Hondaは、2005年の「モータースポーツ参戦体制」と、「世界トップレベルのレースで表彰台を競う人材の育成」、「モータースポーツの普及」の活動について発表した。
モータースポーツ活動は、Hondaの「チャレンジング・スピリット」の原点であり、自らの「志」と「技」と「質」を高め、「先進創造へのチャレンジ」を続けることで、お客様に夢と感動を提供していく。
2005年Hondaのモータースポーツ活動の概要
1.モータースポーツ参戦体制
「お客様と夢の共有」「世界に挑戦し技術者を育成」「ブランドロイヤルティの向上」を目的に レース活動を展開する。
2輪レース活動は、ロードレース世界選手権最高峰のMotoGPクラスでのライダータイトルの獲得を狙うとともに、メーカータイトルの連覇、各カテゴリーのチャンピオン獲得を目指す。
4輪レース活動は、昨シーズンのコンストラクターズランキングで2位へと大きく躍進したF1世界選手権において、本年度より新たに「B・A・R」に資本参加を行い、ワールドチャンピオン獲得を狙う。参戦3年目のIndyCar Seriesは、Honda V8「HI5R」エンジンを4チーム10台へ供給し、ドライバー、マニュファクチャラー、ルーキーの各タイトルの連覇に挑む。Super GT(旧 全日本GT選手権)は、「Honda NSX-GTプロジェクト」のもと、チームとドライバーのダブルタイトル獲得を狙う。
2.世界トップレベルのレースで表彰台を競う人材の育成
「鈴鹿サーキット」「ツインリンクもてぎ」と連携し、世界の頂点レースで表彰台を競うライダー、ドライバーの育成を目的に、長期的な視野で継続した活動を推進していく。
2輪では、日本人若手ライダーの育成のために昨年創設した「Honda Racing スカラーシップ」(ライダー育成奨学制度)第2期生として、昨年の全日本選手権シリーズGP250クラスチャンピオンの高橋裕紀がロードレース世界選手権250ccクラスにフル参戦する。また、「鈴鹿レーシング スクール」(SRS-J、SRS-K、SRS-F)をはじめとする各種スクールや、フォーミュラドリーム、F3など、人材を育成するプログラムを推進し、佐藤琢磨や松浦孝亮のような、世界で活躍できるライダーやドライバーの輩出に努める。
3.モータースポーツの普及
「鈴鹿サーキット」、「ツインリンクもてぎ」と連携をとり、世界の頂点レースの開催や「見て、遊んで、体感する」場と機会の創出に積極的に取り組む。
今年3年目を迎える「INDY JAPAN 300 MILE」は、本場Indy500のもつ、参加・体験型のコンセプトを取り入れ、4月28日(木)〜30日(土)に「ツインリンクもてぎ」にて開催する。
Hondaファンへの感謝イベント「Enjoy Honda」を4月16日(土)・17日(日)に鈴鹿、7月23日(土)・24日(日)にもてぎにて開催する他、今年は11月23日(祝・水)にもてぎにて「Honda Racing THANKS DAY」を開催する。
また、昨年に引き続き、「ベルノエキサイティング・カップ・インテグラ・ワンメイクレース」を開催、更に参加して楽しんでいただく各種イベントや「コンセプト・ミーティング」を各地域で開催する。
《二輪参戦計画概要》
「ロードレース」 ◆FIM2005年ロードレース世界選手権シリーズ
FIM2005ロードレース世界選手権シリーズのMotoGPクラスには、ライダーとメーカー部門のダブルタイトル獲得を目指し、今年4年目を迎え更に熟成を図った'05モデルのRC211Vを7台、250ccクラスにはRS250RWを6台投入する。また、250ccクラスには、昨年創設した「Honda Racing スカラーシップ」(ライダー育成奨学制度)第2期生として、昨年の全日本選手権シリーズGP250クラスチャンピオンの高橋裕紀がフル参戦する。
<MotoGPクラス>
<250ccクラス>
◆2005年MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ
昨年4クラスでシリーズタイトルを獲得した全日本ロードレース選手権シリーズでは、(株)ホンダモーターサイクルジャパンと(株)ホンダ・レーシングがHonda販売店による運営チームを中心にサポートする。JSB1000クラスにCBR1000RR、ST600クラスにCBR600RR、GP250クラスにRS250R、GP125クラスにRS125Rで参戦し、シリーズチャンピオンの連覇を目指す。
* 主なHondaチーム及び参戦ライダーは、(株)ホンダモーターサイクルジャパンより発表。 |
◆FIM2005年スーパースポーツ世界選手権シリーズ
スーパースポーツ世界選手権シリーズには、Honda Europe Motorcycle S.R.L.(ホンダ・ヨーロッパ・モーターサイクル)がサポートするCBR600RRを4台投入し、連覇を目指す。
◆2005年イギリススーパーバイク選手権シリーズ
