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モータースポーツ > もてぎ1.5チャレンジカップ > 第1回 元・天才大学生レーサー 文屋善貴の挑戦

カントク兼セカンドドライバー
ゴッツ(後藤比東至)

レース参戦に人生をかける自動車雑誌&ウェブサイトの編集者。13年はもてぎ1.5CCのほか、スーパー耐久(ST5)、86/BRZレース、ニュル24時間に参戦予定。ブログ「MINIと86ときどきニュル」をときどき(!)更新中。

元・天才大学生レーサー 文屋善貴の挑戦 読者ドライバーのトップを飾るのは慶応義塾大学自動車部時代にゴルフGTIカップでデビューウインを飾った文屋善貴。若手エリートとベテランアマチュアがタッグを組んでauto sport BS FITの2013年シーズン、開幕です!

土曜日の練習走行で、文屋善貴はいきなりカントクであるボクの1秒落ちで周回した。フィットに乗るのは初めて、もてぎを走行するのも約2年ぶり。彼が学生時代に、天才大学生レーサーと呼ばれていた理由を見せつけられた。

「文屋くん、なかなかやるねぇ」

「ゴッツ大丈夫? 笑顔がひきつっているよ(笑)」

チーフメカ持永さんと編集長あはピットでにやにやしている。

「思ったより乗りやすいですね」

本人は顔色ひとつ変えず冷静だ。

「もうちょっとフロントタイヤがリニアに反応してくれるといいですね。でもマシンとクルマには慣れましたから、いけると思います」

マ、マジっ? はじめて乗った24歳に、そんなプロドライバーみたいなコメントが言えちゃうの?

「文屋君、車載映像を観るかい?」と編集長あ。

「いや、自分的に課題は分かっているので観ないで大丈夫です」

え〜っ、観ないでいいの〜っ? スクールウォーズ世代のボクとしては「もっとぶつかって来いやぁっ!」的なイライラ感と寂しい気持ちが……。自分なりのレースに対する取り組み方が決まっているのだろう。ま、ボクとの年の差は20歳、彼の心が理解できなくても当たり前か。

翌朝。予選ドライバーは文屋君だ。クールな感じは昨日のままだが、少し表情が硬いように見えた。

「やっぱり24歳、昨日は緊張していたのかな。カントクとしてこのまま予選にいかせたらダメだ」

親心に火がついた。

「予選前に車載映像をチェックしよう」と、強引に文屋君に車載映像を観せることに。実は昨晩ひそかにチェックしておいたのだ。

今回投入した車載映像システム「M&S Cam+GPS」は、GPSデータと連動して、区間タイムやコーナリングの最低速度、Gなどが車載映像と同時に確認できるというもの。文屋君とボクの映像を並べて再生することもできるから、ラインやステアリング操作などの差も一目瞭然。検証の結果、2人のドライビングで大きく違ったのが1コーナーの進入ライン。文屋君はボクよりも半車身アウト寄りからアプローチしていた。ほかにも、コーナリング進入でアウト側の縁石に寄りすぎることや、シフトアップでアクセルを戻すタイミングが一瞬遅れるという文屋君のクセが発覚する。

迎えた予選、文屋君はベストタイムを1.5秒更新して2分27秒5。フィットから降りてきてヘルメットを脱いだ文屋君が初めて笑顔を見せた。

「もう大丈夫です。走り方はつかめました」

あいかわらずコメントは超優等生だけど、目はキラキラしていた。

決勝レース、彼に課した目標ラップは2分28秒台。とはいえ決勝は速いクルマ、遅いクルマが入り乱れるからピットの予想は29〜30秒あたり。ところが……彼はきっちり28秒台で21周を走りきった。

チェッカーの瞬間、ピットウォールに文屋君が見えた。この週末で最高の笑顔だった。チェッカー後、

「後藤さん、最後すごかったです!」

「ありがとう。でも文屋君がきっちり走ってくれたおかげだよ」

「そうですね。もう完ぺきです。あと1日あれば表彰台も狙えましたね」

最後までコメントは自信溢れる天才レーサーのそれだったけど……嫌いじゃないよ。次は表彰台のてっぺんを狙おう!

濃密な2日間でした。
でもあと1日あればもっとやれた。

今までで一番レベルの高いレースだったこともあり、密度の濃い週末を過ごすことができました。また、予選前に観た車載映像のおかげで、自分のドライビングのどこがよくて、どこが悪いのかというのがよく分かりました。前日に観ておけばよかったなと(笑)。決勝のラスト5周くらいで、ようやくブレーキングからのクルマの動きを感じながら乗れるようになりましたが、結局最初から最後までずっと後藤さんから1秒差だったわけで、正直悔しかったです。もう1日あれば……。必ずまたレースに挑戦したいですね。

車載カメラとGPS連動システム「M&S Cam+GPS」を有効活用!
車載カメラとGPSデータを合成して、スピード、ラップタイム、区間タイム、コーナー速度などが車載映像と同時にチェックできる。走行会派やタイムアタッカーにもオススメ
【URL】http://www.gps-nero.com

7番手からスタートした文屋君からゴッツにチェンジしたときは6番手。ゴッツの追い上げで残り5分の90度コーナーで4番手に浮上し、ピットの盛り上がりは最高潮。カントクの面目を保った(?)

POTENZA RE-11Sが1・3・4フィニッシュ!
autosportBSFITのタイヤはPOTENZARE-11S。フロント195/55R15、リヤは185幅とすることでできるだけオーバーステアにセットした。ちなみに優勝(ピストン西沢組)、3位(高橋組)もBSタイヤ。今年の1.5CCはBSが強い。次はうちも目指せ表彰台!

もてぎ1.5チャレンジカップ第2戦は5月11日(土)〜12日(日) スプリント 読者ドライバー:渡辺圭介(ヴィッツ東北チャンピオン)
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