれて、まるで工場から出荷されたばかりの新品のようです。みなさんに敬服いたします。コレクションホールから来たすべてのマシンが、みなとてもいいコンディションにあります。作業に携わった一人一人に感謝します」

スチュワート・グラハム(Stuart Graham)のコメント
「ずいぶん昔に乗ったすばらしいマシンに、再びこうしてグッドウッドで乗れるのは光栄なことです。私の観点からは、そして他の多くの人にとっても、6シリンダーは究極のバイクです。ですからここに来て、Hondaの方々に囲まれて楽しい時間を過ごすのは、とても幸せです。プレッシャーもないですし、Hondaのスタッフもわれわれも楽しんでいるので、まるで仲間達が集まって行うバイクのパーティーのようです」

ボブ・ヒース(Bob Heath)のコメント
「招待いただいてとてもうれしくもあり、光栄です。TTでHondaのマシンには乗ったことがありますし、当時はHondaのチームで優勝を5、6回経験したことがありますが、ワークスライダーになったことはありませんでした。ですから、マイク・ヘイルウッドのバイクで、ワークスチームで、トミー・ロブ、ジム・レッドマン、ルイジ・タベリと走れるのはとても光栄なことです。私は1965年からバイクに乗っていますが、グッドウッドには来たことがありませんでした。古くはここでもバイクのレースをやっていたようですが、私が走っている頃はここでは行われていませんでした。ここ数年は、年に2回のイベントをやっていますね。フェスティバル・オブ・スピードとリバイバルですね。ですから招待されたことはすごくうれしいですし、もう年もとっているので、来なきゃ、と思いました」

トミー・ロブ(Tommy Robb)のコメント
「私はHondaのバイクをもうかれこれ42年乗っています。最初にHondaがレースを始めてからですね。日本では1962年には鈴鹿にも行きましたよ。そして、1973年に引退し、レースのキャリアはその時に終わりましたが、今でもHondaのバイクでイギリス中を走っています。こうしてここで、かつて1962〜63年頃にレースを走っていたワークスマシンに乗れるのはすばらしいことですね。特に今回は、私の古い友人マイク・ヘイルウッドのマシンに乗れて、私にとってはとても感慨深いものになりました。と言うのも、他のマシンは乗ったことがあっても、このマシンは初めてだったんです。貴重なチャンスでした。グッドウッドに参加してから、もう7、8年になりますが、毎年規模は大きくなっていきますね。Hondaも、今年はホストメーカーということもあり、Hondaの名前はここでは誰もが忘れられない名前になりましたね。グッドウッドは、いつもそのバラエティに富んだ内容の故に、すばらしいイベントです。たくさんの車やバイクの展示、そして観客は丘を走るワークスマシンを見ることもできるし、ショッピングもできるわけですね。おいしい食べ物もあるし、太陽の下で寝転ぶこともできる。そういう、大きな大きなイベントなんですね」

デイビッド・ヘイルウッド(David Hailwood)のコメント
「ロープを超えた瞬間に、アドレナリンが体中を駆け抜け始めました。最初にバイクに乗ったときはちょっとナーバスになりましたが、でもスタートラインに立ったときは、そう、なんと言ったらいいだろう、指からアドレナリンが出てくるのを感じました。エンジンを高回転で維持するのは大変でしたが、走り出すと意外と簡単で、丘を駆け上がって行った時もすごかったですね。他には比べようのない唯一無比といったマシンでしたね。もしも、来年またここで違うマシンに乗ることが出来れば、比べることができるでしょうけれど。パワーも本当にすごかったです。今日の午後のことを思い出しただけで、今だにドキドキしますね。もっと走っていたかったです。たくさんのお客さんを見るのは、そしてその前を走り抜けるのはとてもいいものですし、ヘイルウッドの名前も存続させていきたいですね。ヘイルウッドとHondaの名前は、長続きしなければいけないものです。こうしてたくさんのお客さんがバイクを見に来て、名前がいつまでもここに残り、ファンと話しができるのは、すばらしいことです」

フレディー・スペンサー(Freddie Spencer)のコメント
「1985年のチャンピオンシップで乗った、自分の一部のようなこのバイクに乗れることは、とてもうれしいことです。驚いたのは、バイクがほぼオリジナルのコンディションにレストアされていて、以前のように走ることです。本当に気持ちいいです。HondaのGPレース40周年のお祝いに参加できるのはとてもうれしいです。ありがとうございます」

ジム・レッドマン(Jim Redman)のコメント
「今ここグッドウッドにいて、今年最高のミーティングで、たくさんの人が来ています。一昨年、昨年に続いて1960年代のHondaのワークスマシンにのせていただいたわけです。今日はHonda 6(RC166・6気筒)という世界一有名なバイクに乗りました。2000年にはバイク・オブ・ザ・ミレニアムに選ばれたバイクです」

ニッキー・ヘイデン(Nicky Hayden)のコメント
「ここには初めて来ました。昔のバイクから最近のバイクや車まで、いろいろありますね。MotoGPレースの週末とはずいぶん違います。ここではみんながリラックスして、楽しんでいます。ファンとの距離が近くて、応援の歓声もよく聞こえます。みんなバイクが好きなんですね。Hondaは、フレディー(・スペンサー)やミック(・ドゥーハン)のNSR、そしてそれ以前のたくさんのクールなバイクを取り揃えましたね。そういった伝説となっているライダーたちと一緒に参加できることは、僕にとってはとても光栄なことです。彼らはバイクの認知度を上げたわけで、それを昔からやっています。だから参加できるだけで感激です。僕は昨日オランダでタフなレースをやってきたので、今日はバイクに乗る事自体をエンジョイしました。リラックスして楽しみました」

四輪マシン ドライバー
RA272
(1965年F1世界選手権第10戦メキシコGP 5位入賞マシン)
ジョン・サーティース
Brabham Honda BT18
(1966年ヨーロッパF2選手権 チャンピオンマシン
スチュワート・グラハム/アンソニー・デビッドソン
Williams Honda FW11 (1986年F1世界選手権参戦マシン) ネルソン・アンジェロ・ピケ
McLaren Honda MP4/4
(1988年F1世界選手権第11戦ベルギーGP優勝マシン)
デレック・ベル
B・A・R Honda 007 (2005年F1世界選手権参戦マシン)
ジェンソン・バトン
NSX-R GT (2004年ニュルブルクリンク24時間レース参戦マシン)
アンソニー・デビッドソン
BTCC Honda Integra
(2005年British Touring Car Championship参戦マシン)
マット・ニール
BTCC Honda Civic
(2005年British Touring Car Championship参戦マシン)
トム・チルトン
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ジェンソン・バトン(Jenson Button)のコメント
「今年で6回目の参加になります。F1デビューと同じです。年々規模が大きくなって、より多くの人が集まるようになりましたね。グッドウッドでは、お客さんはマシンを近くで見られるし、僕たちも皆さんと触れ合う機会がたくさん持てるので、とても良いイベントだと思います。お客さんの笑顔を見られることが、僕の一番の喜びです。再来週にはF1イギリスGPもあるので、そちらもぜひ応援してください」

アンソニー・デビッドソン(Anthony Davidson)のコメント
「Brabham Honda BT18は、個人的にも大好きな車です。エンジンの音もとても魅力的だし、運転しているフィーリングがとっても良いんです。小さくまとまっているところも、とても気に入りました。NSX-RはBT18とは対照的に、すごく豪快な車です。すべてが重厚にできています。2台とも、運転したのは今回が初めてでした。グッドウッドという特別な場所で、お客さんを身近に感じながらドライブできて、とても良い経験になりました」

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