イギリススーパーバイク選手権シリーズ(BRITISH SUPERBIKE=BSB)に、CBR1000RRをベースとしたワークスマシンCBR1000RRWを2台投入し、シリーズチャンピオンを目指す。
「モトクロスレース」 ◆FIM2005年モトクロス世界選手権シリーズ モトクロス世界選手権シリーズには、Honda Europe Motorcycle S.R.L.(ホンダ・ヨーロッパ・モーターサイクル)がサポートし、MX1*1クラスに4ストロークマシンCRF450Rを4台投入し、シリーズチャンピオンを目指す。
<MX1クラス>
◆2005年MFJ全日本モトクロス選手権シリーズ
全日本モトクロス選手権 IA1*2クラスには、4ストロークマシンCRF450Rを2台投入。IA2*3クラスには、4ストロークマシンCRF250Rを1台投入し、両クラスでのチャンピオンを目指す。
◆2005年AMAスーパークロス・シリーズ AMAスーパークロス・シリーズには、American Honda Motor Co.,INC(アメリカン・ホンダ・モーター)がサポートし、250cc*4クラスにCR250Rを3台、CRF450Rを2台投入する。また、125cc*5クラスにはCRF250Rを5台投入し、両クラスでチャンピオンを目指す。
<250ccクラス>
<125ccクラス>
「トライアルレース」 ◆FIM2005年トライアル世界選手権シリーズ
昨年、藤波貴久が日本人初のシリーズチャンピオンを獲得し、ライダーとメーカー部門のシリーズタイトルを5年連続で獲得したトライアル世界選手権には、新開発の4ストロークエンジンを搭載したMontesa COTA 4RTを3台投入し6連覇を目指す。
◆2005年MFJ全日本トライアル選手権シリーズ
全日本トライアル選手権シリーズでは、(株)ホンダ・レーシングが(株)ホンダモーターサイクルジャパンと連携しHondaライダーをサポート。新開発4ストロークエンジンを搭載したRTL250Fでシリーズチャンピオンの獲得を目指す。
* 主なHondaチーム及び参戦ライダーは、(株)ホンダモーターサイクルジャパンより発表。 |
「MTBダウンヒルレース」 ◆2005年UCIワールドカップ・マウンテンバイク/NORBAナショナル選手権
昨年、チャレンジ初年度であったがデビューレースで優勝したUCIワールドカップMTBダウンヒルと、シリーズタイトルを獲得のNORBAナショナル選手権シリーズに引き続きワークスマシンRN01を2台投入し、UCIワールドカップMTBダウンヒルのシリーズタイトル獲得を目指す。
◆2005年JCF*7ジャパンシリーズ/全日本マウンテンバイク選手権大会
JCFジャパン・シリーズと全日本マウンテンバイク選手権大会には、ワークスマシンRN01を2台投入し、シリーズタイトル獲得を目指す。
《四輪参戦計画概要》
■F1世界選手権
Hondaは、本年度より新たに「B・A・R」に資本参加を行い、更なる飛躍を目指した新体制の もと、ワールドチャンピオン獲得を目標にF1活動を継続する。新エンジンHonda「RA005E」は、設計を大幅に刷新し、更なる低重心と小型化を実現しながら、2グランプリ1エンジンという新レギュレーションに対応した1,500kmを走りきる耐久性を持つ。車体はエンジンとの一体化が更に進化、洗練されたパッケージングにより一層の軽量化を実現している。
ドライバーは、今年3年目となるジェンソン・バトン(イギリス)と、2年目の佐藤琢磨。
■IRL IndyCar Series
Hondaは、昨年獲得した3つのタイトル(トニー・カナーンが獲得したドライバーズ・チャンピオンシップ、マニュファクチャラーズ・チャンピオンシップ、そして松浦孝亮が獲得したルーキー・オブ・ザ・イヤー)の連覇を目指し、今年もIndyCar Seriesに参戦する。アメリカンホンダの子会社Honda Performance Development, Inc.(ホンダ・パフォーマンス・ディベロップメント)が、Ilmor Engineering Inc.(イルモア・エンジニアリング)とのテクニカルパートナーシップのもと、Honda V8「HI5R」エンジンを4チーム10台へ供給する。
■Super GT
(株)M-TECと(株)童夢の協力のもと、「Honda NSX-GT プロジェクト」を組み、3チーム4台にて参戦する。エンジンは、V6 3リッター・ツインターボを更に熟成させ、コーナリング特性に優れた車体で、チームとドライバーのダブルタイトルを目指す。
■全日本F3選手権
参戦チーム |
ドライバー |
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チーム・ホンダ・エムテック |
#10 武藤 英紀(日本) |
戸田レーシング |
#2 高崎 保浩(日本) |
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